ホンダHONDA CB400 FOUR
画像参照元・・ホンダ公式ページ
【ホンダのザ・スタンダードバイク『CB400 FOUR』】
みなさんこんにちは。今回ご紹介するのは『CB400 FOUR』です。いわゆる『ヨンフォア』と呼ばれ、多くのファンを魅了したバイクとして愛されたホンダの不朽の名車であるCB400FOUR。
この名を聞くと旧車の方のヨンフォアが真っ先に思い浮かぶ方が多いかも知れませんが、今回スポットライトを当てたのはフルモデルチェンジ後のNC36型のCB400FOURの方です。
ヨンフォアの登場は1974年12月。初代は408ccという排気量だった為、1975年の運転免許制度改訂に伴い400ccを境に、いわゆる中免と限定解除の二種類に免許証が分けられたことで400ccを超えるヨンフォアを乗るには普通自動二輪免許の限定解除が必要でした。
そこで中免でも運転を可能にする為、1976年に排気量を398ccに引き下げられました。中免で乗れるCBとしてヨンフォアは当時も今も非常に人気を博し、旧車の中でも一二を争うほどの知名度を誇っています。
その後1997年4月にフルモデルチェンジしたNC36型 CB400 FOURが登場しました。後継車というよりは全く別物として扱われる事が多く、旧車のヨンフォアは『ホンダ・ドリームCB400FOUR』または『ヨンフォア』、NC36型は『CB400 FOUR』と呼び方を分ける事で判別される事があります。
全く別物とは言っても、NC36型CB400FOURも非常にバランスの取れたマシンで、先代のヨンフォアのスピリットとしっかり引き継ぎつつも新しい技術をしっかり落とし込まれた一台となっています。
またデザイン的には4本出しマフラーを採用されているなど、CB750FOURから踏襲された部分も多くあります。
オートバイとしての本質と魅力に磨きがかかり、走る事と操る事の楽しさを追求したニュースタンダードネイキッドCB400FOUR。同時に販売されていたCB400 SUPER FOURとコンポーネントを共有しつつも、先進的なCB400SFに比べCB400FOURはクラシカルな要素の外観で、幅広い世代に受け入れられるデザインも人気の理由のひとつでした。
その趣のある見た目は発売から幾つの歳月を経た現代でも決して色褪せないまさに不朽の名車とも言えます。それではホンダ『NC36型 CB400FOUR』の魅力についてたっぷりと語っていきます。
目次
【CBの名前の由来】
この名車を語る上ではやはりその名前の由来も知っておいて損は無いでしょう。CB400FOURにも冠されている『CB』ですがこれには諸説あります。
・オートバイの愛好家のレース『クラブマンレース(CLUBMAN RACE)』から取られた説
・1958年にホンダのベンリィC90が登場。ベンリィの派生車のC92のアメリカ仕様が『CA92』と命名。その後、更なる改良版の開発にあたり「CAの次はCBだろう」という事で命名された説。
最近では後者の由来が有力らしく、なんとも肩透かしなのが何となくリアリティがありますね。しかしCBシリーズ自体はホンダの創業者である本田宗一郎も「CBは時代の最先端をゆくイメージだ」とも言っており、フラグシップモデルである事を示しています。
【CB400FOURの主要諸元】
〈車体型式〉
・型式:NC36
〈エンジン〉
・型式:NC23E
・種類:直列4気筒 4ストローク DOHC
・バルブ数/気筒:4バルブ
・冷却方式:水冷
・総排気量:399cc
・燃料供給方式:キャブレター
・内径(シリンダーボア):55mm
・行程(ピストンストローク):42mm
・圧縮比:11.3
・最高出力/回転数:53ps/10000rpm
・最大トルク/回転数:4.1kgf•m/7500rpm
・使用燃料:レギュラーガソリン
・始動方式:セルフスターター式
・点火方式:フルトランジスタ式
・潤滑方式:ウェットサンプ式
・エンジンオイル全容量:3.6L
・変速機:リターン式5段変速
・操作方式:フットシフト
〈寸法〉
・全長:2130mm
・全幅:780mm
・全高:1090mm
・ホイールベース:1460mm
・最低地上高:135mm
・シート高:790mm
・乾燥重量:192kg
・車両重量:2109kg
・タイヤサイズ(前):110/80-18
・タイヤサイズ(後):140/70-17
・タイヤタイプ:バイアス/チューブタイヤ
〈性能〉
・乗車定員:2名
・最小回転半径:2.6
・燃料タンク容量:15L
・60km/h走行時燃費:34.7km/L
・満タン時航続距離:520.5km
〈構造〉
・フレーム型式:ダブルクレードル
・動力伝達方式:チェーン
・キャスター角:26°00'
・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
・懸架方式(後):スイングアーム式
・リアサスペンション本数:2本
・ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
・ブレーキ(後):油圧式ディスク
【色あせない洗練された外観】
CB400FOURはクラシカルでありながら洗練された外観で、旧車好きでもすんなりと受け入れられる魅力溢れる一台です。
丸みを帯びたタンクは旧車のヨンフォア同様にシンプルな『HONDA』の立体エンブレムが飾られており、かの名車を彷彿とさせるデザインとなっています。ヨンフォアは容量17リットルのスリムなタンクでしたが、NC36型CB400 FOURは15リットルと容量アップし、少しばかりマッチョな形状になっています。
シート側に向かって窄んだ形はヨンフォアからしっかり受け継がれたタンクデザインと言え、シンプルでありながらもアイデンティティを感じます。
シートは程よい厚みがありつつも、クラシカルな外観を損ねない様にバランス良くスリム化されたダブルシートを採用。テール部分は軽く反り上がり、軽快なイメージを受けます。
タイヤはフロント18インチ、リアは17インチとフロントを高インチタイヤを採用することで懐古的な雰囲気を更に強めています。ホイールもキャストではなくスポークホイールとなっており、足回りからもクラシカルな演出にこだわりを感じます。
またフェンダーは前後メッキフェンダーが装着されており、重厚感に併せて豪華な印象も。ヨンフォアを意識してサイクルフェンダーでも良かったかも知れませんが、スタンダードなフェンダーデザインがスポーティさを強調しています。
ヘッドライトもクラシカルな丸目一灯のヘッドライトライトが採用されており、スピードとタコの2連メーターもまた旧車っぽい雰囲気を醸し出しています。ヘッドライト周りももちろんメッキが多用されており煌びやかなコックピットが所有欲を見事に満たしてくれます。
【迫力の4気筒エンジン】
CB400FOURに搭載されている水冷4気筒DOHCエンジンは当時としてもホンダの誇るバランスの良いエンジンで、高回転型のパワフルかつスムーズな加速でライダーを虜にします。
性能的にも魅力があるエンジンですが、その造形にも拘りを感じ、『見て楽しむバイク』でもあると言えます。フレームに所狭しと積まれたエンジンの迫力は400ccである事を忘れるほどです。
先代のヨンフォアは『空冷4発』というエンジンスペックが魅力でもありましたが、NC36型CB400 FOURは水冷エンジンとなっています。しかし、ラジエーターはしっかり小型化されスッキリした見た目をしており4発エンジンの造形を邪魔をすることはありません。
横に大きく展開したエンジンからは4本のエキゾーストパイプが伸び、集結することなく左右に4本出しマフラーとしてその存在感を示しています。
サイレンサー形状はスポーティなメガホンタイプとなっており、CB750 FOURを彷彿とさせるど迫力のリアビューを演出してくれています。
【カスタムベースとしても人気】
CB400FOURはカスタムベースとしても非常に人気が高く、ベースの美しさを崩さないライトカスタムからセパハン・シングルシート化したカフェレーサースタイルも人気です。
クラシカルな外観なので旧車風のカスタムも映え、オーナーの個性や好みを具現化しやすい一台とも言えます。
【価格は高騰!更なる値上がりも?】
NC36型CB400FOURも最近ではかなり価格も高騰しており、状態が良ければ170万円前後で取引されている模様です。
久しぶりにCB400FOURの中古相場をリサーチしましたがこんなに高騰していたなんて知りませんでした。
デザイン性に優れており絶版車であることはもちろん、ホンダの400ccバイクの代表格であることも高騰の理由とも言えます。
オーナーの方はこれからも大事に乗っていきましょう!今後も価格の上昇もあり得ます!バイクは値段が全てではありませんが、愛車の価値が上がるのは嬉しい事ですからね。
【CB400FOURのお手入れの注意点は!?】
以上、ホンダNC36型CB400FOURのご紹介でした。不朽の名車としてこれからも多くのファンから支持される事でしょう!
しかし、すでに絶版車であるため今後はエンジンメンテナンスだけではなく外装メンテナンスにも注意が必要です!オリジナルペイントであれば尚更綺麗に維持していきたいですね!
ペイントはもちろんのこと、同じくらい綺麗にメンテナンスしておきたいのがメッキパーツです。CB400FOURもメッキパーツを多用しているのでこまめなお手入れが重要になってきます!せっかくの名車がサビやくすみ、汚れだらけではやはり可哀想ですからね!
メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたケミカルを選び、お手入れをしていきましょう。
レストア再メッキできます
ホンダHONDA CB400 FOUR フロントフェンダー
再メッキ前 |
メッキ剥離後、腐食が深いので、再メッキでは綺麗にならないと判断し再メッキではなく補修メッキに変更 |
補修メッキ後 |
ホンダHONDA CB400 FOUR リアフェンダー
再メッキ前 | 補修メッキ後 |
メッキ剥離後の画像 |
バフ研磨では落としきれない腐食と判断し、補修メッキに変更 |
マフラー再メッキできます
再メッキ前
板金&再メッキ後
再メッキ前
板金&再メッキ後
バイクマフラーの再メッキ実験的に受付開始
お問い合わせが多かった、バイクマフラーの再メッキですが、
ただいま、実験的にマフラー再メッキの加工の受付を開始しました。
消音機が入っているものでも対応可能。
~マフラーの再メッキをされたお客様の声~
お世話になります。先日依頼した再メッキした純正マフラーの取り付けが完了しました。30年前の純正マフラーの再メッキをして頂ける業者がいない中再メッキして頂き有難うございました。出来あがりも申し分ない仕上がりでとても満足しています。
又機会がありましたらお願いします。 山口県 M様
CB400F
再メッキ後(車種・・・CB400F)
再メッキ前(車種・・・CB400F)
※マフラー&液パイにつきましては再メッキ後(再生品の為) ピンホールが原因(ガスが発生)で熱が加わった時点(エンジンをかけた)で膨れる可能性があります。
この場合は過去に何度も再再メッキしたことがありますが、同じ箇所が膨れました。よってメッキ不良ではなく、再メッキ品のためピンホールが原因だといことがわかっております。
ですので、御社にお渡しする時はもちろんメッキ膨れがない状態でお渡しいたしますが、その後膨れは一切ノークレームになります。
ウルフ125t
ウルフ125tマフラーを再メッキいたしました
再メッキ後
再メッキ前
カワサキ750RS(Z2)
再メッキ前 | 再メッキ後 |
板金前の凹み | 板金後→再メッキ |
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキング&サビトリキングを購入する
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。