画像参照元…ホンダ公式ページ
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ホンダの名車CB1100も遂に生産終了
『CB1100』・・・ここまで潔く魅力的なバイクはなかなか有りません。ホンダはCB1100 FinalEditionを2021年にリリースし、それを最後にCB1100シリーズの長い歴史に幕を下ろしました。
ホンダのバイクに対する想いと歴史が詰まった純度100%のフラグシップモデルであるCB1100シリーズの生産終了のアナウンスは瞬く間に世界中に衝撃を与え、予約開始して間も無くして販売計画を上回る予約が殺到し、受付終了予定日を待たずして早期受注終了する事となりました。ホンダを代表する名車ですから当然と言えば当然の様に感じますが、やはり凄いバイクなんだなと実感する出来事ですね。
最終型としてリリースされたのは『CB1100EX FinalEdition』と『CB1100RS FinalEdition』の2モデル。長年のCBのアイデンティティでもあるトラディショナルスタイルを突き通したEXに対し、スポーティでスタイリッシュなRSはそれぞれ違った印象を持ち、異なる魅力の前にユーザーはどちらを選ぶか頭を抱えた事でしょう。
私としてもどちらも非常に魅力的ですが、今回は『CB1100EX FinalEdition』にスポットライトを当ててご紹介したいと思います。
CB1100について
今回ご紹介するCB1100EX FinalEditionはCB1100シリーズの集大成の様なモデルです。ここでいうCB1100とはいわゆるネオクラシックネイキッドのSC65型を指します。
このSC65型CB1100シリーズの登場は2007年のこと。第40回東京モーターショーにプロトタイプが出展された事で注目を浴び、2009年の第41回目の同イベントにて市販車のCB1100が出展され、より市販化の現実味を帯び翌2010年3月には待望の新型モデルとして華やかなデビューを果たしました。
エンジン設計の一部はSC54E型であるCB1300から流用されてはいるものの、冷却方式は空冷方式を用いるなどしてCBの伝統である『空冷4発エンジン』を採用。水冷化が進む時代にあまりにもストイックすぎる仕様に昔からの空冷CBファンは非常に歓喜したと思われます。
もちろん魅力的なのはエンジンスペックだけでは有りません。その外観はまさに往年のCB750FOURを彷彿をさせるクラシカルな外観で、旧車好きも唸る様な趣のある外観はまさに王者の風格を漂わせていました。
CB1100EXはシリーズの中でもかなり洗練されたモデルで、ぱっと見の外観こそは同じ様に見えるかも知れませんが、細かな仕様は異なります。従来のCB1100よりも3L増量したフューエルタンクに古めかしいデザインのシート、スポークホイールに左右2本出しマフラーなどよりトラディショナルな外観となっています。
まさにCB1100シリーズの集大成と言っても過言ではない完成されたCB1100EX。その最終型となるCB1100EX FinalEditionはより洗練されたまさに最終形態に相応しい仕様となっています。
CB1100EX Final Editionの主要諸元
車体型式
- 型式:2BL−SC65
エンジン
- 型式:SC65E
- 種類:直列4気筒4バルブ4ストロークDOHC
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:1140cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション
- 内径(シリンダーボア):73.5mm
- 行程(ピストンストローク):67.2mm
- 圧縮比:9.5
- 最高出力/回転数:66kW(90ps)/7500rpm
- 最大トルク/回転数:91N•m(9.3kgf•m)/5500rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:セルフスターター式
- 点火方式:フルトランジスタ式
- プラグ型式:LMAR8A−9
- 潤滑方式:ウェット散布
- エンジンオイル全容量:4.9L
- 変速機:リターン式6速
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2200mm
- 全幅:830mm
- 全高:1130mm
- ホイールベース:1490mm
- 最低地上高:135mm
- シート高:780mm
- 車両重量:255kg
- タイヤサイズ(前):110/80R18
- タイヤサイズ(後):140/70R18
- タイヤタイプ:ラジアル/チューブタイヤ
性能
- 乗車定員:2名
- 最小回転半径:2.7m
- 燃料タンク容量:16L
- 燃料消費率:31.3km/L
構造
- フレーム型式:ダブルクレードル
- 動力伝達方式:チェーン
- キャスター角:27°00’
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
魅惑のトラディショナルスタイル
冒頭からかなりアピールしてはいますが、やはりなんと言っても注目すべきはそのトラディショナルな外観です。日本が誇るバイクメーカーのホンダ屈指の往年の名車CB750FOURを彷彿とさせる紳士的で趣のある外観は、古くからのCBファンのハートを掴んで離しません。
全体的な外観はCBらしいヨーロピアンな風貌。逞しさも有りながらもスマートな見た目は古くから存在するCBのアイデンティティを感じる事が出来ます。
ヘッドライトはシンプルな丸目の一灯タイプで、煌びやかなクロームメッキ加工が施されたヘッドライトケースが眩しい光ります。ヘッドライトの傍らには旧車チックな橙の大きなウインカーが装着されています。非常にシンプルなデザインですが、それがまたノスタルジックな気持ちにさせる安心感のあるフロントフェイスとなっています。
メーターもクラシカルなアナログの二連メーターが装着されています。このメーターケースもヘッドライト同様にメッキ加工の贅沢な仕様となっています。
フューエルタンクは無印のCB1100に対し3L増量された事で、ロングツーリング時の航続距離を伸ばしてくれます。これによってクルーザーとしてのポテンシャルも高めています。タンクデザインはクラブマンレーサー風のタンクのカブが大きく膨らんだ形状。これはEXの中でも2017年モデルより採用されたタンク形状で、よりCB1100EXと他モデルを差別化した大きな変更点でも有ります。更にタンク後部はニーグリップしやすい様にシェイプしており、しなやかなタンクデザインとなっています。
タンクカラーは深みのあるキャンディークロモスフィアレッドと、シックなダークネスブラックメタリックの2色。どちらのカラーも美しい発色ですが、タンクの形状に沿う様に入れられたシルバーとダークグレーのラインも印象的です。
サイドカバーにもタンク同様のカラーリングが施され、最終型を示す『Final Edition』のエンブレムステッカーが特別に貼られています。
シートはこれまたCB750FOURを思い出させるクラシカルなデザインの座面となっており、まるで旧車風にカスタムしたかの様な雰囲気あるものとなっています。たかがシートされどシート、ほんの少しの拘りで全体の印象をガラリと変えてくれます。
さらば空冷4発エンジン
CB1100EX FinalEditionに搭載されたのは長年のホンダの技術と想いが詰まった最高傑作である1140cc空冷4気筒エンジン。最高出力90ps/7500rpm、最大トルクは91N•m/5500rpmを誇り、力強い加速で走る楽しさを存分に味合わせてくれるエンジンとなっています。
エンジン造形も美しくまるで伝統工芸品の様な仕上がりで、フレームいっぱいに詰め込まれた4発エンジンの迫力も相当なものです。マフラーは左右2本出しマフラーが装着されており、車体は美しいシンメトリーデザインとなっています。リアに向かって上がったサイレンサーもスポーティな印象です。
原点回帰してくれるバイク
シンプルで潔く、真新しくも歴史を感じるCB1100EX FinalEditionはまさに洗練された究極のバイクで、原点回帰させてくれます。ホンダらしいバイク作りの拘りや意地を感じる集大成的な存在で有り、まさに最終型に相応しい洗練されたモデルです。そしてシンプルだからこそバイクとライダーの対話が増えて、より人馬一体を感じられると思います。
バイク史に残る名車として今後もその価値は上がり続けるでしょう。軒並み名車が生産終了していくのは悲しい事ですが、いつか復刻版がリリースされるのを願うばかりです。
CB1100EX Final Editionをいつまでも美しく
以上、ホンダCBの集大成である『CB1100EX FinalEdition』のご紹介でした。生産終了した事で、このFinalEditionのみならず他のCB1100シリーズの価格の更なる高騰も予想されます。空冷エンジンを搭載した、リッターバイクの走りとサウンドを感じたい方は是非チェックしてみましょう。
絶版車になった事で、やはり気になるのは外装コンディションの維持でしょう。せっかくの名車、塗装が褪せたりメッキパーツが錆びてしまうのは悲しい事です。値段では有りませんが、外装コンディションは愛車の価値に大きく左右しますので、気を付けておきたいところです。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
メッキ加工も承ります
ホンダ CB1100EX サイドカバー
メッキ前
メッキ後
ホンダ CB1100EX ヘッドカバー
メッキ前
メッキ後
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
1.
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3.
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
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