HONDA・ホンダのゴールドウイングGL1500
画像参照元・・ホンダ公式ページ
【秋です。ツーリングの季節です。】
めっきり季節は秋へ移り変わって、バイクシーズンの到来です。穏やかな日差しと涼しい風が心地いこの季節。バイクは一人でもふらりと楽しく出かけられるので、気の向くままに秋を探して駆け回るのもまたオツなものです。
私も秋のシーズンは紅葉を観に各地の名所を巡ったりするのも、楽しみのひとつでも有りました。その道中で立ち寄った店でグルメに舌鼓を打つのもまた秋の醍醐味です。皆さんもバイクシーズンが到来して週末が近づくと、走り出したくてウズウズしているのではないでしょうか?
目次
【グランドクルーザー。ゴールドウイング】
せっかくのバイクシーズン。非日常を楽しむのもバイクの良いところですが、やはりその中でも快適さというのがあると楽しさも倍増すると思います。
走行性能、ハンドリング、座り心地、積載性・・・何を快適と感じ、何を重要視するかは人それぞれですが、その全てをほぼ叶えるバイクがあります。
ホンダのゴールドウイングGL1500です。言わずと知れたホンダが誇るグランドツクルーザーバイクで、1975年に初代GL1000が製造販売が開始されました。水平対向エンジン、シャフトドライブなど革新的な技術が折り込まれたGLは一際異彩を放ち、発売前から注目されていました。
GLシリーズと言えばその大きな車体と、豪華な装備が特徴的なバイクですが、初代GLはシンプルなネイキッドスタイルの外観に巨大なボクサーエンジンを剥き出しに搭載するという迫力の外観をしていました。当初は北米のみの販売で、日本国内で販売が開始したのは1988年と意外にも遅い国内導入でした。
この時は既に現在のGLのラグジュアリーコンセプトは確立されており、その唯一無二のスタイリングは国内のバイクファンを大きく沸かせました。
GLの人気は衰える事を知らず、初代の誕生から46年たった現代でもモデルチェンジという形で進化を続け、2021年現代でもカタログに大々的にその名を刻み続けています。
新車価格も高価で有りながら、長年ホンダの旗艦として君臨し続けているGLの国内販売の最初のモデル1988年式ゴールドウイング/GL1500のご紹介をしていきたいと思います。
【ゴールドウイング/GL1500の主要諸元】
冒頭でも触れた通り、ゴールドウイングはホンダを代表するクルーザーバイク。排気量の設定は1000cc・1100cc・1200cc・1500cc・1800ccと多岐に渡ります。1500cc以降が6気筒エンジンを搭載。(それ以前は4気筒)
まるで四輪車の様なエンジンを積んだ1988年式ゴールドウイングGL1500(以下GL1500)の主要四本はこの様になってお有ります。
〈エンジン〉
・型式:SC22E
・種類:水平対向 6気筒 4ストローク OHCエンジン
・冷却方式:水冷
・総排気量:1520cc
・燃料供給方式:キャブレター
・内径(シリンダーボア):71mm
・行程(ピストンストローク):64mm
・最高出力/回転数:97ps/5000rpm
・最大トルク/回転数:15.2kgf•m/4000rpm
・始動方式:セルフスターター式
・潤滑方式:ウェットサンプ式
・変速機:リターン式5段変速
〈寸法〉
・全長:2630mm
・全幅:955mm
・全高:1525mm
・ホイールベース:1700mm
・最低地上高:135mm
・シート高:770mm
・乾燥重量:360kg
・車両重量:391kg
・最小回転半径:3.1m
・タイヤサイズ(前):130/70−18
・タイヤサイズ(後):160/80−16
・燃料タンク容量:23L
〈燃料消費率〉
・60km/h走行時:27km/L
・満タン時航続距離(概算):621km
〈構造〉
・フレーム型式:ダブルクレードル
・懸架方式(前):テレスコピックフォーク
・懸架方式(後):スイングアーム式
・ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
・ブレーキ(後):油圧式ディスク
・動力伝達方式:シャフト
面白いのはエンジンの仕様や基本的な構造です。今となっては現行車のGL1800はフューエルインジェクション化されていますが、1988年式GL1500は燃料供給方式はキャブレター。水平対向エンジンは振動が少なく静かなアイドリングでは有りますが、キャブレター特有の鼓動感とメカメカしさのあるサウンドは見た目のスタイリッシュさとのギャップが有り、ある意味楽しめる点でも有ります。
変速機に関しても、現行GL1800は電子制御の自動式7段変速ですが、1988年式GL1500はリターン式の5段変速MT。この巨体を小さなシフトペダルで操るというギャップがたまらないですね。
その他にはサスペンション構造も異なり、フロントフォークはウィッシュボーン式に進化した、現行GL1800はまさに四輪車とも言えるスペックですが、1988年式GL1500はシンプルなテレスコピックとなっています。
【秀逸なデザイン】
1988年式GL1500は当時としてもかなり近未来的なデザインで、大柄な車体で有りながら無駄のないスタイリッシュなクルーザーとしても人気を博しました。今となっては80年代の匂いが芳しい、なんともクールな外観です。
やはり一番に目につくのは巨大なフェアリング。正面から見ると車体全体を大きく包み込むその懐の深さに絶大な安心感を持ちます。この巨大なフェアリングによって向かい風はもちろん、正面からの飛び石や飛来物なら完全防御が可能で、ライダーの負荷を最大限に軽減させてくれます。サイドミラーも四輪車さながらの巨大なミラーで、後方の視認性も抜群です。
かなり分厚くまるで高級ソファーの様な座り心地のメインシートと、まるで玉座の様なタンデムシート。メインシートよりも高い位置にあるものの、その分フェアリングスクリーンもタンデムシートの高さまで覆ってくれているので、同乗者のガードもしっかりしてくれる様です。
生粋のロングツーリングバイクを思わせるボディと一体式のトランクケースもまたGL1500の象徴とも言えます。最強の積載性は連泊のロングツーリングでも安心ですね。もともと生産国がアメリカのオハイオという事も有り、やはり車格に関してもアメリカンサイズといったところでしょうか。
【豪華な装備】
GLシリーズの大きな魅力としてはやはり豪華な装備もそのひとつに挙げられます。1988年式GL1500も二輪車とは思えない装備が充実しています。
まずはバイクとしては珍しいクルーズコントロール。長距離走行をメインとしたバイクなので、やはりクルコンがあるだけで快適性はグッと上がります。
全長×全幅×全高:2630mm×955×1525mm、車両重量:391kgの巨体なのでもちろん取り回しは一筋縄にはいきません。特に駐車場での入庫・出庫ですら難関でしょう。GL1500にはこの時からバックギアが装着され、そういった不安を解消。当時としてもバックギア付きのバイクにはユーザーも面食らった事でしょう。
足回りに関してはコンプレッサーエアサスが装着され、轍などの路面イレギュラーアウトプットを最小限に抑えライダーの衝撃を和らげてくれます。ブレーキシステムは前後連動式で、巨大な車体で有りながら無理のないブレーキングが可能です。
コックピット部分に操作系が集約され、ライダーはわずかなギミックで様々な操作が出来ます。ヒーター付きベンチレーションシステムやAM/FMラジオ付カセットステレオなど四輪車さながらの装備が充実しています。
メーターレイアウトは220km/h表示のスピードメーターとタコメーター。その間にはデジタル時計が配されています。メーター類の下部には各種インジケーター・油温計・燃料計も有り、車体の状態が一目で確認する事が出来ます。サイドスタンドの警告灯も装備されています。この古めかしいメーターデザインもまた当時の雰囲気がプンプンしますね。私は好きです。
操作性だけではなく、ツーリングをより快適にする装備のGL1500。巨大なフェアリングと大容量のトランクケースと相まって、ライダーのストレスは限りなく軽減されます。きっとこの快適さを一度覚えたらなかなか他のバイクには戻れないのではないでしょうか。
因みに当時の車体価格は175万円。1988年当時のサラリーマンの平均年収が395万円程度なので、当時としてもかなりの高級車である事が分かりますね。
【ボクサーエンジンで快適な乗り心地】
シルキーシックスと呼ばれた水平対向6気筒エンジン。キャブレター特有のメカメカしさはあるものの、やはりボクサーエンジンがもたらす静かなアイドリングと、滑らかな加速は特筆に値するでしょう。GL1500から6気筒エンジンが採用された為、最高出力97psと申し分ないパワフルなものとなっています。
また低重心である為、直進安定性にも優れ大きな車体からは想像できない軽快なハンドリングも魅力のひとつと言えるでしょう。
エンジン造形に関しても、巨大なフェアリングから更にはみ出たエンジンがそのパワーの大きさを物語っている様です。
【GL1500の中古相場は?】
現在のGL1500の中古相場ですが、かなり個体数も減ってきているのものの、まだ数台は流通している模様です。1988年式のものが120万円程度で1989年式のものが70万円となんとも言えない価格帯です・・・
長距離ランナーで有りながら、走行距離は1万〜3万キロ台の個体もチラホラ有りますので、気になる方はチェックして見てください。
もはや30年以上前のバイクですから、部類的には旧車に入るかも知れませんね。お洒落なイマドキなバイクもかっこいいですが、あえて古いGL1500に乗って見るのも良いかも知れませんね。
この渋さが分かる人にはきっとどハマりするかも・・・
以上、ホンダ『1988年式GL1500』のご紹介でした。
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
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