画像参照元…HINO公式ページ
日野自動車のリエッセは、かつてジェイバスが製造し日野自動車に供給されていたマイクロバスです。
名前の由来は、リムジン(英語)とコンテッセ(フランス語)を掛け合わせた造語で「豪華さと気品」を表現しています。
1995年から製造・販売を開始しコミュニティバスとして瞬く間に認知され、世に貢献してきた名車の1台です。
今回この記事では、日野リエッセについて詳しく説明していきます。平成の時代で活躍してきたコミュニティバスの歴史を追った解説です。
HINOリエッセ|歴史と背景
主に、コミュニティバスとして大きく貢献してきたリエッセですが、どのような経歴があったのでしょうか。
こちらでは、1995年に製造をはじめ多くの路線で活躍してきたマイクロバスの普及や歴史を解説していきます。
デマンドバスとしてデビュー
路線バスとして稼働を始めたのは、1995年10月16日「京急ポニー号」として鎌倉営業所の管内での運行です。
この路線にリエッセ新車を5台を投入し、京急では初となる「デマンドバス」として活躍してきました。
デマンドバスとは、利用者のニーズに柔軟に応えられるように運行経路が変えられる公共交通の一種です。電話やインターネットを通じ予約ができ、目的地まで最短ルートで使用ができます。
コミュニティバスとしての普及
コミュニティバスという概念が広まったきっかけは、東京都武蔵野市のコミュニティバス「ムーバス」です。
現在では吉祥寺・三鷹・武蔵宇の駅を起点とし7路線9ルートで運行しています。
1995年11月26日に運行が開始され、武蔵野市の狭隘路(きょうあいろ)に対応できる長さ約7m・幅2mのリエッセが採用されたのです。
少しでも車幅を少なくするため、側面の路肩灯の出っ張りを削減したり、大人と子供が座れる1.5掛けのシートを採用するなどの工夫がされました。
入口がツーステップだったので、電動補助ステップも採用され高齢者にも優しい設計が実現できました。
コミュニティバスとして全国に広がったきっかけは、NHKや日本テレビによる「ムーバスを取り上げた番組」の放送やTBSのラジオなどの反響が影響しています。
デマンドバス・コミュニティバスの普及歴
1995年に東京・武蔵野市から始まった「ムーバス」をきっかけに、コミュニティバスという概念が全国に普及し始めました。
それぞれの地域に合った多様な取り組みが可能なコミュニティバスとともに、リエッセの需要もどんどん高まっていったのです。
こちらでは、リエッセを使用していた過去の事例を補足し説明していきます。
すぎ丸
東京都杉並区のコミュニティバスです。
区の南北を結ぶ路線で、けやき路線・さくら路線・かえで路線の3つで運行しています。
リエッセをCNG改造をし、天然ガス自動車として全国に初めて普及させ話題にもなりました。
フライングフィッシュ号
1990〜2015年まで、広島県福山市と鳥取県米子市・島根県松江市を結んでいた高速バスです。
運行のほとんどをリエッセで行ってきた経歴のある高速バスとなります。
(多客期には、一部エアロクイーン3が使用されていました)
予約制の高速バスですが、当日、空席があれば予約なしでも搭乗ができる柔軟な対応がされていました。
2015年9月30日にクロスウェイエクスプレスとの統合により廃止となっています。
オーシャンライナー
2000〜2015年まで、広島県府中市・福山市と高知県高知市を結んでいた高速バスです。
全便をリエッセで運行していた珍しい路線でした。
昼行1往復が運行されていて、予約制で自由席なスタイルとなっています。
主要停留所は、中国バス府中営業所〜平成大学〜福山駅前・広尾〜はりまや橋・高知駅です。
2015年12月13日の運行にて、全ての運航を終了しています。
さいたま市コミュニティバス
旧浦和・大宮・与野の3市合併により政令指定都市となった2003年4月1日からコミュニティバスの運行が開始されています。
専用車両として、リエッセを導入しています。この際、環境に配慮しCNG自動車が採用されました。CNG改造を手掛けたのは、株式会社フラットフィールドです。
2017年から車両代替により、日野・ポンチョ(非CNG・ディーゼル車)に変更が行われています。
新潟市南区区バス
新潟県新潟市南区(旧白根市・味方村・月潟村)で運行されている区バスです。
通称「レインボーバス」として、2004年12月16日から運行しています。
運行にあたり、新規に購入した車両がリエッセCNG改造車でした。運行・管理は新潟交通西潟東営業所が受託していました。
調布市ミニバス
調布市のコミュニティバスといえば「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターを車体にデザインしたバスが有名な路線バスです。
平成12年(2000年)より駅西側の運行を開始しているコミュニティバスで、京王バス・調布営業所はリエッセを導入していました。
CNG車両(L20408/L20623)も2台採用し運行していましたが、2016年に全廃しています。
調布市コミュニティバスで使用していたリエッセは2020年まで運行をしていました。(現在では、ポンチョを主流に運行をしています)
「鬼太郎バス」として最後の車両となったL20407号車は、現在「調布市子ども交通教室」に展示されています。
COCOバス
cocoバスとは、東京都小金井市が運用するコミュニティバスです。小金井市のイメージカラー「桜色」が施されたバスです。
小金井市の頭文字「co」、コミュニティバスの頭文字「co」からネーミングしたもので、市民170人・370通の公募から選ばれています。
平成15年(2003年)の春から運行が開始され、リエッセを3台採用していました。
さらに、新路線の新設時に追加でリエッセを4台導入し運行していましたが、現在ではポンチョに切り替わり2015年9月にリエッセの運行は終了しています。
ぶんバス
ぶんバスとは、東京都国分寺が運営しているコミュニティバスです。
3つのバス事業者に委託運行しており、6つの路線が運行されています。
平成15年(2003年)3月より運行がはじまり、リエッセを2台を採用しました。
同年12月には新ルートの開設により、追加でリエッセを1台導入しています。
平成19年(2007年)本多ルート開設時には、CNG車両のリエッセを2台導入しました。
翌年、平成20年(2008年)の西町ルート開設時にもCNG車両のリエッセが1台導入されています。
積極的にリエッセを導入してきましたが、2019年(平成31・令和元年)4月、ノンステップバス・ポンチョの導入によりリエッセの運行は全て終了しました。
しおかぜ
東京都江東区が運営しているコミュニティバスで、江東区南部の交通不便地区の解消、高齢者等の交通弱者に対し交通支援のため運行しています。
平成17年(2005年)11月より運行が開始され、CNG車両のリエッセが1台採用されました。
都営バスの運行にリエッセを採用した「唯一の路線」として歴史に残されています。
平成28年(2016年)8月、回送中に対向車と正面衝突する交通事故を起こし自走不能となってしまいました。
リエッセの製造は平成23年(2011年)8月に終了していたため、部品の調達ができないこともあり同年10月の江東区議会にて廃車が決定され、翌11月に除籍となっています。
HINOリエッセ|車両の概要
HINOリエッセは1995年に「レインボーRB」をフルモデルチェンジし、生産された車両です。マイクロバスとしては、珍しいRR(リアエンジン・リア駆動)車両となっています。
こちらでは、リエッセの車両の特徴や概要についてお伝えしていきます。
リエッセはマイクロバス?小型バス?
リエッセは、マイクロバスです。
小型バスと勘違いされますが特徴が違います。
マイクロバスの特徴として、
- 座席数:正シート17〜22席・補助席0〜7席
- 座席の配置:通路を挟んで1列・2列
このような席数や配置がマイクロバスの特徴となってきます。
一方、小型バスの特徴は、
- 座席数:正シートのみ21〜25席
- 座席の配置:通路を挟んで2列・2列
となります。補助席がなく、通路が真ん中にあることが特徴です。
外観の特徴としては、マイクロバスの車高が2.8mほどに対し、小型バスは3.3mほどとなり小型バスの方がやや車高が高いイメージとなります。
2007年より創設された中型免許により、乗車定員が11〜29人未満のマイクロバスは中型自動車扱いとなっています。
日野リエッセ|エンジン
エンジンは、日野自動車製造の小型・中型エンジンを使用していました。
- J05C直列4気筒ディーゼルエンジン:最大排気量5.3L
- J05D直列4気筒ディーゼルエンジン:最大排気量4.7L
J05Cエンジンは1995年に登場し、2003年からはJ05Dエンジンを搭載しています。
2001年7月、平成12年騒音規制に適合した際から、エンジンはターボ付きに統一されました。
レインボーRBをフルモデルチェンジ
1985年(昭和60年)2月に生産が開始されてます。レインボーシリーズは2種あり、
- フロントエンジン車:レインボーAB
- リアエンジン車:レインボーRB
日野自動車の最小バスとして開発されました。
エンジンは、直列4気筒・無過給「W04D型」と直列4気筒ターボ「W04CT型」が搭載されています。
1995年(平成7年)の排ガス規制に伴い、リアエンジン式レインボーRBは「リエッセ」としてフルモデルチェンジをしています。
メッキ加工も承ります
HINO リエッセ ワイパー
メッキ前
メッキ後
装着画像:メッキ前
装着画像:メッキ後
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
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メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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