『FLSTSC違いが分かるバイカーへ。ハーレーダビッドソンソフテイル スプリンガークラシック』という選択。

史上最鏡を手に入れろハーレーダビッドソンソフテイル スプリンガークラシック

『FLSTSCソフテイル スプリンガークラシック』

古さとはカッコ良さ

バイクに求めるものは人それぞれです。例えばスピードや軽さ、整備性のしやすさ、走破性、積載量、見た目、価格の手頃さ・・・例を挙げるならキリが無いほどです。それこそ選ぶなら全てのバランスが取れたバイクにしたいですよね。

そんな中、ハーレーダビッドソンはそのバイク選びの要素に『古さ』を織り込んできます。しかしその『古さ』をバイクのデザインに含ませれば時に機能性や利便性、快適性を犠牲にすることもあります。

そうまでして得たい理由として大きいのはやはり『カッコいいから』です。機能性、利便性、無駄の無い・・・なんて言われている時代にそんな『直感的な欲望のみが優先される』なんて事自体が不思議に感じそうですが、それが平気でまかり通るのが『ハーレーを愛するバイカーたちの世界』です。

そしてその『敢えて古く見えるバイク』を平気で世に送り出すのがハーレーダビッドソンです。今回はそんな『ぶっ飛んだバイクメーカー』が『ぶっ飛んだバイカーたち』の為に作ったバイク『FLSTSソフテイル スプリンガークラシック』について語りたいと思います。(※以下スプリンガークラシック)

このFL系のスプリンガーは2007年まで製造され、その間にヘリテイジスプリンガーからスプリンガークラシックへと名前が変更しました。FX系にもスプリンガーはありますが、今回はFL系のみご紹介します。

究極の嗜好品スプリンガーフォーク

四の五の言わずにこれを見れば全てが分かります。なんと言ってもスプリンガーフォークです。フロントフォークは一般的なアウターチューブとインナーチューブで構成されたテレスコピックとは全く異なる形状をしています。

片側に2本のフォークが並行になっておりこれを『ガーターフォーク』と呼びます。ステアリング側から伸びた後方の1本目のフォークと、その先でリンクを介して前方の2本目のフォークが連結されています。路面の轍や起伏のショックを受けた時に上下に可動するのが前方の2本目のフォークで、それを緩和するのが巨大な2本のスプリングです。この構造こそが『スプリンガーフォーク』です。デメリットはテレスコピックに比べて伸縮のストロークが短い、乗り味が硬いなどがあります。

対するメリットは『カッコいい』。それだけです。「いやいや、なんだかんだ実はなんか機能的にメリットがあるんでしょう?」とか思うかもしれませんが、完全に『見た目のカッコよさ』だけです。それ以上でも以下でもありません。強いていうなら「整備性が良さそう」でしょうか。

特にビンテージバイクが好きな人はこの見た目は大好物でしょう。正直私もこのスプリンガーフォークだけで2時間は眺めていられます。ガーターフォークのメカメカしさは見ていてうっとりします。少し華奢に見えがちですが、実際に見てみると剛性のある金属であることが分かります。その堅牢なガーターフォークがガシとファットタイヤを挟み込んでいるので迫力は満点です。

そしてショックを緩和する剥き出しの太いスプリングの『詰まった感』も見応えがありますね。私が個人的に好きなのがスプリングの上にハイマウントされたヘッドライトです。ヘッドライトケースも小さめなのでフロント側の構成に関しては『手の付けようが無い』程の仕上がりです。

スプリンガーフォークの歴史

スプリンガーフォークの歴史はかなり深いと思いますが、実際どれほどの物なのでしょうか。

調べてみると1909年のハーレーの量産型Vツインバイクには、骨組みのような至ってシンプルなリジッドフォークが採用されているいます。そこから時代は飛んで、1936年のELナックルでフロントフォークに初めてスプリンガーフォークが採用されたそうです。

単純計算で約90年前の機構です。驚きです。そんな1世紀近いバイクデザインを継承し続けるハーレーの懐の深さは尋常では無いですね。

その後は徐々にテレスコピックに淘汰されて、FL系に再度スプリンガーが採用されたのが1996年ツインカムの様です。

こうやって見ると決して一時的のな飛び道具ではなく、一つの確立したスタイルであることが分かりますね。こう言った細かい分析も野暮でしょうか。それこそ豪快に「カッコいいから採用しているんだな!!」という考え方が正解かもしれませんね。

ちなみにスプリンガーフォークにも種類があり、主に74スプリンガーと45スプリンガーの2種類があります。

74スプリンガーは74キュービックインチエンジン(1200cc)モデルに採用されており、45スプリンガーは45キュービックインチエンジン(750cc)で採用されていたのが名前の由来です。74スプリンガーは主にUL系、45スプリンガーは主にWL系に使用されていたそうです。

双方の違いはロッカーアームとステムシャフトの違いらしいですが、今回の記事の主役のスプリンガークラシックがどちらに入るのか、はたまた全く別で新たに刷新されたのかは分かりませんでした。系統で言うと74スプリンガーになるんでしょうか?

どちらにせよ、今では74/45スプリンガーのレプリカがカスタムシーンでは人気ですね。いつの時代もスプリンガーフォークはバイカーの心を踊らせています。

FLSTSCのモデル名を解説

名前にある『FLSTSC』を詳しく解説していきます。

・FL…前後16インチホールのファットタイヤを履かせたビンテージタイプ。

・ST…ソフテイルフレーム。リアサスを用いた「ソフトテイル」が由来。

・S…スプリンガーフォーク意味する。

・C…クラシックタイプ、またはクロームメッキパーツを意味する。

実際のスプリンガークラシックを見てみると、当たり前ですがきちんとモデル名を回収した外観であることが分かります。ハーレーのローマ字の羅列にはきちんと意味があります。ひとつひとつの意味が分かると、名前だけでどんなモデルか分かります。

ちなみにソフテイル =ソフトテイルの対極にリジッドフレーム=ハードテイルがあります。

主な仕様

FLSTSCソフテイル スプリンガークラシックの主なスペックです。2007年式を参考にしています。

・全長2400mm

・全幅995mm

・全高1100mm

・ホイールベース1635mm

・シート高658mm

・車両重量334kg

・排気量1584cc

・燃料供給フューエルインジェクション

・最大トルク112Nm/3000rpm

・タンク容量18.9L

・エンジン型式Twin Cam 96B

車格についてはここで語る必要はありませんね『ハーレーのガタイ』です。エンジンはF.Iのツインカムですが、2006年以前はキャブレターです。中古相場もキャブ最終型で200万前後ですね。年式を考えると高価に感じますが、スプリンガーフォークの付加価値を考えると結構現実的な値段では無いでしょうか。結構綺麗な個体が多く見えたので、私も思わず食指が動きそうでした。もしこのスプリンガークラシックが手元にあったらそれだけで心が満たされそうですね。

マフラーの形状ですが車体の下部を這う様に、ズドンとテール部分まで伸びた太く長いマフラーが特徴的です。サイレンサーのデザインこそは大人しめの葉巻型ですが、なかなかの存在感があります。マフラーをカスタムするなら、重厚感のある大きなフィッシュテールマフラーが似合いそうですね。

クラシカルなFL系がよりクラシカルに

もともとFL系は『前後16インチホイールのファットタイヤを履かせたクラシックタイプ』という定義がありますが、そのクラシックスタイルにさらにスプリンガーフォークを加えることで、クラシカルな見た目はより洗練されたものになります。『洗練』というより『原点回帰』の方がしっくりきますね。

その他にはファットタイヤの半分を隠してしまう程の大きなフェンダーが特徴的です。エスカルゴフェンダーとはいかないにしてもかなり大型で、スプリンガーフォークと掛け合わせるとよりフロントの重厚感が増したデザインになります。フェンダーステーも太めの存在感のあるステーです。またフェンダーの上部にはクロームメッキのオーナメントが飾られており、それこそ FLの先代であるELを彷彿とさせる見た目です。オーナメントの代わりに風切板を付けるとミリタリーな雰囲気も楽しめそうです。

全体的なデザインとしては広大で自然のあふれるカントリーロードも大いに似合うのはもちろん、キャンプツーリングでも映えそうです。せっかくクラシカルな見た目のスプリンガークラシックなので、ビンテージなキャンプギアを揃えて少し人とは違った『文明からデチューン』した様なキャンプスタイルが似合いそうですね。

古めかしい見た目とは言ってもクロームメッキパーツもふんだんに使われているので、夜の闇の中で煌々と燃える焚き火の光が、車体に反射したところを想像すると堪らないですね。

そしてクラシカルな見た目の中にもどこかスタイリッシュな印象も受けるので、街乗りや都会でも似合いそうですね。まぁ間違いなく目立ちまくると思いますが。

意外にもシティーユースにも映えそうなデザインなので、敢えて普段着でラフに乗って街を流してみるのも良さそうですね。お洒落なショップの前に停まっていたら売上がアップしそうです。

人と違うハーレーに乗りたいならスプリンガー

ハーレーのバイクはどれもよく作り込まれていて、見ているだけでも楽しめます。しかし人とは違うもの、ハーレーの歴史を全身で感じたい人はスプリンガークラシックという選択も大いに有りでは無いでしょうか。

スプリンガーフォークはチョッパーカスタムでは定番ではありますが、純正で採用されているのは別の意味で価値がありますね。いつかまたこのラインナップが盛り上がることを祈ります。

以上ハーレーダビッドソン『FSSTSC ソフテイル  スプリンガークラシック』のご紹介でした。

 

ハーレーメッキパーツ相談室

FSSTSC ソフテイル  スプリンガークラシック手入れ

クロムメッキパーツの多い、ハーレーダビッドソンFSSTSC ソフテイル  スプリンガークラシック手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

 

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ保護剤「メッキング」

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

メッキング愛用者の声

「10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです」

メッキング愛用者の声「10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです!」

10年前にハーレーを中古ですか購入し、ホイールを購入した際にこのメッキングを知り、タイヤ装着前にメッキングを2度塗りしました。

その後、ツーリング後には汚れ等は拭き取りしてましたが10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです!

自分の住んてるところは海岸線沿いの間違われるほどで潮の影響を受けやすいところにも関わらずピカピカを保っていられるのはメッキングで処理したからだと思ってます。

北海道ということもあり11月にはシーズンオフになり、オフの間は最初の2年ほどメッキングの重ね塗りをしてました。

その後はツーリング後に汚れを取る程度の手入れと2ヶ月1度程の磨きのみでこの状態です。

メッキング効果だと思います! メッキングに感謝しております! ありがとうございます!

北海道 O様より

 

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

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メッキの手入れは、メッキング&サビトリキングがおすすめです。

メッキング&サビトリキング

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ハーレーパーツへのメッキ加工ならNAKARAI

メッキ工房NAKARAI

ハーレーパーツへのクロムメッキ参考画像

ハーレーダビッドソン VRSCA

ラジエターカバー

ハーレーダビッドソン VRSCAハーレーダビッドソン VRSCA
クロムメッキ前クロムメッキ後

ハーレーダビッドソン FXR

フロントホイール

ハーレーFXRホイールフロントメッキ前ハーレーFXRホイールフロントメッキ後
クロムメッキ前クロムメッキ後

ナカライメッキに問い合わせ

 

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装飾クロム参考画像・バイクカバー

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