画像参照元…ハーレーダビッドソン公式ページ
ブレイクアウトの魅力
今回ご紹介するのはハーレーダビッドソンの中でも一際異彩を放つ一台、『FXSB Breakout(ブレイクアウト)』。お客様のカスタムされたセンス溢れるFXSBブレイクアウトを施工させて頂きましたので、ブレイクアウトのご紹介とメッキパーツのお手入れに関しての解説をしていきたいと思います。
ブレイクアウトとはその名の通り、これまでのバイクの常識を壊す様なその存在感で、ハーレーの数あるラインナップの中でも一目を置かれる存在と言っても過言ではありません。
温故知新の精神を尊ぶハーレーダビッドソンは、古き良きスタイリングを大事にしながらも新しいトレンドも生み出すまさにバイク界のカリスマとも言える老舗ブランドです。
そんなハーレーが世に送り出したブレイクアウトはそれまでの技術や造形センスを織り込ませただけでは無く、煌びやかで派手なチョッパーというアメリカンバイクの真骨頂である『派手さ』を具現化した様な一台です。
チョッパーと言っても無闇矢鱈にパーツを削ぎ落としたのでは無く(そういうカスタムの好きですが・・・)大胆ながらも緻密に計算された非常にバランスの取れた全く新しいチョッパースタイルとして魅力溢れる外観を有しています。
ベースとなっているのはハーレーの真骨頂でもあるソフテイル。テイルに向かってなだらかに下がっていく美しいトライアングル型のフレームは、正にチョッパースタイルには相応しいとしか言いようがありません。そもそもハードテイルから着想を得たフレームですから、それもそのはずです。
ブレイクアウトが登場したのは2013年。スタンダードなソフテイルを極限までシンプル化させた様なスッキリしたデザインと、オトナの雰囲気抜群のクロームメッキパーツ、ソリッドなキャストホイールが秀逸な外観で、非常に人気を博したモデルです。
もちろんハーレーの人気モデルとして現在でもラインナップに名を連ねており、2022年モデルとしてMilwaukee-Eight™114エンジン搭載のBreakout™114が健在です。今回はTwinCam103Bエンジン搭載の2017年式を中心にご紹介致します。
目次
FXSBブレイクアウトの主要諸元(2017年式)
車体
- 型式:EBL−FSV
エンジン
- 型式:TwinCam103B
- 種類: V型2気筒4ストロークOHV
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:1689cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション
- 内径(シリンダーボア):98.4mm
- 行程(ピストンストローク):111.1mm
- 圧縮比:9.7
- 最大トルク/回転数:125N•m/3000rpm
- 始動方式:セルフスターター式
- プラグ型式:6R12
- エンジンオイル全容量:3.3L
- 変速機:リターン式6速MT
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2385mm
- 全幅:915mm
- 全高:1040mm
- ホイールベース:1710mm
- 最低地上高:120mm
- シート高:650mm
- 車両重量:320kg
- タイヤサイズ(前):130/60B21
- タイヤサイズ(後):240/40R18
- タイヤタイプ:ラジアル
性能
- 乗車定員:2名
- 燃料タンク容量:18.9L
- 燃料消費率:17.9km/L
構造
- フレーム型式:ダブルクレードル
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
カスタムライクなチョッパースタイル
ブレイクアウトの魅力と言えばなんと言ってもその洗練されたチョッパースタイルです。専用設計のロングフォークによってロー&ロングな車体。そして無駄を省いたシンプルなシルエットが特徴的です。まさにソフテイル をカスタムしたかの様なオリジナリティ溢れるデザインとなっています。
フロントホイールは豪快に21インチのキャストホイールを採用。ロングフォークとの相性も抜群で、よりスタイリッシュなフロント周りとなっています。キャストホイールは鋭利かつソリッドなデザイン。まるで刃物の様な見た目は剛性だけでは無く攻撃的な雰囲気も醸し出しています。
フロント21インチタイヤに対してリヤタイヤは240/40R18の極太なタイヤを装着しています。フロント同様の緻密なデザインのキャストホイールを装着しており、前後ともに迫力ある足廻りとなっています。また、タイヤを飾るフェンダーはチョップしたかの様なショートフェンダーを採用しています。
ヘッドライトは小ぶりなベイツタイプを装着。カスタムライクでスモールなヘッドライトはまさにチョッパースタイルには欠かせないマストアイテムのひとつでしょう。
タンクはティアドロップタイプのタンクが採用。一見小ぶりなタンクに見えますが容量は18.9Lと十分な容量を確保しています。。シートもスマートなデザインとなっており、メインシートとピニオンシートのセパレートした仕様となっています。シンプルなシートでチョッパースタイルにマッチしたデザインですが、メインシート部分はしっかりとしたボリュームがあり、どっしりと座るハーレーらしいライディングポジションをしっかりと実現させてくれます。
特別なCVO FXSBSE ブレイクアウト
FXSBブレイクアウトにはCVOモデルも設定されています。CVOとはCustom Vehicle Operation(カスタム・ビークル・オペレーション)の略称です。その名の通り『カスタムハーレーを製造し販売する』と言った感じのコンセプトで、ハーレーが設けた特別なシリーズです。外観、性能共にエンジニアが持ち得る技術を詰め込んだ贅沢な仕様で、付加価値の高いカスタムコンセプト仕様のバイクです。まさに『ファクトリーカスタム』の最高峰と言えます。
発足してから最初にCVOとして誕生したのが1999年FXR2スーパーグライドで、現代に至るまで様々なファミリーとモデルに採用され続けました。ブレイクアウトはそのCVOで作り込まれたモデルで、他のバイクとは一線を画すデザインは見るものを魅了します。
自分でカスタムするのもバイクの醍醐味ですが、メーカーカスタムと聞くとなんだか他では手に入れられない様な『プレミア感』を感じます。
CVO FXSBSEブレイクアウトに搭載されているのは1801ccTwinCam110Bエンジン。ボアストロークは101.6×111.1mmで最大トルクは128N•m/3500rpmを誇ります。
外観もかなりプレミアムなものとなっており、大きく突き出たハイフローエクリーナーやオリジナルのメタリックペイント、ワニ革でこしらえたオリジナルシートなど職人技の光る迫力のあるラグジュアリーな外装となっています。
あまりにも贅沢すぎるCVOブレイクアウトはその性能や外装の特別感だけでは無く、希少性も高く発売から年月が経過した現在でも300万円を超える高値で取引されているほどです。
まさにハーレーにとっても自慢のマシンとも言えるCVOブレイクアウトの今後の価値の変動も見ものですね。
クロームメッキが映えるブレイクアウト
今回施工させて頂いたお客様のブレイクアウトはとにかくセンス良くカスタムされた一台です。シルバーフレークとブラックの組み合わせという派手ながらも気品溢れるシックなカラーリングと、随所に散りばめられたクロームメッキパーツが見事にマッチした非常に煌びやかでバランスの取れた一台となっています。
ヘッドライトは砲弾型のヘッドライトをチョイスし、ニュースクールテイストの雰囲気を漂わせています。またフレームの下部にはアンダーカウルも装着し、メッキ加工を施しています。パーツのひとつひとつに惜しみなくメッキ加工を施す事で、より煌びやかで重厚感のある仕上がりとなっています。
大きく突き出たエアクリーナーのスリットの入れられたカバーと、大きく隆起したリブ加工が印象的なオイルタンクカバーからは、まるで生き物の脈動を感じます。
迫力のあるエンジン周りから伸びる大きく湾曲したドラッグパイプのマフラーからはドラッグレーサーの様な荒々しさも感じます。
その他にもステップからハンドルの先端にまで美しいクロームメッキパーツを散りばめた拘りのカスタムが施されたブレイクアウトは、まさにオーナー様にとって唯一無二の特別なブレイクアウトである事は間違いないでしょう。
太陽の光を反射させ光を放ちながら走るのもかなりカッコ良さそうですが、夜の街灯で妖しく光る姿を想像してもカッコいいイメージしか湧いてこない秀逸な一台です。
ブレイクアウトを美しく保つには
以上、FXSBブレイクアウトのご紹介でした。ノーマルでもかなりカスタム色が強く魅力的なバイクですが、もちろんオーナーの趣味趣向にも柔軟に染まる器用なバイクでもあります。
そのシンプルでオトナのチョッパースタイルが魅力的なブレイクアウトは現在でも人気モデルとしてラインナップに名を連ね続けています。
そしてやはりブレイクアウトの様な美しくクロームメッキパーツが映えるバイクを所有するにあたって気を付けたいのが外装コンディションの維持でしょう。せっかく美しい車体のバイクなのですから外装も綺麗に保っていたいのはオーナーの切なる願いでしょう。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくなり錆や劣化の原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
メッキ加工も承ります
ハーレーダビッドソン FXSBブレイクアウト チンスポイラー
メッキ前
メッキ後
メッキ後
メッキ後
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。