疾走する野生馬。フォード『初代マスタング』

フォード『初代マスタング』

【初めてマスタングを見た時の衝撃】

私が初めてマスタングの存在を知ったのが、学生の頃でした。当時はガソリンスタンドでバイトしながら貯めたお金でなんとか購入した国産のスポーツカーに乗っていたのですが、ある日衝撃的な出会いをします。

いつも通りの通学路で信号待ちをしていると、対向車に見たこともない迫力の車が。あまりの強烈なマスクに私は一瞬で心を奪われてしまいました。「こんなかっこいい車が存在するのか」と。当時の私にとってかなりの衝撃だったのを鮮明に覚えています。

肉厚なボディに睨みを聞かせたフロントマスク。グリルには躍動感のある馬のエンブレムが。私はすぐにその特徴を頭にインプットし、忘れないうちにその車の事について調べました。その車の名前はフォード『マスタング』です。

私が見たのはは6代目(2005年〜2014年)モデルでした。私は車に関するアンテナは鋭いはずなのになぜこんなカッコいい車を今まで知らなかったのかと自問自答しましたが、それもそのはず、当時フルモデルチェンジ直後のマスタングで、前モデルの5代目とはかなり姿形が違ったからでした。

そこから私はしばらくマスタングの虜になり、その歴史を深掘りしていくとまた魅力的で、調べれば調べるほど『マスタング沼』にハマっていきました。

特に私が一瞬で虜になった6代目マスタングは、初代マスタングに原点回帰した様な見た目でまさに典型的な『アメ車』といった贅沢・豪華・豪快な見た目をしています。

今回はそんな私の心を鷲掴みにしたマスタングの始祖『初代マスタング』についてご紹介いたします。

【マスタングの誕生】

メーカーは『Ford(フォード)』です。もともとフォードが1959年から販売していたフォード・ファルコンをベースとしたモデルで、2ドアクーペモデルとコンバーチブルモデルのスペシャリティスポーツカーとして製作されました。

1962年にコンセプトカーである『マスタングⅠ』は近未来的な形状で、まるで宇宙船の様な見た目をしており、1963年のコンセプトカー第二弾の『マスタングⅡ』で、だいぶ市販が現実的なデザインになりました。

そして翌年の1964年にニューヨーク・ワールド・フェアで『初代マスタング』が発表され、見事に市販化となりました。二度にわたるコンセプトカーのプロモーションも功を奏したのか、なんと初代マスタングの予約台数は初日にして2万2000台。年間では無く初日にこの数字とは驚異的です。

全米のフォードのディーラーに多くの人が殺到し、警察まで出動する始末に。まさに社会現象を巻き起こしながら華やかなデビューを果たしたのでした。当時はかなりのパニックだったことでしょう。まるで暴動の様な光景だったかも知れませんね。

当時のディーラーも嬉しい悲鳴を通り越して、本物の悲鳴を上げていたに違いありません。なんと2年足らずで販売台数100万台を記録したメガヒット商品になったのです。さすがはアメリカ売れ方もド派手ですね。

見事に好調すぎるスタートを切った『マスタング』の歴史はここから始まるのでした。

【マスタングの名の由来】

マスタングと聞くと真っ先に『鋼の錬金術師』のロイ・マスタングを思い出す人は私と同年代でしょう。

関係ない話はさておき、マスタングとは北アメリカ大陸にスペイン人が持ち込み、野生化した馬のことを指します。まさにエンブレムにある馬はこの『マスタング』を象徴するものと言えます。ちなみに『ムスタング』とも読みます。たまにこのムスタングで呼ぶ人もいますが、日本ではかなり少数派でこの呼び方をしている人がいましたらかなりの通です。仲良くなりましょう。

【主な仕様】

前述にもありますが、初代マスタングの誕生は1964年。主な仕様は以下の通りです。

エンジン

・2.8L /直列6気筒170キュービックインチエンジン

・3.3L /直列6気筒200キュービックエンジン

・4.3L /V型8気筒260キュービックインチエンジン

・4.7L /V型8気筒289キュービックインチエンジン

車体

・全長4613mm

・全幅1732mm

・高さ1300mm

・ホイールベース2743mm

・車体重量1109mm

車体ランナップはコンバーチブルとハードトップクーペの二種類。当時としては珍しい『フルチョイスシステム』と呼ばれる販売スタイルが大いに話題となりました。エンジンも数種類用意されるというバリエーションの豊かさ。

フルチョイスとは簡単に言うとカスタム色の強いオプション選択の事で、自分好みにマスタングを仕上げる事ができる画期的なものでした。その選択肢は内装の細かなデザインや装備、エンジンに至るまで自由にチョイスできたとか。

またスペシャリティーカーでありながら低価格ということもあり、マスタングはすぐさま大ヒット商品となったのです。

【マスタングの外観】

私が一目惚れしたマスタングの外観のかっこよさは初代から受け継がれている様で、見る者を魅了する特徴的なデザインをしています。

まずはボディから見ていきます。肉厚で角ばったボディで、一見シンプルなクーペまたはコンバーチブルに見えますが、よく見ると細部にまで手のこんだ精細な作りをしています。

特にフロントフェンダーからドア、リアフェンダーにかけて入った『コ』の字型のプレスライン、それに沿う様に入れられたスリットがかなりスタイリッシュです。まさに風を切って走る野生馬を表現した様な、軽快感と疾走感のあるデザインです。

続いてフロントマスクですが、ギョロっとした丸目ヘッドライトと逆スラントノーズが印象的でどこか睨みの効いた威圧感もあります。このフロントマスクは初代から3代目(1974-1978年)まで踏襲された意匠ですが、4代目と5代目は角ばったヘッドライトとスマートなデザインに仕様変更されました。

そして6代目にして、原点回帰し同じ様な逆スラントノーズのフロントマスクに戻りました。(私は戻ったと思っている)だん断然こっちのデザインの方がカッコいいですが、5代目後期の日本車っぽい顔つきのマスタングも結構好きです。

ちなみに7代目以降は逆スラントはのもままにヘッドライトが鋭利なデザインに変更されました。

話は戻って初代マスタングのリア部分のデザインですが、角ばったテールと3分割されたランプが特徴的です。シルバーバンパーの下から覗くのは挑発的な二本出しマフラー。後続車から見ても見惚れてしまいそうなデザインです。この見た目がいかにもアメ車って感じがしますね。

【粋なデザイン】

アメ車に対して『粋』という表現が正しいのか分かりませんが、初代マスタングの内装はまさに男が惚れる粋なインテリアデザインです。

高級感のある革張りの内装とシンプルなL字のシート。金属製でソリッドなセンターコンソールから伸びたハンマーの様にストロークの長いT字のシフトレバーが印象的です。

メーターは小ぶりなフロントパネルに5連メーターが詰め込まれ、更にその下に2つのメーターが。どこをどう見ていいのか迷いそうですが、運転席に広がるこのコクピットは最高の眺望でしょう。

品のあるドリルド加工のされたステアリングはの真ん中には『Ford Mustang』と刻印が刻まれています。

シンプルながら豪華な印象もあるインテリアは、乗り手の所有感を満たしてくれるに違いありません。コンバーチブルならばこの内装を見せびらかしながら走らせたら気持ちいいでしょうね。こんな『ザ・アメ車』みたいな車に一度は乗ってみたいです。

メーターのデザインもチョイスできるのか、5連メーターの他にもまるで古いラジオみたいなメーターもある様です。こんなに幅広くインテリアをカスタムできるなら、そりゃあ人気が出て当然ですね。

【横山剣も愛したマスタング】

私の中ではマスタングと言えば『横山剣』さんです。そう、クレイジーケンバンドのボーカルの横山剣さんです。

横山剣さんの愛車は『初代マスタング』で(現在もかは不明)クレイジーケンバンドは度々、マスタングにまつわる楽曲を作成しており『Lady  Mustang(レディー・マスタング)』はその代表的な曲です。歌詞にはふんだんにマスタングの言葉が散りばめられており、『1965』と年式まで入っています。まさにマスタングに捧げる歌と言えます。

また『ガールフレンド』と言う楽曲では、横山剣さんが自ら愛車のマスタングを走らせるPVとなっており、話題を呼びました。PVを見たら分かると思いますが、かなり似合っています。私もこんな風にアメ車が似合うオトナの男になって渋い声で「奥さん」とか言ってみたいですね。

ちなみに横山剣さんは意外にも下戸(酒が飲めない)らしいです。と言うのも以前は飲めた様ですが、昔の仲間に飲まされた『闇カクテル』が相当な不味さだったらしく、それ以来お酒が飲めなくなったとか・・・トラウマというのは凄いですね。

【初代マスタングの中古相場は?】

1964年発売の初代マスタングの現代の価格は一体いくらなのか。かなり気になるところですね。現行型である7代目の新車相場はおよそ700万円以上はします。

初代マスタングの中古相場は平均的に500万円前後で、高いもので800万円程度でした。さすがはアメ車と言った豪快な価格ですね。こんな車が手に入れば、もっと人生が楽しくなりそうです。

【憧れのマスタング】

フォードが生み出したマスタングは見事に野生へと還り、世界中の様々なユーザーのもとで跳ね回っています。当時のフォードが思い描いていたのはこんな世界なのかも知れませんね。

私もあの日の交差点で一瞬で心奪われたマスタングの憧れは消えることを知らず、今でも『隠居したらマスタングに乗る』という野心を今でも燃やしています。

その頃にはこのクルマに似合う様な色気のある男になりたいですね。以上フォード『初代マスタング』のご紹介でした。

 

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1971年 ビュイック リビエラバンパー

1971年 ビュイック リビエラバンパー再メッキ前
再メッキ前
1971年 ビュイック リビエラバンパーメッキ剥離後→板金修理後
メッキ剥離後→板金修理後
1971年 ビュイック リビエラ再メッキ後
再メッキ後

 

1971年 ビュイック リビエラバンパー凹み11971年 ビュイック リビエラ凹み21971年 ビュイック リビエラバンパー凹み3
再メッキ前
1971年 ビュイック リビエラバンパー板金修理後11971年 ビュイック リビエラバンパー板金修理後21971年 ビュイック リビエラバンパー板金修理後3
メッキ剥離後→板金修理後
1971年 ビュイック リビエラバンパー再メッキ後11971年 ビュイック リビエラバンパー再メッキ後21971年 ビュイック リビエラバンパー再メッキ後3
再メッキ後

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アメ車のメッキ手入れ

クロムメッキパーツのアメ車の手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

 

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。

錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

車用のコーティング剤とメッキングの違い

車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。

(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)

車用のガラスコーティングイメージ図

ガラスコーティング被膜

セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

メッキング被膜イメージ図

メッキング被膜

メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。

メッキング被膜の効果

※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。

メッキングが重ね塗布が有効な理由

  1. メッキング重ね塗布1回目
  2. メッキング重ね塗布2回目
  3. 重ね塗布3回目

メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます

厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。

■見た目重視の場合は薄く

■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く

メッキングが塗装NGの理由

メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。

自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。

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