ホンダ・HONDA『エルシノアMT125』短命に終わった本格派オフロード!

史上最鏡を手に入れろバナーHONDA『エルシノアMT125』

画像参照元…ホンダ公式ページ

【本格的なオフロードバイク『エルシノアMT125』】
みなさんこんにちは!最近は昼間が少しずつ暖かくなってきてそろそろツーリングに行きたくてウズウズしている方も多いのではないでしょうか!?バイクで山に遊びに行こうか、キャンプに行こうか、あてもなく放浪の旅に出るか・・・そんな妄想ばっかりが膨らむ今日この頃です。今回はそんなバイク遊び欲を駆り立てる一台、ホンダの『エルシノアMT125』をご紹介したいと思います!

エルシノアMT125はホンダから1973年5月に発売されたデュアルパーパスモデルのバイク。ベースとなっているのは競技用のエルシノアCM125M。この競技用エルシノアを公道走行が可能な仕様にされたのがエルシノアMT125なのです。

今となってはこのエルシノアを知らない旧車好きはいないのではないか、というくらい有名なビンテージモトクロッサーバイクですが、実は市販モデルは販売期間わずか2年足らず(1973−1975年)と意外にも短命に終わっています。

競技用としてのエルシノアには前述の通り、125ccのエルシノアCR125Mと250ccのエルシノアCR250Mがありました。よって市販版のエルシノアMTシリーズにも、エルシノアMT125とMT250が同時発売され、排気量で選択が可能となっていたのです。

エルシノアMT125(以下エルシノア125)に搭載されている空冷2ストローク6ポートピストンバルブ単気筒エンジンは、市販化の為に潤滑方式を混合方式から分離方式へ変更したり、保安部品を取り付けるなどがなされていました。

その保安部品については容易に脱着が可能となっており、いざとなればレースにも参加できるといった市販モデルとしては珍しい切り口の本格派オフロードバイクとして脚光を浴びました。

その尖った仕様からエルシノア125は短い生産期間ながらも強烈なインパクトを世に与え、現代でも旧車好きの間では一目置かれる存在となっているのです。

エルシノアの名前の由来

『エルシノア(ELSINORE)』の名前の由来はアメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス南東のエルシノア湖の近辺で行われていた『エルシノア・グランプリ(ELSINORE GRAND PRIX)』と呼ばれるオフロードレースに由来しています。

イメージキャラクターはあの大物!?

当時のホンダがエルシノアシリーズのイメージキャラクターに抜擢したのは、あのスティーブ・マックイーン(1930−1980)。この令和の時代に彼の名を知る者はめっきり減ってしまったと思いますが、世界的にも有名なアメリカの俳優です。主な作品としては『荒野の七人』『大脱走』『栄光のル•マン』など数多くの名作に出演しています。

特に彼の代表作で有名なのが『大脱走』。作中に登場するトライアンフでのバイクアクションシーンでは自らバイクスタントをこなすなどして、映画俳優としてバイクに精通する数少ないアクション俳優としても有名でした。

そんな超大物俳優を起用したホンダにとっては、エルシノアの販売戦略に相当の本気度が伝わってきます。

当時のテレビCMでは『ELSINORE』と描かれたオレンジとブラックのツートンカラーのTシャツに袖を通したマックイーンがエルシノアに跨がり、仲間と共に荒野を駆け抜けるといったもので、ウイリーやアクセルターンを決めるなど、縦横無尽に操る姿が非常に印象深い内容。

CMの最後にはマックイーン自身が「正しい装備で砂漠をとばすのが、私の息抜きです。公道では〈安全〉に心がけてください。とばし過ぎないように。」というメッセージで締めくくられます。

エルシノアが短命に終わった理由(ワケ)とは?

さて、ではそこまで販売戦略に力を注がれたエルシノアシリーズが何故短命に終わったのか?奇しくも当時の時代背景が大きく影響します。エルシノアシリーズが登場して間も無く、第一次オイルショックが発生してしまいました。原油の供給ひっ迫による価格高騰が起こり、世界経済が大混乱に陥りました。

これによってもちろんバイク市場にも大きな打撃となり、多くのモデルが存続の危機となりました。競技用バイク譲りのスパルタンな仕様のエルシノアも2サイクルという整備性・コスト性においても課題を抱えていた事もあり、1975年には生産終了を余儀なくされたのです。

その後、後継車として4サイクルのXL系へと引き継がれますが、『エルシノア』の車名はその後復活することはありませんでした。

時代に翻弄された名車は数多く、エルシノアもその流れに抗う事が出来なかった悲しき運命を辿ったのです。しかしその希少性ゆえに、現代でも熱烈なファンによって支持されているのも事実です。

エルシノアMT125の主要諸元

車体型式

  • 型式:MT125E

エンジン

  • 種類:単気筒2ストローク
  • 2スト吸気形式:ピストンリードバルブ
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:123cc
  • 燃料供給方式:キャブレター
  • 内径(シリンダーボア):56mm
  • 行程(ピストンストローク):50mm
  • 圧縮比:7
  • 最高出力/回転数:13ps/7000rpm
  • 最大トルク/回転数:1.4kgf•m/6500rpm
  • 始動方式:キックスターター式
  • 点火方式:マグネット式
  • 潤滑方式:分離給油
  • 2ストエンジンオイルタンク全容量:1.5L
  • 変速機:リターン式5段変速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2050mm
  • 全幅:830mm
  • 全高:1100mm
  • ホイールベース:1360mm
  • 最低地上高:235mm
  • 車両重量:104kg
  • タイヤサイズ(前):2.75−21
  • タイヤサイズ(後):3.50−18
  • タイヤタイプ:バイアス/チューブレス

性能

  • 乗車定員:2名
  • 最小回転半径:2m
  • 燃料タンク容量:6.5L
  • 50km/h走行時燃費:55.0km/L
  • 満タン時航続距離:357.5km

構造

  • フレーム型式:セミダブルクレードル
  • 動力伝達方式:チェーン
  • キャスター角:50°30’
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • リアサスペンション本数:2本
  • ブレーキ(前):機械式リーディングトレーリング
  • ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング

趣のある外装

発売から既に半世紀経とうとしているエルシノア125。その概要はまさにビンテージバイクのオーラが隠しきれないほど滲み出ています。

タンクは前方にせり上がった小ぶりな形状。シルバー塗装に差し色のセンターラインが引かれ、タンクのサイド部分には洒落たフォントで描かれた『ELSINORE』の立体エンブレムが光ります。小ぶりなタンクに対し、シートは分厚いダブルシートが装着されています。

古き良きオフローダーの雰囲気を纏っており、そのバランスは旧車好きのハートをくすぐります。

シンプルなヘッドライトとメーター

ヘッドライトはシンプルな丸目一灯のヘッドライトを採用しています。両脇には脱着可能なウインカーが装着されており、それぞれのケースにはメッキパーツをあしらっています。

メーターはスピードとタコのアナログの2連メーター。スピードメーターの最高表示速度は120km/h、タコメーターのレッドゾーンは7500rpm以上となっています。

無駄なものを一切省いたようなシンプルなヘッドライトとメーターもまた味のある景観となっています。

どこまでも走破出来そうな足廻り

要となる足廻りはフロント21インチ、リア18インチのブロックタイヤを装着。前後ブレーキはドラムとなっており、すっきりした見た目もまたいい雰囲気を醸し出しています。

フロントフェンダーはもちろんオフロードバイク必携のアップフェンダー。前後にフラップを設けるなど、石や砂の巻き上げからライダーを守ってくれます。

ほぼ垂直に付けられたリアサスも、ロングストロークで轍での急な車体の沈み込みに対応してくれます。

競技マシン譲りのエンジン

ボアスロトーク56×50、最高出力13ps/7000rpm、最大トルク1.4kgf•m/6500rpmの空冷2ストローク6ポートピストンバルブ単気筒エンジン。潤滑方式は変更されているものの、競技用のエルシノアCR125Mと同じエンジンを搭載し、砂漠やガレ場でも逞しい走りを見せつけてくれます。

特徴的なアップマフラー

エルシノア125の象徴でもあるアップマフラー。シンプルな外観ながらも特徴的なデザインのマフラーとなっています。まるで刃物のように鋭く光るヒートガードが特に目を引き、全面にパンチング加工が施されています。

このヒートガードのデザインを見て『エルシノア』と認知する方も多いのではないでしょうか。この流麗で特徴的なヒートガードはバイクの顔であるタンク以上に価値がありそうですね。

エルシノアMT125のお手入れの注意点は!?

以上、ホンダの本格派デュアルパーパスモデル『エルシノアMT125』のご紹介でした。旧車としても名高いエルシノアですが、改めてその魅力が伝わったでしょうか。

発売から50年経とうとしているエルシノアですが、現代でも多くのファンから愛されている『ザ・ビンテージバイク』の代表格とも言えます。その趣のある外観もいつまでも美しく保っていたいものですね。

もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。

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メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

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