ドゥカティ珠玉のスポーツクラシック!『ポールスマートLE』

史上最鏡を手に入れろバナードゥカティ ポールスマートLE

画像参照元…ドゥカティ公式ページ

思わずうっとりする限定車『ポールスマート1000LE』

みなさんこんにちは。今回は、かつてドゥカティが販売していたスポーツクラシックの中でも特に異彩を放っていた一台『ポールスマート1000LE』についてご紹介したいと思います。

スポーツクラシックはドゥカティが2005年に販売を開始した嗜好性の強いシリーズの総称です。クラシックと名が付く通り、古めかしいクラシックスタイルの外観をしたラインナップで、その昔ドゥカティの歴史でも多くの伝説を残した900SSを彷彿とさせる様なスタイリングが特徴的でした。

当時のドゥカティは世界的にも高性能なスポーツモデルに注力していたメーカーのひとつですが、それまで手掛けてきた名だたる名車への愛情と原点回帰の意味を込めているのか、このスポーツクラシックシリーズを展開する事で古くからのドゥカティファンのニーズにも応えていた様です。

このスポーツクラシックは当初、スタンダードモデルの1000Sと『ポールスマート1000LE』です。後ほど説明しますが、このポールスマートはスタンダードモデルの1000Sをベースの特別仕様モデルで、2005−2006年の間にわずか2000台限定で販売された希少なバイクです。

ポールスマート1000LE(以下ポールスマート)は全体的な外観はドゥカティ特有のイモラカウルを装着したクラシカルなレーサースタイルで、ドゥカティファンのみならずカフェレーサー好きにも堪らない珠玉の一台となっています。私も初めてポールスマートを生で見た時は身体中に電撃が走ったかの様な衝撃を受けました。思わず「なんだこのクソかっこいいバイクは!?」と見惚れてしまう程です。

当時としてもここまで振り切ったデザインのバイクはなかなかお目にかかれ無かったので、あまり行かない様な場所でしたがポールスマートを初めて見た交差点の名前も覚えている程です。まさに脳裏に焼き付くとはこの事でしょう。

その時はポールスマートの存在すらも知らなかった訳ですから、即座にバイク繋がりの知人に教えてもらいその存在を認識する事が出来ました。私の記憶にそこまで強烈な印象を残したポールスマート。今回はその魅力をたっぷりと語っていきたいと思いますので、みなさんに伝われば幸いです。

ポールスマートって?

そもそも車名にある『ポールスマート(Paul Smart)』とはなんぞやと思う人もいるかも知れません。なんとなくお洒落なネーミングですが、実はこれ人名なのです。

ポール・スマート氏は1960−1970年代にかけてモーターサイクルレーシングで名を馳せたレーシングライダーで、彼が1972年イモラ200マイルレースで優勝を果たした時に乗っていたマシンこそがドゥカティだったのです。

そのポール・スマート氏へのリスペクトする形で名付けられたのが『ポールスマート1000LE』なのです。1000は排気量を示しLEはリミテッド・エディション、つまり限定車である事を指しています。2000台限定の特別なポールスマート。まさに今後も伝説の名車となって語り継がれるかも知れませんね。

ポールスマート1000LEの主要諸元

エンジン

  • 種類:V型2気筒 4ストローク
  • バルブ数/気筒:2バルブ
  • 冷却方式:空冷
  • 総排気量:992cc
  • 燃料供給方式:フューエルインジェクション
  • 内径(シリンダーボア):94mm
  • 行程(ピストンストローク):71.5mm
  • 圧縮比:10
  • 最高出力/回転数:61kW(83ps)/8000rpm
  • 最大トルク/回転数:83N•m(8.5kgf•m)/6000rpm
  • 使用燃料:ハイオクガソリン
  • 始動方式:セルフスターター式
  • 点火方式:フルトランジスタ式
  • プラグ本数:4本
  • エンジンオイル全容量:3.9L
  • 変速機:リターン式6段変速
  • 操作方式:フットシフト

寸法

  • 全長:2180mm
  • 全幅:770mm
  • 全高:1425mm
  • ホイールベース:1462mm
  • 最低地上高:192mm
  • シート高:835mm
  • 乾燥重量:190kg
  • タイヤサイズ(前):120/70R17
  • タイヤサイズ(後):180/55R17
  • タイヤタイプ:ラジアル/チューブタイヤ

性能

  • 乗車定員:1名
  • 燃料タンク容量:15L

構造

  • フレーム型式:スチールパイプ・トレリスフレーム
  • 動力伝達方式:チェーン
  • キャスター角:24°00’
  • 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(倒立)
  • 懸架方式(後):スイングアーム式
  • リアサスペンション本数:1本
  • ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
  • ブレーキ(後):油圧式ディスク

美しきクラシックレーサースタイル

ポールスマートは魅力的なクラシカルなレーサースタイルで、まさにドゥカティ往年の名車SSシリーズを模したかの様な外観となっています。なんと言っても最初に目に飛び込んで来るのは大きなイモラカウル。

一見して懐古的なカウルの様に見えますが、ソリッドな斬新なデザインとなっています。美しい流線型でありながらハンドルスペースにはテーパー加工が施され、立体的な厚みがあり、カウルの大きさも相まって存在感と重厚感を存分に放っています。

ヘッドライト部分のデザインも独特で、ヘッドライト全周をカウルで覆わず下方部を途切れされるという独特な形状。クラシカルでありながらどこかスタイリッシュな印象も受けます。スクリーン部分もカウルデザインにマッチした曲線の美しいスクリーンが装着されており、コックピット部分を大きく覆っています。ウインカーはシンプルな砲弾型が採用され、雰囲気のあるフロントフェイスとなっています。

この様にポールスマートに限らずクラシックスポーツの1000Sにも同様のカウルが装着されており、このカウルに魅了されたファンは数多く存在します。

タンク形状も角ばった直線的な外観で往年のSSシリーズを彷彿とさせる『前太り』なデザイン。カウル同様に立体的なタンクなのが印象的です。タンクサイドにはシンプルな『DUCATI』のデカールのみとなっています。エンブレムを用いずメーカー名だけでも十分にここまで映えるのはドゥカティだけかも知れませんね。

シートはレーシングバイクらしくシングルシートが装着されています。リアに跳ね上がったデザインで、シートカウルも装備。潔く1人乗り仕様にする事で、デザイン性は抜群のシート形状となっています。

タンクとシートの組み合わせも非常に魅力的で、これは実際に跨がるオーナーだけに分かる事かも知れませんが、タンクをシートの境目がまるで『くびれ』の様にシェイプされ、なんとも妖艶なスタイリングとなっています。クラシックバイクさながらの造形美はまさにポールスマートの大きなセールスポイントとなっています。

前後17インチのタイヤもスポークホイールを採用するという徹底ぶり。古めかしい足回りの様に見えますが、前後ディスクブレーキ、リアタイヤは180/55R17の幅の大きなタイヤ、リアサスはオーリンズ誠の古アジャスタブルサスペンション、フロントフォークは倒立フォークを装着するなど性能については当時の最新技術がふんだんに折り込まれていたのです。

単なる懐古主義ではなく前衛的な姿勢も見て取れる、ドゥカティが誇るネオクラシックバイクとなっています。

カラーリングは落ち着いた印象のブルーのフレームとシルバーの外装のツートン。これはポール・スマート氏が駆るマシンに因んだカラーリングだそうです。

伝統の空冷デスモ

ポールスマートに搭載された空冷L型2気筒デスモドロミックエンジンはドゥカティにとって普遍的なエンジンの為、見た目のスパルタンさとは違い意外にも素直なフィーリングです。あえて大掛かりな新設計など挑戦をせず、伝統のL型ツインを搭載した事でドゥカティならではのトラディショナルな走行を楽しむ事が出来ます。

またデュアルスパークという1気筒に対して2本のスパークプラグを用いるという少し変わった構造。この技術もドゥカティにとって最も重要なものとなっており、象徴とも言えます。

高回転域のパワフルな走りと軽快なボディの相乗効果もあり、見た目だけでは無い中身においてもしっかりとしたレーシングマシンである事が伺い知れます。まさに伝統と最先端技術を両立した理想の1台と言っても過言では無いでしょう。

エンジンのデザインに関しても造形美の光る工芸品の様な秀逸な作りとなっています。古くから踏襲されてきたL型2気筒は思わずうっとりしてしまいますね。太く大きなデュアルマフラーも存在感があり、そこから放たれるのはドゥカティらしい図太いサウンドです。

更には乾式クラッチを採用する事で、スパスパとメリハリのあるシフトチェンジが可能。クラッチミートはシビアになりますが、ダイレクトな『マシンとの会話』を楽しむ事も出来るのも魅力のひとつと言えるでしょう。

ポールスマートのお手入れの注意点は?

以上、ドゥカティ『ポールスマート1000LE』のご紹介でした。今となっては激レアなバイクですので、今後希少価値も高くなって行く事が予想されます。

絶版車、レア車で気を付けたいのがやはり外装のメンテナンス。予備パーツの流通も少なくなるので日頃から綺麗な状態を維持しておきたいのは誰もが思っているはずです。

タンクやカウルなどの外装パーツの色褪せや劣化に気を付けたいのはもちろんのこと、メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたケミカルを選び、お手入れをしていきましょう。

愛車はどのKING?

KINGチャート05

3つのKING

いますぐ注文する

メッキ手入れ

クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。

初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。

クロムメッキ磨き剤「ミガキング

ミガキング003

クロムメッキ保護剤「メッキング

メッキは磨くのではなくコーティングがおすすめ

メッキング画像

クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

サビトリキング画像

メッキ加工の事ならNAKARAI

メッキ工房NAKARAI

再メッキも、もちろん対応しております。メッキ工房NAKARAI

ナカライメッキに問い合わせ

メッキング&サビトリキングを購入する

メッキの手入れは、メッキング&サビトリキングがおすすめです。

3つのKING

いますぐ注文する

クロムメッキの事についてもっと知りたい方は

電気メッキイラスト図

装飾クロム参考画像・バイクカバー

詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る