画像参照元…クリーブランド公式ページ
【まるでカスタムチョッパー『ヘイスト250』】
みなさんこんにちは!今回はクリーブランドサイクルワークスの『ヘイスト250』をご紹介します。ヘイスト250はその名の通り、250ccバイクですがロー&ロングなアメリカンスタイルのバイクです。しかもまるでカスタムビルダーが細部にまで拘ってカスタムしたかの様なイカした外観をしているのが特徴です。
日本メーカーではまずお目にかかれない様な攻めた外観となっており、発売当初から多くのバイク好きたちを沸かせた一台です。センス溢れるオリジナルパーツをバランス良く配置し、秀逸に組み上げられた車体は、他メーカーの同クラスアメリカンバイクとは一線を画します。
ヘイスト250の外観の特徴は率直に言えばチョッパーバイクそのもの。Chopper(チョッパー)とは『Chop(ぶった切る)』と言う意味で、ハーレーダビッドソンなどのアメリカンバイクのフレームやハンドル、フェンダーをぶった切ってカスタムしたのが始まりとされています。その後チョッパースタイルは多岐に細分化され、ロングフォーク・ボバー・フリスコ・ディガーなど様々なカテゴリーが存在します。そんなチョッパースタイルを純正で作り上げられたのが、クリーブランドのヘイスト250です。
ヘイスト250が登場したのは2011年1月。製造しているのは前述にもある通り、クリーブランドサイクルワークス。このクリーブランドサイクルワークスは、スコット・コロシモ氏、ジャロッド・シュトレング氏、カーティス・レイ氏によって2009年に創立された歴史の浅いメーカー。しかし独自の発想力と、様々なニーズに応えるイノベーションに富んだ勢いのあるメーカーで、このヘイスト250を皮切りに日本国内でも非常に注目されています。
クリーブランドサイクルワークスはその名の通り、アメリカ合衆国はオハイオ州クリーブランドに本社を据えています。しかし、製造コストを削減する為に企画開発は本社、実際の製造は台湾のメーカーであるCPIに委託しているという何とも現代的でミニマルなバイクメーカーです。
企画開発がアメリカと言うだけあって、その外観はまさにアメリカンバイクそのもの。しかし車体自体は非常にスリムで、エンジンはホンダ製のコンパクトな空冷単気筒エンジンを採用するなど、アジアの交通事情に非常に寄り添った作りとなっています。
しかしながら燃料供給方式はキャブレター方式を採用。2011年モデルで有りながらインジェクションを採用しないあたりが何となくコストダウンとキットバイクの様なチープさを感じます。ちょっとクセを持たせる事で、私の様なバイクへ偏愛を持った人間に対してもワクワク感を与えてくれる素敵な一台です。
こういったニッチな市場にも潤いを与えてくれる様な独創的なクリーブランド『ヘイスト250』。新車販売当時の希望小売価格は308,000円と250ccで有りながらも破格の値段も注目されていました。そのデザインの秀逸さと手に入れやすい価格から発売開始から人気を博し、販売から10年以上経った現代でも一定数のファンを抱えています。
目次
ヘイスト250の主要諸元
車名
- 車名:Heist250
エンジン
- 種類:単気筒4ストローク
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:229cc
- 燃料供給方式:キャブレター
- 最高出力/回転数:10.5kW/7000rpm
- 最大トルク/回転数:15.8N•m/5500rpm
- 始動方式:セルフ式
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2200mm
- 全幅:720mm
- 全高:1040mm
- ホイールベース:1515mm
- 最低地上高:185mm
- 車両重量:125kg
- タイヤサイズ(前):90/90−21
- タイヤサイズ(後):140/70−18
- タイヤタイプ:チューブ/バイアス
性能
- 乗車定員:1名
- 燃料タンク容量:8L
構造
- フレーム型式:リジッドフレーム
- 動力伝達方式:チェーン
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
洗練されたチョッパースタイル
ヘイスト250の最大の魅力はそのチョッパーライクな見た目です。本場アメリカで企画開発されただけに遊び心が満載となっています。
全体的にロー&ロングでスマートな印象。大胆にチョップされ味のある各パーツと、車体から滲み出るオーラはオールドスクールそのもの。惜しみなくクロームメッキパーツを多用するなどアメリカンバイクらしい豪勢な一面も有ります。
エンジンのメカメカしさも全体の雰囲気とマッチしており、剥き出しのエアクリーナーやオイルタンク風の電装ボックスもオールドルックな雰囲気を演出しています。
ステップはフォワードコントロールを採用。それによって豪快なライディングポジションとなり、跨ったライダーは250ccであることを忘れそうです。
マフラーはロングなシガーサイレンサーを採用。車体右側に大きく迫り出したマフラーの存在感もなかなかのものです。ナローな車体に大胆にはみ出たマフラーも好き者にとっては興奮するポイントのひとつです。
サウンドは静かな印象。荒々しい音質をイメージしていると若干肩透かしかも知れませんが、単気筒エンジンらしいマイルドで小気味の良いサウンドとなっています。
シンプルなヘッドライト廻り
ヘッドライトは小ぶりなベイツライトを採用。その上にマウントされているのは潔くスピードメーターひとつのみ。究極の引き算が施されたヘッドライト廻りもまたチョッパースタイルをうまい具合に演出しています。
しかし、ヘッドライトケースやメーターケース、ハンドルに装着されたミラーにはクロームメッキを施すなど、お金を掛けるところにはしっかり掛けている様にも見える為、ローコストとチョッパーカスタムをうまい具合に掛け合わせた様にも見えます。
またウインカーにはクリアレンズが採用されています。モノトーンの様なシックな色合いがチョッパーのヤンチャさの中に大人っぽさを含ませています。
硬派なリジッドフレーム
ヘイスト250はフレーム構造にも拘りを見せます。まさにチョッパースタイルの王道とも言えるリジッドフレームを採用。硬派でシンプルな構造のリジッドフレームは美しい三角形を描いています。
メインチューブも1本とハーレーダビッドソンのカスタムチョッパーを彷彿とさせる仕様。既にカスタムライクな見た目ですが、シンプルな構造だからこそユーザーのカスタムの幅も広がります。
チョッパーライクなタンク
燃料タンクは小ぶりなタンクを採用。小さいながらも容量は8Lを確保しています。形状的にはハーレーダビッドソンのスポーツスターさながらのトライアングル型のピーナッツタンク。塗装はブラックの単色と、シンプルで無骨なカラーリングとなっています。
洒落たソロシート
ヘイスト250の乗車定員は1名のみ。シートは超スリムなソロシートを採用。縦に縫い合わせられたデザインで、趣のあるデザインとなっています。リアサスペンションを設けないリジッドフレームではあるものの、ソロシートにはツインショックが装着されています。
もちろんフレームとシートの僅かな隙間に設けられたショックは非常にストロークが短いので、通常のリアショックと同等の緩衝性能は期待できません。潔くリジッドフレーム特有の『道の轍をダイレクトに感じる』のが正しい乗り方かも知れません。
ちなみにリジッドフレームは想像以上にハードでエキサイティングな乗り味なので、私の様な変わり者は非常に喜びます。
足廻りにも拘りが光る
ヘイスト250のタイヤはフロント90/90−21、リヤ140/70−18の大径タイヤとなっています。ロー&ロングな車体にマッチした迫力のある足廻りとなっています。前後ともにスポークホイールが装着され、クラシカルな印象をより強めています。
フロントとリアブレーキには油圧式ディスクブレーキが採用されています。前後ともに片押しピンスライド2ピストンタイプとなっており、制動装置としては十分と言えます。古めかしい見た目で有りながらもブレーキシステムにも妥協を見せず、制動性能を確保しています。
タイヤを覆うフェンダーにはシンプルなフラットフェンダーがチョイスされています。タイヤの後方までしっかり包み込んでいる事で、チョッパースタイルで有りながらも小石や泥の巻き上げには配慮された印象。もしくは『長ければ自分でチョップしてください』とユーザーにカスタマイズの余地を与えている様にも見えます。
フェンダーはアール加工が施されたステーによってフレームに固定されています。造形に遊び心を持たせられるのもまたリジッドフレームの利点とも言えます。
ヘイスト250のお手入れの注意点は!?
以上、クリーブランドサイクルワークスが誇るチョッパースタイルバイク『ヘイスト250』のご紹介でした。巷ではあまり見かけないレアなバイクですが、その魅力は伝わったでしょうか。
250ccバイクで有りながらメッキパーツを多用した煌びやかなアメリカンバイクですが、やはり注意したいのは外装コンディションの維持です。折角の愛車、綺麗に乗っていたいのは誰もが思う事でしょう。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。