米国が産んだ巨星!シボレー・アストロベースのカスタムカー『スタークラフト』

【アメ車らしいビッグボディバン『アストロ』】

私が自動車免許を取ったばかりの頃はいわゆるVIPカーブームと呼ばれる時代で、新車でも中古車でも高級志向なセダンやミニバンと言うのが人気を集めていました。そんな中でもアメ車とういうのも人気があって、その規格外なボディサイズやパワーが若者のハートを掴んでおり、憧れの的でもあったのです。

当時としてはアメ車と言えばシボレーが時に人気で、サバーバンやブレイザーはかなり認知度が高く誰もが知る憧れのクルマでした。ちょろっとブレイザーの現行車を調べて見ましたが、かなりカッコよくなってますね・・・

そんなザ・アメ車なシボレーのラインナップの中でも、最も存在感があったのが『アストロ』です。アストロはミニバンタイプの四駆車で、4.5リッターV6エンジンを搭載したビッグボディが最大の特徴で有り魅力でも有りました。その巨大さはまさに規格外なモノで、まるでバスの様な見た目で、他を圧倒するモノでした。

アストロが発売されたのは1985年。当時はアメリカ市場でシボレーと共に凌ぎを削りあっていたダッジブランドのキャラバンやプリムスのボイジャーに対抗するミニバンとして登場しました。他メーカーに追随する形では有りましたが、発売当時から人気を博し瞬時にシボレーのラインナップでもトップクラスの販売台数を納めるなどの功績も残しています。

実は販売当時は4WDでは無くFRだった様で、4WDがラインナップに加わったのは1990年に入ってからでした。エンジン仕様も4.3リッターV6エンジンの他に2.5リッター直4エンジン仕様のものもありました。

先ほども言った通り、アストロの最大の特徴はその大きな車体。ただ大きいだけでは無く、堅牢性も感じられる筋肉質なボディは所有欲のみならず安心感も得られると言ったものでした。

ちなみに車名の『アストロ(ASTRO)』とは『星の』『天体の』と言ったなんともロマンチックな意味を持っており、その豪快なボディからは想像も付かない繊細なネーミングとなっています。その他にも『Astronaut(宇宙飛行士)』の略語でもあるので、アストロに乗れば宇宙の果てまでも旅立って行ける・・・と言った思いでも込められているのでしょう。きっと。私個人のイメージですが・・・

【巨体アストロをカスタマイズしたスタークラフト】

前置きがかなり長くなりましたが、このアストロをベースにスタークラフト社によってカスタムされたのが今回ご紹介する、その名も『スタークラフト』。無骨な印象のアストロにオリジナルの装飾を施す事で、豪華なエクステリアを手に入れたのです。

おそらく皆さんがアストロと聞いてほとんどの方が思い付くのは、このスタークラフトの外観では無いでしょうか。アストロをベースとしていますが、車名からはアストロの文字は無く『スタークラフト』の名で販売されています。しかし殆どのスタークラフトはアストロと一緒くたになっている様で、アストロの中のグレードのひとつとしてされている事が殆どです。それで全く問題も無いし間違いではありませんが、やはり通な方や拘りがあるオーナーは『スタークラフト』と呼ぶ事が多いようです。

それではスタークラフトについてたっぷりとその魅力を語っていきたいと思います。

【スタークラフトの主要諸元】

スタークラフトが発売されたのは1996年3月。特別な装飾がされたコンバージョンモデルとして華やかにデビューを飾りました。タフなアストロのエクステリアに磨きが掛かりラグジュアリーバンと言うカテゴリーを確率させた第一人者の様な存在でもあります。最終モデルは2004年と、長きにわたって販売されていた事もあり、私たちが抱くアストロのイメージを見事に擦り込んだ名車とも言えます。

今回ピックアップしたのは2004年式のスタークラフト ブロアム・リミテッド ミッドナイトバージョンと言うなんとも長い必殺技みたいなネーミングのモデルの主要諸元です。

〈エンジン〉

・種類:V型6気筒 OHV

・冷却方式:水冷

・総排気量:4295cc

・内径(シリンダーボア):101.6mm

・行程(ピストンストローク):88.4mm

・最高出力/回転数:140kW(190ps)/4400rpm

・最大トルク/回転数:339.3N•m(34.3kgf•m)/2800rpm

・使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

・トランスミッション:4AT

〈寸法〉

・全長:4860mm

・全幅:1980mm

・全高:2050mm

・ホイールベース:2820mm

・トレッド(前):1655mm

・トレッド(後):1655mm

・車両重量:2340kg

・乗車定員:6名

・燃料タンク容量:101リットル

・タイヤサイズ(前後):235/60R16

〈構造〉

・駆動方式:フルタイム4WD

・懸架方式(前):ダブルウィッシュボーン式トーションバー

・懸架方式(後):車軸式リーフ

・ブレーキ(前):ベンチレーテッドディスク

・ブレーキ(後):ドラム式リーディングトレーディング

日本国内販売における正規輸入品は車体にある『ブロアム(Brougham)』の文字で識別される様です。スタークラフトにが採用したのは4.3リッターV6エンジン仕様のモノです。重厚感のある絢爛豪華なエクステリアを実装した車体にはよりパワフルなエンジンがだったのか、スタークラフトにとって外装・性能において最上級なアストロと作る事が目的だったのか・・・おそらくその両方だと思います。

燃費に関しては不明でしたが、燃料タンク容量101リットルと言う大容量タンクから察するにやはりお金をばら撒いて走っている様な燃費だったに違いありません。そんなデメリットも『アメ車』と言う響きで一瞬でステータスの様に感じてしまいます。

ちなみにボディタイプは4ドアミニバンとなっており、車体の右側のみに後部座席のスライドドアが付けれています。

【魅力的なフルカスタマイズボディ】

スタークラフトの手によって施された贅沢なエクステリアは、アストロの無骨なイメージを払拭し高級車の様なオーラを纏わせています。

アストロの特徴でもあるスクエアデザインの2灯ヘッドライトとグリルはもちろんそのままで、フロント・リア・サイドにオリジナルエアロを装着する事で地面とのクリアランスを詰たロースタイルとなっています。また、ルーフ部分を拡張(年式グレードによる様です)する事でよりボディに厚みが出てもともと巨大なボディが更に巨大化。見た目はまさにバス。こんなクルマに後を着かれたら煽られていなくてもビビって道を譲ってしまいそうですね。

この巨大で豪華なエクステリアのスタークラフトはもはやオーナーの手を加える余地が無いほどにカスタマイズされています。ボディ全方位にあしらわれたエアロパーツも程よい丸みを帯びているので、あまりゴリゴリにいじってます感は感じられず、どことなく上品な印象も受けるほどです。

【キャンピングカーとしても使える室内】

巨大なボディを持つスタークラフトはもちろん内装もかなり広々としています。この大きな車体でありながらなんと乗車定員は6名。マイクロバスみたいな大きさで控えめな乗車定員設定のおかげで、ゆったりとした居住空間を実現しています。

リアのラゲッジスペースにはギャレーがー装着されており、日本国内においてはキャンピングカーとして登録も可能となっています。

シートはレザー調の高級感のあるモノで、しっかりとした厚みでドライバーとゲストをもてなしてくれます。セカンドシートは90°度回転し対面シートへ、サードシートはフルフラットになりベッドスペースとなりまさにキャンピングカーとしての機能も持ち合わせています。

随所に手触りの良いウッドパーツをふんだんに使用しており、高級感と共に落ち着きのある室内空間を演出してくれます。年式相応なので古さは感じるものの、まるでスイートルームの様な室内は長旅でも快適に過ごせそうですね。当時としてもこの居住感は最高のものだったに違いありません。

運転席もやはりキャンピングカーっぽい雰囲気はあります。助手席とのスペースもかなり広く全く圧迫感の無い快適なドライビングが楽しめそうです。

シフトレバーはアメ車らしいコラムAT。実は私はこのコラムATが大好きで、古いアメ車なんかによく見られるんですが、デカイ車体をこの細いシフトレバーで操作するっていうギャップがなんとも言えない感覚になるのです。この感覚に共感してくれる人はいるでしょうか・・・

兎に角、スタークラフトは室内においても、豪華で快適な居住空間となっています。キャンピングカーとしてのポテンシャルも持っているので、最近だと災害時なんかでは活躍出来そうですね。燃費は極悪ですが。

【スタークラフトの中古相場は?】

スタークラフトの中古相場を調べて見たところ、意外にもまだ球数がある様で価格に関しても200万円を切っています。しかし年式と、もともとがロングラン目的のクルマなので、走行距離は10万kmオーバーの個体が多い様です。

スタークラフトの紹介をしていながら何ですが、ノーマルなアストロもまたかっこいいな・・・なんて思ってしまいました。

もちろん巨大なボディは取り回しが大変ですし、燃費もアメリカンなので本当に好きな方でないとスタークラフトの本来の魅力・価値は見出せないかも知れません。しかしスタークラフトの唯一無二の存在感はオーナーの愛車遍歴に大きな爪痕を残すに違い無いでしょう。

最近めっきり見ることは減りましたが、今でもスタークラフトに乗っている熱烈なファンの方もまだまだいると思います。当時の私たちのロマンを詰め込んだ様なクルマですから、これからも愛あるオーナーの元で元気に走っていて欲しいですね。

以上シボレーアストロのコンバージョンモデル『スタークラフト』のご紹介でした。

愛車はどのKING?

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アメ車のメッキ手入れ

クロムメッキパーツのアメ車の手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

 

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。

錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

車用のコーティング剤とメッキングの違い

車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。

(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)

車用のガラスコーティングイメージ図

ガラスコーティング被膜

セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

メッキング被膜イメージ図

メッキング被膜

メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。

メッキング被膜の効果

※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。

メッキングが重ね塗布が有効な理由

  1. メッキング重ね塗布1回目
  2. メッキング重ね塗布2回目
  3. 重ね塗布3回目

メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます

厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。

■見た目重視の場合は薄く

■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く

メッキングが塗装NGの理由

メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。

自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。

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