【メッキパーツに焦げ付いたブーツの底のゴム汚れ】
嬉しい事に日々メッキパーツのメンテナンスや維持に関して様々なお問い合わせを頂いております。
数あるお問い合わせの中で今回は『メッキパーツに焦げ付いたゴム汚れ』に関するお問い合わせについて、解説させて頂こうと思います。
よくあるゴムの焦げ付きトラブルというのが「ブーツの底のゴムがマフラーの熱で溶けてしまい、べっとり焦がしてしまった」というもので、それと同時に「サビトリキングで落とせないか?」というお問い合わせを度々頂いております。
結論としましては『サビトリキングではメッキに付着したゴムの焦げ付きは取れません』という事を先に申し上げます。
お客様が大事に乗られているバイク。どうにか助けてあげたい気持ちでいっぱいですが、サビトリキングはあくまで『錆を落とす』事に特化したケミカルで、溶けたゴムや樹脂の焦げ付き・焼き付きには効果が有りません。
焦げ付きトラブルについてクロームメッキ専門店「NAKARAI」が詳しく解説してゆきますので、ぜひご参考にして頂けたら幸いです。
目次
【サビトリキングの効果】
まずは弊社のサビトリキングの効果について解説いたします。サビトリキングは先ほども触れた通り『錆を落とす』事に特化したケミカルです。
クロームメッキは鏡面度が高く、小さな傷でも目立ってしまう性質を持っています。簡単に言うととても繊細な金属加工で、そんなクロームメッキに作用してしまう研磨剤を含んだ錆落とし剤で磨いてしまうと、表面は簡単に傷がついてしまいます。
そこで
1.クロームメッキに作用しない研磨剤を配合
2.錆だけを効果的に落とす錆落とし剤
3.専用特殊クロス
の3つの特徴を持った『サビトリキング』はクロームメッキの錆落としに打って付けのケミカルなのです。
【錆とゴムの焦げ付きの違いは?】
そもそも錆とは金属が酸化する『化学変化』です。酸化とは物体が酸素と化合して起きるものなので、特に何をせずとも通常の保管でも起こり得る経年劣化・自然劣化とも言えます。
もともとはクロームメッキだった物体が科学変化を起こし物質自体も変化したものが『錆』です。その錆の浸食度合いにもよりますが、パーツの最深部まで至っていない表面的な錆であれば『サビトリキング』で綺麗に錆だけに作用し、落とす事が出来ます。
対するゴムの焦げ付きはどうでしょうか。ゴムが溶けるという現象は固体が融解する『物理変化』というものです。物理変化は形状や状態が変化するのみで物質自体に変化は有りません。つまりゴムは溶けてもゴムのままという事です。
ここまで説明すると何となく分かってくると思いますが、例えばゴムにポリッシュやコンパウンドなどを施しても効果は有りません。焦げ付いたゴムを除去するのにはケミカルによる『研磨』ではなく、ヤスリやペーパーなどで『削る』しか無いのです。サビトリキングも例外では有りません。
もちろん完全に溶着したゴムを削って除去するとメッキパーツへのダメージは避けることは出来ないでしょう。料理中にフライパンを焦がしてしまい、金ダワシで一生懸命焦げ付きを除去したらプライパンが傷だらけになった・・・まさにそれと同じ現象が起こっていると考えると想像がつきやすいと思います。
ゴムの除去と共にメッキ部分も削ぎ落としてしまうので、その状態から更に研磨剤を使用しても元の輝きを取り戻すことは無いと言うのを覚えて頂けたらと思います。一生懸命磨いても真っ白にくすんでしまうだけだった・・・なんて二次トラブルも多々発生している様です。
「熱で溶けてこびりついたなら、もう一回熱を加えて溶けたところを拭き取ればいいじゃん!」と思いがちですが、それもなかなか難しいと考えられます。ある程度はそれで取れるかも知れませんが、溶けたゴムを完全に拭き取るのは困難です。例えるなら一度キャンバスに塗って乾いた油絵具を水で濡らして完全に拭き取るぐらい難しいと思われます。
【ゴムが焦げ付いた時の対処法や予防策は?】
メッキパーツへのゴムの焦げ付きの対処法はやはり
- 『再メッキ』
- 『パーツ自体を新品交換』
しか無いかと思われます。
「ゴムの焦げ付きが取れれば多少のメッキパーツのダメージは気にならない」って方であればそのままでも良いかも知れませんが、やはり綺麗な状態に復元したくなりますよね。
そうやって後悔しない為にはやはりマフラーにバンディッドを巻く・ヒートガードを装着する・溶けにくいソールのブーツを選ぶなどでしょう。
心配な方は大きな出費になる前に対策をしておく事をお薦め致します。
【クロームメッキは繊細】
先ほども申し上げました通りクロームメッキは非常に繊細な金属加工です。そんな繊細なものが常に剥き出しな状態なのですから、日頃のメンテナンスや予防はしっかりしておきたいですね。
ゴムの焦げ付きには効果が無いにしても、弊社のサビトリキングはクロームメッキに作用せず錆のみに作用するので、美しく蘇らせる事が出来ます。
せっかくの楽しいバイクライフ。愛車も輝きを放ちながら走らせたいですよね。以上、ゴムの焦げ付きに関する解説でした。
【なぜ?ゴムの焦げ付きは落ちないのか?】
クロムメッキは金属が何層にも被覆されており、最終表面のクロムメッキがゴムの焦げ付きにより、変色してましっているからです。
これが、クロムメッキではなく、ステンレスマフラーですと、
いくら磨いても、スンレスなので、表面についたゴムの焦げ付きもひたすら磨いて、落とせるのですが、、、
仮にメッキングでコーティングされていたとしても、ブーツの底のゴムの焦げ付きまでは、メッキングで防げません。クロムメッキパーツのマフラーゃエキパイはとにかく、ブーツの底のゴムの焦げ付きには気を付けてください。としかいいようがないです。
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。