ベンツ本格派SUVのM−Class!最終型『ML350』を徹底解説!

ベンツメッキパーツ相談室

【悲運な歴史を持つM−Class】

みなさんこんにちは。今回はかつてメルセデス・ベンツのSUVラインナップを支えたM−Classの中でも、最終型とされる2015年式『ML350』について語っていきたいと思います。名前こそは消えGLE−Classに変更されたものの、M−ClassのDNA自体は今でも受け継がれており培ったノウハウやデザインは今でも生き続けています。

ベンツのSUVラインには他にG−Classも同様のSUVとして存在していましたが、もともとが軍用車が発祥という事もあり無骨でスパルタンな要素が強いモデルでした。確かにかっこいいのはかっこいいのですが、いざ普段使いするとなるとあまりにもオーバースペックすぎるのが本音。ベンツにとってはファミリー層の囲い込みするにはもっと親しみやすいモデルを必要としていたのです。

そこで生粋のファミリーユースSUVとして初めて登場したのがM−Classです。巨大で厳つい印象のG−Classとは違い、スマートで街乗りでも馴染みやすい外観でまさにSUVの本質を捉えたモデルとなっています。

1997年に初代登場したM−Class。スタイリッシュなSUVでそれまでの『ベンツブランドのSUV』のイメージをガラリと変えるものとなっていましや。内装に関しては2列シートの5人乗りと欲張らない事で、ゆったりとして室内空間を実現。SUVとしては高いポテンシャルを持っているかの様に見えます。

しかし初代M−ClassであるW163型はアメリカ工場で製造されており、どうしても本場ドイツのメルセデス・ベンツクオリティが再現出来なかった為か、『アラバマ・メルセデス』と揶揄される事もあったそうです。メルセデス・ベンツとしては初のSUVシリーズを立ち上げたもののこれによって著しくブランドイメージを下げてしまう結果となってしまいました。特にボディ製造においてはあからさまなコストダウンが垣間見えるほどの出来栄えだったそうです。

その後は他国の工場へ移管されたのかは分かりませんが、モデルチェンジ後のW164型からは特に悪い噂は聞いた聞いたことが無いので、やはり初代モデルに限った事なんでしょうか?どんな自動車メーカーも大なり小なり黒歴史はあるものの、このアラバマ・メルセデス事件はメルセデス・ベンツファンの信用を大きく失墜させる出来事だった様です。

少し耳の痛い話をしてしまいましたが、やはりこう言った事実があるからこそ今のメルセデス・ベンツの品質向上に繋がったのかも知れませんね。

そんなこんながあったM−Classですが、2000年にはディーゼルエンジン仕様モデルも登場し、その後は待望のAMGモデルが追加されています。今回紹介する2015年式『ML350』はM−Classの最終型であり、まさに初代から紆余曲折を経てブラッシュアップされ続けた集大成とも言えるモデルです。

【ML350の主要諸元】

Mercedes−Benz 2015年式『ML350』の主要諸元は以下の様になっています。ピックアップしたのはブルーテック4マチックのスペックです。

〈車体型式〉
・型式:LDA−166024

〈エンジン〉
・型式:642
・種類:V型6気筒DOHC
・過給機:ターボ
・冷却方式:水冷
・総排気量:2986cc
・燃料供給方式:電子制御燃料直接噴射(コモンレール)
・内径(シリンダーボア):83mm
・行程(ピストンストローク):92mm
・圧縮比:15.5
・最高出力/回転数:190kW(258ps)/3600rpm
・最大トルク/回転数:620N•m(63.2kgf•m)/1600−2400rpm
・トランスミッション:7速AT
・使用燃料:軽油

〈性能〉
・燃料タンク容量:93L
・JC08モード燃費:12.5km/L
・最小回転半径:5.5m

〈寸法〉
・全長:4810mm
・全幅:1925mm
・全高:1795mm
・ホイールベース:2915mm
・トレッド(前):1640mm
・トレッド(後):1655mm
・車両重量:2250kg
・ドア数:5ドア
・乗車定員:5名
・タイヤサイズ(前後):255/50R19

〈構造〉
・駆動方式:フルタイム4WD
・ステアリング型式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
・懸架方式(前):ダブルウィッシュボーン式
・懸架方式(後):4リンク式
・ブレーキ(前):ベンチレーテッドディスク
・ブレーキ(後):ディスク

【ファット&スポーティな外観】

ML350はファミリー向けにも特化したSUVですが、やはりそこはメルセデス・ベンツ 。逞しいボディと思わず遠くまで走りたくなる様なスポーティな秀逸なエクステリアを有しています。G−Classと比較するとひと回り程小さいのですが、ベンツらしい肉厚で重厚感のあるボディとSUVらしいスポーティなボディラインはML350の魅力とも言えます。

タイヤサイズは前後共に255/50R19の幅広の大径インチタイヤを採用。シンプルな5本スポークの星型デザインのホイールが装着されています。ファットなボディにとのバランスは抜群です。個人的にはやはり20インチも魅力的ですが。

またSUVらしくルーフレールも標準で装備。アクティブシーンでも自然に馴染むデザインとなっており、更にはドア部分にはサイドステップも設けられスタイリッシュな中にもクロスオーバー色の強さを強調しています。

全体的にSUVとしてのデザインのポイントはしっかり抑えつつも、メルセデス・ベンツらしくしっかりとした高級感もあります。造形に関しては流石に初代の様なチープな印象は全く感じ無いので、ベンツブランドの車としては完成度は高いのでは無いでしょうか。

【スタイリッシュなフロントフェイス】

フロントフェイスは当時のS−Class同様にスタイリッシュで端正な顔つきをしています。やはり一番に目を引くのは大きなフロントグリル。メッキ加工であしらうなどラグジュアリーな演出も抜かりなしです。フロントグリルのセンター部分には当然メルセデス・ベンツのエンブレムが大きく誇らしげに飾られています。

普通だといやらしく見えてしまいがちですが、不思議とこのベンツマークからはそう言ったいやらしさを感じないのは私だけでしょうか。エンブレムのデザインがシンプルだからこそ大きく飾ってもデザインの一部として溶け込んでいるのでしょう。改めてしっかり見ると良く考えられたデザインだと思います。

フロントグリルは上下でパートが分かれており、上部は先ほどのメッキグリル。そして下部はメッシュグリルとデザインにメリハリを与えているのもこのML350の特徴とも言えます。何度も言いますが、高級感の中にもスポーツ要素をしっかり織り込んでいるのもまた秀逸なデザイン設計の証拠でしょう。メッシュグリル部分にはメッキ加工の施されたガーニッシュが装着され、美しくドレスアップもされています。

【シックな内装】

ML350の内容は意外にもシンプルです。レザー調の室内は落ち着きがあり、ロングドライブでもリラックスして過ごせそうな居住空間を演出してくれています。シートもホールド感も厚みもあるシートで、しっかりと身を委ねたくなります。

ナビやエアコンのパネル部分はシンプルなレイアウトながらも美しいシンメトリーとなっています。デザイン的には年式相応で今どき感は無いので、少々物足りない感はありますが逆に言えばモダンでシックな感じが逆に飽きがこなさそうですね。

車幅は1925mmとゆとりがある為、室内空間もゆったりとした印象。冒頭でも言った通り5人乗りに抑えると言う欲張らなさが空間の余裕を確保してくれている様です。

SUVらしくラゲッジスペースも広々としており、ハイトの高さと幅の大きさがここでまた活かされている様です。ラゲッジスペースの容量が大きいとアウトドアユースでも非常に活躍ができるので、ML350のSUVとしての実用性は申し分無いと言えるでしょう。

大人っぽいシックな内装ながらも、スポーツアクティブユースでも使い勝手が良さそうな室内もまた魅力のひとつとも言えます。

【パワフルな走り】

ML350は一見してスタイリッシュな街乗り用SUVの様に見えますが、肝心の走りも四駆らしさを持ち合わせています。最高出力258ps、最大トルク620N•mを誇る2986ccディーゼルエンジンのパワフルな走りと、屈強な足回り。ある程度の悪路であっても本格派の4WD車と遜色ない走りを見せてくれます。

またML350には今回ピックアップした3リッターディーゼル仕様が3.5リッターのガソリンが設定されており、更には5.5リッターのV8ツインターボ搭載のML63もラインナップに名を連ねていました。

【ML350の外装のお手入れの注意点は!?】

以上『ML350』のご紹介でした。不運は生い立ちながらも最終型は非常に完成度の高い本格派SUVとして、メルセデス・ベンツのSUVラインを支えた一台とも言えます。今でこそM−Classの名は無くなってしまいましたが、初代の黒歴史を含め今のベンツのSUVの成功にはこのM−Classがあったからと言っても過言では無いと思います。

そんなML350ですが、いつまでも美しく維持していくにはやはり日頃からの外装ケアが必要です。塗装面はもちろんのこと、メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・メッキパーツを多用しているML350だからこそ、しっかりとケアをしていきたいものですね。特に生産終了モデルに関してはパーツの代替が利かない場合もありますから特に注意が必要と言えます。

またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたケミカルを選び、お手入れをしていきましょう。

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