ベンツのアルミモールは白錆が付きやすいという問題を抱えています。
その対策としてコーティングを施すという方法があるのですが、実際にコーティングはするべきなのでしょうか?
ここではベンツのアルミモールに対してコーティングするメリット、デメリットについて見ていきます。
メリットとデメリットを両方把握したうえで、本当に愛車をコーティングするべきかを考えましょう。
そうすれば失敗もなくなり、ベンツを正しくメンテナンスできるようになります。
目次
コーティングとはなにか?
まずはじめに根本的なこととして、車に施すコーティングとはいったいどういうものなのかを見ていきましょう。
今回はベンツのアルミモール部分が対象になっていますが、コーティング自体はベンツに限らず車やバイクのボディ、メッキ部分などに施せます。
コーティング剤を塗布することで表面部分に特殊な被膜が形成され、この被膜が白錆や汚れ、傷などのトラブルを防止します。
被膜がシールドの役割を果たしてくれるわけです。
愛車を綺麗な状態に保つためには欠かせないアイテムと言えるでしょう。
そんなコーティング剤にはさまざまな種類があり、その違いを知ることも大切です。
コーティング剤の種類
現在販売されているコーティング剤は大きく3つのタイプに分けられます。
★ワックスタイプ
★ポリマータイプ
★ガラスタイプ
以上です。
どれもベンツのアルミモールをコーティングできるのは同じですが、特徴が違います。
まずワックスタイプですが、これはもっとも身近なコーティング剤と言えるでしょう。
普段のお手入れでツヤ出しを目的にワックスを使うという人も多いはずです。
成分としては油が主で、油によって被膜を作りツヤを出します。
値段も安く扱いやすいため非常に手軽ですが、ワックスの多くには研磨剤が含まれています。
塗布することで研磨剤により研磨されてしまい、アルミモールが傷つくことがあるので注意しましょう。
ポリマータイプもワックスと同様に綺麗なツヤが出るのが特徴です。
それでいてワックスよりも耐久性も高く、値段もそれほど高くないとバランスの良さが人気です。
最後にガラスタイプですが、もっとも優れた耐久性・耐食性を持ちます。
傷や錆びにとても強く、保護能力を重視するなら理想的なコーティング剤となるでしょう。
値段は高めですがそれに見合った性能を持っていると言えます。
ベンツのアルミモールをコーティングするメリット
ここからはベンツのアルミモールをコーティングするメリットについて見ていきます。
いったいどんなメリットが考えられるのでしょう。
まずはメリットをまとめておきます。
★錆・傷の防止
★より綺麗なツヤが出せる
★メンテナンスの手間を軽減
以上がメリットとなります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
コーティングによって錆や傷を防げる
先程も触れたようにコーティング剤を塗布することでアルミモールに被膜を形成できます。
この被膜が水分の侵入を防いだり、衝撃を受け止めてくれることで錆や傷の防止が可能です。
特にベンツのアルミモールは白錆が発生しやすいため、錆の防止効果は非常に助かります。
耐食性と耐久性の高いガラスタイプのコーティング剤なら、施工後1年から2年はこうした効果が期待できます。
日本国内でベンツに乗っているととにかく錆びやすいことがアルミモールの問題ですので、その問題を解決できるとすれば大きなメリットです。
コーティングによってツヤも出せる
コーティングは主にアルミモールの保護が目的ですが、同時にツヤを出すことで見た目も向上させられます。
ワックスタイプであってもポリマータイプであっても、そしてガラスタイプであってもコーティング剤ならどれも基本的にツヤ出し効果を持っています。
それぞれのタイプで多少の違いはありますが、ツヤを出せることは共通ですので、その他の部分の違いで選んでも良いでしょう。
とにかくツヤにこだわるという場合は、ポリマータイプがおすすめです。
特に綺麗なツヤが出ると言われていて、ツヤ出し目的でポリマータイプのコーティング剤を使う人も少なくありません。
コーティングの保護能力によってメンテナンスが減らせる
愛車を綺麗に保つためにこまめに洗車をしたりするドライバーさんも多いはずです。
こうしたメンテナンスの手間を減らせるのもコーティングのメリットとなります。
というのもアルミモールをコーティングすることで水や汚れをガードできるようになり、洗車が簡単になります。
今までよりもスムーズに汚れを落とせるようになるとイメージしてもらえば良いでしょう。
洗車の時間が短くなり、アルミモールそのものに傷が付いてしまうようなことも減ります。
白錆も予防できますから錆落としをする機会もぐっと少なくなります。
まったくメンテナンスしなくても良いわけではありませんが、頻度を減らせるのは助かります。
コーティング最大の目的は白錆予防
メリットをそれぞれ見てきましたが、ベンツのアルミモールをコーティングする最大の目的としてはやはり白錆を予防できるという点が大きいと言えます。
アルミモールはその性質上どうしても白錆が付きやすく、国産車と比べるとその違いは歴然です。
ベンツユーザーで白錆に悩まされている人は相当数いるはずです。
そんな白錆をコーティングすることで予防できるというのはとてもありがたいメリットであり、そのためだけにコーティングをしても良いくらいです。
アルミモールに白錆が発生するとくすんで見た目が悪くなるだけでなく、放置すると腐食がどんどん進みアルミモールを交換しなくてはいけなくなります。
高額な費用もかかってくるため、白錆はなんとしても予防し、症状の軽いうちに対処する必要があります。
なぜベンツのアルミモールは錆びやすい?
白錆の予防としてコーティングを施すのが有効ですが、そもそもなぜベンツのアルミモールは錆びやすいのでしょうか?
それはベンツを製造しているヨーロッパと日本の気候の違いです。
ヨーロッパは乾燥して湿度の低い気候なので、元々あまり錆が発生することがありません。
そのため白錆が付きやすい、錆びやすいとされるアルミモールでも特に問題ないのです。
ですが日本では違います。
日本は高温多湿で湿度の高い時期が多いため、ヨーロッパと比較すると圧倒的に錆びやすい環境となっています。
そのためアルミモールがあっという間に白錆の影響を受けてしまいます。
ベンツの使用環境、保管環境にもよりますが、早ければ1年くらいで白錆が目立つようになるケースもあるようです。
かなりの速さで腐食が進むと言えるでしょう。
日本国内でベンツに乗っているだけで錆びやすい環境にさらされているため、しっかりコーティングで保護することが大切なのです。
ベンツのアルミモールをコーティングするデメリット
メリットだけでなくデメリットも見ていきましょう。
コーティングはアルミモールを保護するためのものであり、その意味ではデメリットは特にないとも言えます。
しいてデメリットを挙げるとすれば費用・手間の問題となるでしょう。
コーティング作業はDIYでやる場合と、業者にお願いしてやってもらう場合がありますが、いずれにしても費用がかかります。
DIYならコーティング剤をはじめ、クロスやウエスなど必要な道具を揃える費用が発生します。
徹底的にやるなら錆取り剤や洗車道具も改めて揃えるということになるかもしれません。
そうなれば費用はさらに高くなっていきます。
業者にお願いする場合も当然ですが費用が発生し、場合によってはDIYよりも高い費用となります。
具体的な費用は業者ごと、コーティングの内容ごとに違いますが、10万円、20万円ほどの金額になることもあるようです。
かなりの出費を覚悟するべきでしょう。
また、DIYでやるなら作業の手間がかかるほか、業者に任せる場合も一時的に車を預けるのでなにかと手間がかかります。
この点もデメリットと言えるかもしれません。
ただし、コーティングはさまざまなメリットがあり、愛車を保護するのに有効です。
こうしたデメリットがあるからといってコーティングをしないでいるのはあまり良くないことでしょう。
ベンツのアルミモールをコーティングする前に、まずはメリットとデメリットを整理しておきましょう。
そして今本当にコーティングをする必要があるのかを検討します。
とはいえコーティングすることで白錆や傷を予防できるなど、そのメリットは大きくコーティングした方が良いのは間違いありません。
必要な時にしっかりとコーティングを行い、愛車を適切にメンテナンスしてあげましょう。
そうすれば長くアルミモールを綺麗な状態に保ち、結果的に愛車のベンツを長持ちさせられます。
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