欧州車のアルマイトメッキモールには白サビが発生してしまいます。
白いサビが広がっていくと見た目も損なわれるため早めにお手入れしなければなりません。
ではどうやってお手入れするのが正しいのでしょうか?
ここでは欧州車のアルミモールに発生した白サビのお手入れ方法や注意点などを詳しく見ていきます。
欧州車特有とも言えるアルミモールの白サビ対策について具体的な方法を知り、愛車を長く綺麗に保てるようになりましょう。
白サビはとても厄介で新車の状態からでも2、3年もすれば目立つようになってきます。
対策をしないでいるとあっという間に白サビだらけになってしまうので注意しましょう。
目次
白サビは欧州車にだけ発生する
国産車にもサビが発生することはありますが国産車のサビは赤サビと呼ばれており、欧州車のアルミモールに発生する白サビとは種類が違います。
白サビは欧州車のアルミモール部分にのみ発生するサビなのです。
なぜ欧州車だけなのか、それはアルミモールを使用していることが原因です。
欧州車の場合、モール部分の素材としてアルミニウムの合金を使っています。
アルミニウム合金にアルマイト加工という加工を施し、耐久性や耐食性を上げています。
このアルミニウム合金はアルカリ性の成分と反応し白サビが発生するという特性を持っています。
そのためアルミモールを採用している欧州車は白サビが発生してしまうのです。
一方で国産車はアルミモールを採用しておらず、樹脂製だったり鉄などの金属にクロムメッキ加工を施したものを採用しています。
クロムメッキ加工された樹脂や金属には白サビは発生しません。
この点は欧州車と国産車の大きな違いと言えるでしょう。
白サビの原因とは?
上記でも少し触れていますが、白サビの原因はアルミモールにアルカリ性の成分が付着、反応することです。
たとえば洗車をする時にカーシャンプーを使うと思いますが、カーシャンプーの中にはアルカリ性のタイプがあります。
こうしたアルカリ性のカーシャンプーを使って洗車をした時、水によるすすぎが十分でないとカーシャンプーの成分が車に残りやがて白サビを発生させるわけです。
また、サビというと水分が原因になるというイメージが強いのではないでしょうか?。
白サビも同様に雨水に打たれるなどして発生することもあります。
雨水自体はアルカリ性でないとしても、砂埃などと混ざってアルカリ性に変化するケースもあり油断は禁物です。
特に日本は欧州とは違い高温多湿な気候のため、白サビの発生確率が高いとされています。
実際、欧州では白サビはほとんど発生しないと言われており、同じ車でも使用する環境によって白サビの発生率がまったく違ってくるのがわかります。
日本国内で欧州車に乗る以上、白サビは避けることのできないトラブルの1つと言えるかもしれません。
欧州車のアルミモールに発生した白サビのお手入れで必要になるもの
ではアルミモールに白サビが発生した場合どうやってお手入れをしていけば良いのでしょう。
白サビは基本的に磨いて落としていくことになります。
白サビはアルミモールの表面部分に発生するものなので、削る、つまりは研磨していくことで除去することが可能です。
磨いて落とすと非常にシンプルな対策ですが、実際には用意するべき物もありただ磨けば良いというわけではありません。
白サビを除去するためには何が必要なのかをまず見ていきましょう。
- アルミに対応した研磨剤
- 養生のためのマスキングテープ
- ウエス
以上です。
これらの道具があれば欧州車のアルミモールを磨くことができ、白サビの除去も可能となります。
白サビを除去する具体的な流れ
では実際に白サビを除去するための流れを確認していきましょう。
まずは養生を行います。
たとえば窓枠部分のアルミモールを磨くという場合、その周囲をマスキングテープで保護していきます。
養生しないと余計な部分にまで研磨剤が付着してしまいます。
研磨剤は文字通り特殊な成分によって対象を削るものです。
傷を付けてしまう可能性もあるため養生はしっかりと行いましょう。
今回はマスキングテープで養生することを想定していますが、養生用のビニールシートを使用してもかまいません。
ビニールシートはより広い範囲を手軽に養生できます。
養生が済んだらいよいよ磨き作業を行っていきます。
ウエスに研磨剤を適量とり、アルミモールを丁寧に磨いていきます。
簡単に白サビが落ちてくれれば良いのですが、白サビはなかなか頑固ですぐには落ちないことが多いです。
根気よく磨き続けましょう。
徐々に白サビが落ちていき、アルミモールが元の状態に戻っていくはずです。
あとは気になる部分をすべて磨いていくだけです。
欧州車のアルミモールに発生した白サビを除去する時はアルミに対応した研磨剤を使う
アルミモールの白サビ除去では研磨剤が活躍しますが、使用する研磨剤は必ずアルミに対応しているものにしましょう。
車を磨く際に使われる研磨剤にはさまざまなタイプがあり、すべてがアルミに対応しているわけではありません。
先程も紹介したように国産車はアルミモールを使用しておらずクロムメッキを使用しています。
そのためアルミに対応していない研磨剤も多いのです。
研磨剤を選ぶ時は必ずアルミに対応しているかどうかを確認しましょう。
アルミ専用の研磨剤であれば安心です。
ガラスコーティングの有無に注意
愛車を綺麗に保つためガラスコーティングを施すというケースも多いかと思います。
ガラスコーティングすることでサビにも強くなりますし、綺麗な光沢も得られます。
非常に便利なガラスコーティングですが、実は白サビとよく似たイオンデポジットという汚れが発生することがあり注意しなければなりません。
イオンデポジットというのはいわゆる水垢汚れのことで、ウロコのような見た目をしています。
このイオンデポジットも白色をしているため、白サビだと勘違いしてしまうことがあります。
イオンデポジットを白サビだと思って研磨剤を使って磨いてしまうと、アルミモール表面のガラスコーティングが剥がれてしまう可能性が出てきます。
もし剥がれてしまえば再度ガラスコーティングをやり直さないとならず、手間も費用もかかってしまうので注意しましょう。
もしガラスコーティングを施しているなら白サビなのかイオンデポジットなのかを見極めることが大切です。
ウロコのような形をしていればそれはイオンデポジットです。
イオンデポジットは専用の薬剤などで落とすことができ、研磨剤を使う必要はありません。
欧州車のアルミモールを白サビから守る方法はあるのか?
研磨剤を使って磨く方法はあくまでも白サビが発生した後に行う対策です。
根本的な対策として白サビの発生を予防できればそれがベストと言えますが、そんな方法はあるのでしょうか?
白サビはアルミモールとアルカリ性の成分が反応することで発生します。
となるとアルカリ性を付着しないようにできれば白サビの予防も可能と言えますが、そこで役立つのがコーティングです。
上記でも出てきたガラスコーティングをはじめ、ワックスによるコーティングなどを行えばアルミモールをアルカリ性の成分から保護することができ、白サビの予防効果も期待できます。
逆に言うとコーティングをしておらずアルミモールが露出している状態で白サビを予防するのは非常に難しくなるでしょう。
カーシャンプーはアルカリ性ではなく中性のものを使うとしても、雨水や砂埃を完全に避けるのはほ不可能です。
となるとコーティングで保護してあげる以外、白サビを予防する効果的な方法はないと考えられます。
欧州車に乗る場合、アルミモールの白サビを除去するお手入れ方法を把握することも大切ですが、同時に白サビを予防するコーティングという方法も活用しましょう。
欧州車に採用されているアルミモールには白サビが発生しやすいので気を付けましょう。
油断している数年乗っただけで白サビが目立つようになってきます。
もし白サビが発生してしまった場合はアルミに対応した研磨剤で磨けば除去できます。
しっかり養生をしたうえで研磨剤を使って磨き作業を行いましょう。
そうすれば厄介な白サビも落とせます。
また、白サビを予防するにはコーティングが効果的です。
ガラスコーティングやポリマーコーティングなど、いくつかのコーティング方法がありますので自分に合った方法を見つけるのも良いでしょう。
コーティングしておけば白サビの発生を抑えることができ、磨き作業を行う手間も省けます。
欧州車のアルミモールはとてもデリケートな部分ですので、日頃からこまめに異常がないかどうかをチェックしましょう。
白サビをはじめ、なんらかの異常が見られたらすぐに対処する必要があります。
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
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メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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