画像参照元…AJS公式ページ
遊び心をそそる2つのAJS125ccスクランブラー
夏だ!アウトドアだ!スクランブラーだ!
と叫びたくなるほど未だスクランブラーバイクブームの熱は冷める様子が有りません。記録的な猛暑が続く昨今、バイクに乗って走り出すのも躊躇しそうなくらいですが、そんな暑さをものともせずツーリング欲を駆り立ててくれるスクランブラーバイク。国内メーカーはもちろんのこと、海外メーカーのスクランブラー熱はかなり加熱し、年々そのラインナップを増やしています。
今回ご紹介するのはそんな海外バイクメーカーのひとつであるAJSから出されている2つのスクランブラーバイクについてご紹介していきます。そのバイクのというのはこちら!
- Tempest Scrambler125(テンペストスクランブラー125)
- ’71 Desert Scrambler125(’71 デザートスクランブラー125)
どちらも125ccバイクでは有りますが、その迫力と造形は排気量の小ささを感じさせない存在感を放った非常に魅力的なバイクです。外観はその名の通り、遊び心の詰まったスクランブラースタイルとなっており、オンロードはもちろんのことオフロードにも積極的に突っ込みたくなるバイクです。
またAJSが誇る2つのスクランブラーバイクはクラシカルな見た目で有り、それぞれ全く違った個性を持っています。同じスクランブラーで有りながら異なるコンセプトを持ったTempest Scrambler125(テンペストスクランブラー125)と’71 Desert Scrambler125(’71 デザートスクランブラー125)。その魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。
目次
AJSとは
さてそもそも「AJSとはなんぞや!?」と疑問に思う方もいるかと思うので、簡単に説明したいと思います。
『AJS』とはイギリスはウルヴァーハンプトンを本拠地としていたオートバイメーカーです。1909年にA.J.Stevens&Coという会社名で設立され、数多くのオートバイの製造販売を手掛けていました。オートバイ自体の製造販売は1931年まで続いていたものの、財政悪化により破産したことでその歴史に幕を下ろしましたが、同年に同じくイギリスのオートバイメーカーである『マチレス社』の傘下に入ったことで、ブランド名として存続。
その後は紆余曲折が有りつつ、1974年にAJSの実質的な権利はフラフ・ブラウンの手に渡り主に小排気量バイクがAJSの名で販売される事となったのです。
かつてはAJSはマン島TTでも活躍するほどの実力と歴史を持ったメーカーですが、時代の波に揉まれ息は絶え絶えながらもその名前は受け継がれており、現代でもこうして新たなバイクを世に輩出している生命力のあるブランドです。
現在ではアッセンブリー拠点は中国となっており、製造国も中国となっていますが英国車としてのアイデンティティは未だ健在で、非常に趣の有るラインナップが魅力的です。
英国の雰囲気漂うTempest Scrambler125(テンペストスクランブラー125)
まず先にご紹介するのはテンペストスクランブラー125。車名にある『Tempest』とは『嵐』を意味し、まさに小排気量クラスに旋風を巻き起こす一台と言えます。大袈裟などでは無くその風格は250ccクラスと謳っても遜色ない車格で、重厚感のある姿は125ccで有る事を忘れさせる程です。
スクランブラースタイルでは有るものの、英国車らしい雰囲気の有る見た目は古くからのAJSファンも納得をせざるを得ない完成度の高さを誇っています。
丸目一灯のシンプルなヘッドライトにはヘッドライトガードにフライクリーンが装着されており、オフロードな雰囲気を全面に醸し出しています。メーターはアナログタイプのスピードとタコの2連メーターが、ハンドルはアップハンドルを採用。
ゼッケンプレート風のサイドカバーも装着しており、ブロックタイヤにショートフェンダーという出で立ちで、スクランブラーバイクとして抜かりない作り込みとなっています。
タンクは16Lとかなり大きめでロングツーリングでも安心の大容量となっています。タンクはこれまた英国車の雰囲気抜群のデザインとなっています。ニーグリップ部分は大きくエグリ加工が施されており、真上から見れば美しくシェイプした形状。タンクのサイド部分にはブラックのラインに『A•J•S』のロゴが誇らしげに飾られています。
タンクカラーはイエロー・オレンジ・ブラックの3色展開。それぞれ発色の美しいカラーリングでユーザーを悩ませます。ブラックに関してはフライスクリーン・タンク・サイドカバーに入れられたラインとロゴはゴールドカラーに変更されており、他の2色に比べてシックで高級感の有るカラーリングとなっています。
シートはダイヤモンドステッチのデザイン性の高いシートが採用されています。見た目も非常にフラットでシンプルなので、下手な社外シートよりもかなり良いのではないでしょうか。シートの端に出ているAJSのロゴ入りタグもなんだか有り難く感じますね。
テンペストスクランブラー125の主要諸元
エンジン
- 種類:単気筒2バルブ4ストロークSOHC
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:124cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション
- 内径(シリンダーボア):54mm
- 行程(ピストンストローク):54mm
- 圧縮比:10
- 最高出力/回転数:7.4kW/9000rpm
- 最大トルク/回転数:9.5N•m/6500rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:セルフスターター/キックスターター
- 点火方式:C.D.I.式
- プラグ型式:CR6HS
- 潤滑方式:ウェットサンプ式
- エンジンオイル全容量:1.1L
- 変速機:リターン式5速MT
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2080mm
- 全幅:800mm
- 全高:1110mm
- ホイールベース:1370mm
- シート高:780mm
- 車両重量:124kg
- タイヤサイズ(前):4.10−18
- タイヤサイズ(後):4.60−17
- タイヤタイプ:バイアス/チューブ
性能
- 乗車定員:2名
- 燃料タンク容量:16L
構造
- 動力伝達方式:チェーン
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
無骨な’71 Desert Scrambler125(’71 デザートスクランブラー125)
続いては’71デザートスクランブラー についてご紹介。『Desert』とは『砂漠』を意味し、テンペストに比べるとより無骨にカスタマイズされた外観はまさに荒野や砂漠を駆け抜ける姿を容易にイメージできます。
基本的な構造はテンペスト同じですが、ヘッドライトのフライスクリーンは装着されておらず、ヘッドライトもメーターも剥き出しの状態。
タンクは13Lの小ぶりなタンクが装着されており、丸み帯びたティアドロップ型に施された塗装は、妖艶なサンダウンメタリックレッド。キャンディーカラーの深みの有る赤にゴールドのラインとエンブレムが印象的です。
シートにはタックロールシートが採用されています。ショートタイプのダブルシートがよりカスタムライクな見た目にテンペスト同様にAJSのタグに目を引かれます。
そして最も注目すべきなのはアップマフラーです。リヤに向かってズドンと伸びたマフラーの迫力はテンペストのそれを凌駕する迫力です。もちろんライダーの足を熱から守るヒートガードも装着されており、ドリルド加工されたデザインもまた無骨さをアピールしています。
’71デザートスクランブラー125は非常に完成度の高いスクランブラーとなっており、カスタムの余地をユーザーに与えない程です。それこそ1971年に開催された第37区モハーヴェ砂漠レースをオマージュしたマシンで、無骨さと逞しさを車体全体から感じられます。
’71 デザートスクランブラー125の主要諸元
エンジン
- 種類:単気筒2バルブ4ストロークSOHC
- 冷却方式:空冷
- 総排気量:124cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション
- 内径(シリンダーボア):54mm
- 行程(ピストンストローク):54mm
- 圧縮比:10
- 最高出力/回転数:7.33kW/9000rpm
- 最大トルク/回転数:N•m/rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:セルフスターター/キックスターター
- 点火方式:C.D.I.式
- 潤滑方式:ウェットサンプ式
- 変速機:リターン式5速MT
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2060mm
- 全幅:830mm
- 全高:1100mm
- ホイールベース:1340mm
- 最低地上高:200mm
- シート高:760mm
- 車両重量:126kg
- タイヤサイズ(前):110/70−17
- タイヤサイズ(後):130/70−17
- タイヤタイプ:バイアス/チューブ
性能
- 乗車定員:2名
- 燃料タンク容量:13L
構造
- 動力伝達方式:チェーン
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
2つのスクランブラー、あなたはどっち!?
以上、AJSの2つのスクランブラーのご紹介でした。どちらも魅力的でいざ購入するとなるとかなり迷ってしまいますね。どちらにせよ125ccらしからぬ迫力の車体と美しい造形には満足する事間違い無しでしょう。
そして、やはりいつまでも美しく保つには日頃の外装コンディションの維持が重要です。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。