画像参照元…スズキ公式ページ
スズキ ジェンマ250はビッグスクーター界の宝石
スズキ ジェンマ250(以下ジェンマ)はビッグスクーターの中でも特に個性的なフォルムで、他とは一線を画すモデルです。
スズキにはスカイウェイブという同じく250ccビッグスクーターが存在し、2000年代のビッグスクーターブームではホンダのフォルツァやヤマハのマジェスティと並び人気がありました。スタイリッシュで万人ウケするスカイウェイブに対し、個性の強いジェンマはハマる人にはハマる存在では無いでしょうか。
車名であるジェンマ(Gemma)とはイタリア語で『宝石』『逸品』『大切な人』という意味で、ジェンマの名で登場したのは1981年発売のジェンマ50が最初です。角ばったデザインのシンプルなスクーターで、90ccモデルや125ccと幅広くラインナップされていました。250ccとしてのジェンマが登場したのは2008年7月。それまでのジェンマシリーズの中だけではなく、数あるビッグスクーターと比べても非常に独創的なデザインで注目を集めました。
弧を描く様な流麗なフォルムと、美しい出で立ちと唯一無二のスタイリングはまさにビッグスクーター界の宝石と言っても過言では無いでしょう。また2000年代に流行したビッグスクーターは若者ウケする様なデザインのものが多かったのに対し、ジェンマは紳士的で大人びたデザインとなっています。見方によっては日本車らしく無いまさにイタリアンチックな雰囲気さえ感じます。
目次
スズキ ジェンマの主要諸元(2012年式)
車体型式
- 型式:JBK−CJ47A
エンジン
- 型式:J444
- 種類(バルブ/気筒):単気筒4バルブ4ストロークDOHC
- 冷却方式:水冷
- 総排気量:249cc
- 燃料供給方式:インジェクション
- 内径(シリンダーボア):69mm
- 行程(ピストンストローク):66.8mm
- 圧縮比:11.3:1
- 最高出力/回転数:16kW(22ps)/7500rpm
- 最大トルク/回転数:22N•m(2.2kgf•m)/5500rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:セルフスターター式
- 点火方式:フルトランジスタ式
- プラグ型式:CR7EK
- エンジンオイル全容量:1.5L
- 変速機:Vベルト式無段変速
寸法
- 全長:2280mm
- 全幅:810mm
- 全高:1085mm
- ホイールベース:1690mm
- 最低地上高:135mm
- シート高:660mm
- 車両重量:210kg
- タイヤサイズ(前):120/80−14
- タイヤサイズ(後):150/70−13
- タイヤタイプ:バイアス/チューブレス
性能
- 乗車定員:2名
- 最小回転半径:3.0m
- 燃料タンク容量:12L
- 燃料消費率:36.0km/L
構造
- フレーム型式:アンダーボーン
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク式
- 懸架方式(後):ユニットスイング式
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):油圧式ディスク
個性的な流麗フォルム
ジェンマの販売期間は2008〜2013年のおよそ5年間です。生産終了から10年近く経っていますが、斬新かつ独創的な外観のため、今見ても全く古さを感じません。
流麗なフォルムは、シルエットだけでもすぐにジェンマだと判断できるほどです。これほどまで『個』の強いビッグスクーターは他にあるでしょうか。万人ウケしないにしても人と同じでは満足できない人にはピッタリの一台だと言えます。
サイドカウルとリヤカウル一体感のあるデザインで美しい弧を描いたボディは、上品でありながらも地を這う様な低さを強調しスポーティな印象を強めています。
ビッグスクーターにはスクリーンが標準で装着されている事がほとんどですが、ジェンマにはそれがなくハンドル部分カバーが装着されています。心許ない様にも感じますが、スッキリしたハンドル周りで、高くそびえ立つスクリーンが無い事で重心が低く感じます。それに大きくプルバックされたハンドルが組み合わさる事で、まるでジェットスキーの様なスピード感のある見た目です。
快適なタンデムが楽しめるデザイン
自然な流れに逆らわず、ボディに沿う様に装着されたシートは、メイン部分とタンデム部分の段差が小さく、広々としたシートとなっています。バックレストも装着され、ステップも大きく余裕がある為、運転するライダーだけではなくタンデムする同乗者もゆったりとした快適なツーリングを楽しむ事ができます。
タンデム走行を大前提に設計された様なデザインは、ジェンマの大きな魅力のひとつと言えます。タンデムが多い人ならジェンマの様なビッグスクーターはかなりポイントが高いのでは無いでしょうか。
工夫された収納スペース
曲線が印象的ですが、全体的にロースタイルでもあるジェンマは収納スペースも工夫されています。まずはビッグスクーターにとって必須の収納スペースと言えばやはりメットイン。
一般的にはスクーター・ビッグスクーター共にシート下がメットインスペースになっている事が多いですが、ジェンマ の場合は足元にメットインスペースが設けられています。デザインへの影響を最小限に抑える為なのか、決して広い空間ではありませんが、ジェットヘルメットであれば入りそうです。足元にメットインを配置する事で、シートを極限まで低くでき、ジェンマのロースタイルが実現しています。
メットインカバーの上には跨った状態でもアクセスしやすい収納ポケット、それ以外にもハンドル下には左右に小物入れスペースも装備されており、グローブや高速チケットなどこざこざした物もすぐさま収納する事ができます。
宝石の様なヘッドライト
ジェンマのフロントフェイスもとても個性的です。特にヘッドライトのインパクトはかなり大きく、弧を描いたフロントカウルに沿う様な大型のレンズにリフレクターとプロジェクターの組み合わせという左右非対称のデザインとなっています。
立体的なヘッドライトはまるで宝石の様にも見え、『Gemma』の名に相応しい煌びやかなヘッドライトとなっています。また、ヘッドライトの両サイドには大きく吊り上がったウインカーが配置されています。
ボディだけではなく、フロントのデザインにも拘りと独創性を感じ、一度でも目にすれば決して頭から離れない印象的なデザインです。
ロングホイールベースがカッコイイ
ロースタイルに加えて、1690mmのロングホイールベースもジェンマの特徴のひとつです。同じくスズキのビッグスクーター のスカイウェイブのホイールベースが1585mmなので、100mm以上も長い事になります。
独創的なボディにロングホイールベースの組み合わせがまるで未来の乗り物かの様な雰囲気を醸し出しているのが、ジェンマを古く感じさせない要素なのかも知れません。
愛車をいつまでも美しく!
以上、スズキ ジェンマのご紹介でした。最近ではあまり見なくなりましたが、たまに見かけると思わず魅入ってしまう様な不思議な魅力と個性を持っています。また他に類を見ない独創的なデザインのジェンマは、これまでの長いスクーターの歴史の中でもかなり印象に残る一台だと思います。
またこの個性的なフォルムを活かしてカスタムすれば、よりオリジナリティ溢れるバイクに仕上がるのでは無いでしょうか。ロングホイールベースが際立つ様なローダウンや、宝石の様なヘッドライトと組み合わせ抜群なメッキパーツを増やすというカスタムも似合いそうですね。
そして美しいフォルムの純正を維持するのはもちろん、自分色に染めたカスタムでも、やはり外装のお手入れはしっかりと行う事が、愛車をいつまでも綺麗に保つ上で大切です。
もちろん塗装のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへもコーティングを施し愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、何もせず放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事になり兼ねません・・・
車やバイクに施されているメッキ加工は『クロームメッキ』と呼ばれるキズや錆に強い加工技術ですが、やはりこのクロームメッキも完璧ではありません。確かにクロームメッキの加工面自体は硬く滑らかになっていますが、手触りでは分からないほど無数の穴が表面に存在しています。その穴から水分が入り込み、下地にあるニッケルメッキを侵食しやがて表面のクロームメッキごと剥がれ落ちてしまいます。
それを防ぐ為に、メッキを磨いたりした後はメッキパーツにもコーティングを施してこの水分の侵入を防ぐ必要があるのです。
またメッキ磨きに使用する磨き剤も正しく選ぶ必要があります。メッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもメッキ専用で、しかもきちんとしたものを使わないと更に傷みやすくなり錆や劣化の原因になります。
愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為に、しっかりとメンテナンスを依頼するショップやケミカルを選び、愛車を美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。