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ダルマセリカの愛称で親しまれた
私も絶賛昭和生まれで令和になったことで3つの世代を渡っているわけですが、やはり昭和時代の名車は心を熱くさせるものばかりです。今回ご紹介する『トヨタ1975年式セリカ リフトバック2000GT』も旧車好きなら知っている70年代を代表する名車のひとつです。
セリカが初めて登場したのは1970年。モデルチェンジを繰り返しながら2006年には国内販売が終了し、通算36年の販売期間と7代に渡って愛され続けていました。生産終了から十数年たった現代では後継機の発表もされていないセリカですが、初代から多くのファンを獲得しており今でも熱烈な愛好家がいるほどです。
車名であるセリカ(Celica)とはスペイン語で『天の・天空の・神の・天国のような』を意味しています。なんとも神々ししネーミングですが、何となく高貴で女性的なしなやかなイメージを感じます。キャッチーで愛嬌を感じる名前もセリカが永く愛され続けた理由のひとつに間違いないでしょう。
今回ご紹介するセリカ リフトバック2000GT(以下セリカLB2000GT)は初代モデルにあたります。このセリカLB2000GTを含む初代セリカは総じて『ダルマセリカ』という愛称で呼ばれていました。本来、神々しい由来の車名のセリカですがそれとは逆行したようなちょっと野暮ったいネーミングは昭和の独特なセンスを感じますね。
ふっくらとしたボディと、それこそダルマのヒゲのようなフロントバンパーが『ダルマセリカ』の愛称の由来となっています。確かにふくよかなボディと個性的なフロントフェイスを見るとダルマのように見えなくもないですね。
セリカLB2000GTが登場したのは1973年のこと。それまで最上級グレードは1600GTだった為、大幅なブラッシュアップによって世間のセリカに対する期待値のボルテージは一気に上がっていたそうです。
画期的な販売方法が話題に
セリカの発売当時のキャッチコピーは『未来の国からやってきたセリカ』というもの。当時としては前衛的なボディデザインに加えてその販売方法もかなり注目されていました。
その販売方法というのは『フルチョイスシステム』と呼ばれるもので、エンジン・外装・内装を好みの組み合わせでオーダーできるというもの。今となっては主流の販売方法ですが、当時はかなり珍しい販売方法ということで、話題となりました。フォードのマスタングが同様の販売方法を採用していたようで、トヨタ・セリカはそれに肖ってこのフルチョイスシステムを採用したそうです。
しかし1600GT以上のグレードにはこのフルチョイスシステムは採用されず、2000GTも言わずもがな採用されませんでした。
セリカLB 2000GTの主要諸元
エンジン
- 型式:18R−G型
- 種類:直列4気筒 DOHC
- 排気量:1968cc
- 最高出力/回転数:145ps/6400rpm
- 最大トルク/回転数:18.0kgf•m/5200rpm
- 変速機:5速MT
寸法
- 全長:4215mm
- 全幅:1620mm
- 全高:1280mm
- 車両重量:1040kg
- タイヤサイズ:18570HR13
構造
- ボディタイプ:3ドアリフトバック
- 駆動方式:FR
- 懸架方式(前):マクファーソンストラットコイル
- 懸架方式(後):4リンクリジッドコイル
センスの光るリフトバックスタイル
「未来の国からやってきたセリカ」。当時にこのデザインと考えると何となくそのキャッチコピーも頷けるような感じもします。近未来を意識した前衛的な外観はきっと多くのファンを魅了したに違いありません。
セリカLB2000GTは車名にリフトバック(Liftback)と付けられている通り、クーペとは違うボディラインとなっています。リフトバックとはおよそ45度ほど傾斜したルーフラインのハッチバックを指し、セリカのドア枚数も3枚となっています。
いわゆる箱を3つ繋げたようなセダンやクーペとは違い、リアに向かって窄んだように絞ったボディはデザインのセンスの良さを感じます。その独特なシルエットはセリカLB2000GTがスポーツカーであることを示しているようです。
サイド部分にはスピード感を演出するスリットが入れられており、スポーティなイメージをより強調しています。
その特徴的なボディライン以外には非常にシンプルなデザインとなっており、フロントバンパーからドア、リアバンパーにかけて走ったプレスラインも主張が少なく、すっきりした雰囲気です。
前衛的でありながらシンプルなデザインによって見飽きない外観のセリカLB2000GTはセリカの中でも人気が高く、ふくよかなボディのボリュームも相まって、まるでアメ車のような
マッシブな印象さえあります。
フラットなボンネットにはサイドのピラー部同様にスポーティーなスリットが入れられており、フロントフェンダーには弾丸型のラウンドタイプフェンダーミラーが装着されています。旧車好きには堪らない要素もしっかりと織り込まれたセリカLB2000GT今でも熱烈なファンが多いのにも頷けます。
どこか愛嬌のあるフロントフェイス
スピード感溢れるボディラインでありながら、フロントフェイスは結構愛嬌のあるデザインとなっています。
フロントグリルと一体型のヘッドライトはカッと見開いた左右2連タイプが装着されています。ソリッドなフロントデザインと丸いヘッドライトの組み合わせは絶妙です。セリカに限らずこの年代の名車にはこのフロントデザインが多く、言わばこの時代の流行りの様なものでしょうか。当時の独特のデザインだからこそよりノスタルジックで魅力的に感じるのかも知れません。
フロントグリルには上級グレードを表した『GT』のエンブレムバッジがさりげなく装着されており、すっきりしたフロントフェイスに嬉しいワンポイントとなっています。
ふくよかなボディ以外に『ダルマセリカ』と呼ばれる要素のひとつが大きなフロントバンパーです。フロントフェイスのおよそ半分も占めるほど存在感のあるバンパーでまさにダルマのヒゲの様な愛嬌のあるデザインとなっています。
またその特徴的なフロントバンパーは全面にメッキ加工が施されており、高級感も演出しています。
18R型エンジンの機敏な走り
セリカLB2000GTに搭載されたのは18R−G型1968cc直列4気筒DOHCエンジン。最高出力/回転数は145ps/6400rpm、最大トルク/回転数は18.0kgf•m/5200rpmを誇り、トランスミッションは5速MTとなっています。
最高速度はおよそ200km/h、ゼロヨン(0−400mの加速時間)は16.1秒と十分なパワーも持ち合わせています。この18R−G型エンジンは同じくトヨタのマークⅡ2000GSSから流用したもので、実績のある完成度の高いエンジンでした。
2.0リッター直4DOHCエンジンを搭載した事によって、カタログスペック上は最も優れたセリカLB2000GTが全グレードで最も人気が高いものでした。しかしひとつ下のグレードである1600GTには2000GTに無い軽快さを持ち合わせていた事で、同じセリカでもそれぞれの個性と長所を食い潰さない絶妙なバランスが取られていた様です。
デザインのみならずクルマ本来の楽しさを感じる事ができる元気の良いエンジンを搭載することで、完成度の高い一台となったセリカLB2000GT。まさにダルマセリカの集大成としてその存在感は時代が移ろった現代でもその魅力は褪せません。
年代を感じるシックな内装
当時としては最新デザインの内装も今見ればまさにクラシックカーそのものです。特徴的なH型スポークのステアリングには上質な革張りを採用し、握った時の質感はまさに高級車の様なしなやかな手触りとなっています。
トランスミッションは5速MT。それを操作するシフトノブは大きく丸く、ドライバーの意図をスムーズに伝達する素直な握り心地となっています。
ステアリングから覗くのは豪快に連なったアナログの5連メーター。メインはスピードとタコがメーターパネルに深く埋め込まれ、その傍らには時計・燃料計・油温計などのメーターも集約されています。ちなみにスピードメーター表示は220km/h。
スポーティーでありながらも高級感のあるシックな内装は、クラシックカーの雰囲気抜群で懐かしい様な真新しい様な不思議な感覚になります。
セリカLB 2000GTを美しく保つには
以上、トヨタ昭和の名車『セリカ リフトバック2000GT』のご紹介でした。昭和を代表する一台としてはかなり魅力的なクルマだということが伝わったでしょうか。
今も尚多くのファンを抱えるセリカLB2000GTですが、最近では見る機会が減りその希少性は年々増してきているように感じます。もはや博物館級の貴重なクルマなのではないでしょうか。そんな希少価値のあるセリカLB2000GTですが、オーナーの方々もかなり外装コンディションの維持に対しては神経を遣っているのでは無いでしょうか。
レアな愛車ですからいつまでも美しく維持していたいというのは必ず思うことでしょう。時代を感じない美しさを保った旧車ほどうっとりするものは無いですね。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
メッキ加工も承ります
トヨタ セリカ リフトバック2000GT ライト枠
メッキ前
メッキ後
トヨタ セリカ リフトバック2000GT コーナーランプ
メッキ前
メッキ後
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
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メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
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