画像参照元…スバル公式ページ
農道のポルシェ『スバル・サンバー』
突然ですが皆さんは『農道のポルシェ』と呼ばれたクルマをご存知でしょうか。実は日本の軽自動車、しかも軽トラックがそう呼ばれていたのです。そのクルマとは『スバル・サンバー』です。サンバーはスバル(SUBARU)が製造販売する軽トラック・軽バン車で、古くから働く国民の足元を支え続けてきた強い味方です。
そんな働くクルマであるスバル・サンバーが何故『農道のポルシェ』などと呼ばれていたのか。その経緯についてまずは解説していきます。
スバル・サンバーは1961年2月1日に発売されました。スバル自社生産としては1961〜2012年(初代〜6代目)の51年もの間製造されていた超ロングセラーモデルです。それ以降(7代目〜)はダイハツ・ハイゼットのOEMとして製造販売されています。今回はOEM製造以前のいわゆるスバル純度100%のサンバーをご紹介します。
サンバーが『農道のポルシェ』と呼ばれる様になったのはその構造にあります。横置き搭載されたリヤエンジンは発進時から安定した走行性能を発揮し、登り坂でも地面に食らいつく様なパワフルな走りを見せてくれます。軽トラック(軽バン)であるわざわざそんな機構にしたのにはきちんとした理由があり、積載時と空車時の重量の差が激しくなる荷台に対して、リヤ床下にエンジンを配置する事でバラスト的(ウエイトの様なもの)な役割を果たし、十分なトラクションを確保。地面への負荷が大きくなる為、空車時でもモリモリ走ってくれるという構造です。
また、四輪独立懸架方式を採用。これによって車軸式サスペンションに対し、バネ下を軽量化する事ができるので機動面で優位性が現れます。鋭い動きにも機敏に反応できる事で、操縦性が向上し良い乗り心地も得られるという利点もあります。
この構造は1961年の初代から2012年の6代目までのスバル自社製造モデルまで踏襲されており、軽トラックでも本気の『スバル車』に仕上げたのです。ただの軽トラックと思って甘くみるとその走破性に驚くオーナーもいる様で、知らぬうちに立派なスバリストになる農家の方もいるのだとか・・・
そんなあまりにも尖ったスペックのため、巷では『農道のポルシェ』と呼ばれる様になり、軽トラックとは無縁そうなスポーツカー好きにも幅広く認知される事となったのです。
ちなみに車名である『サンバー(SAMBAR)』とはインドなどに生息する水鹿(スイロク)という名の鹿の名前から取られています。
歴代サンバーをご紹介(1961年〜2012年)
それではスバル自社製造モデルの歴代サンバーをじっくりとご紹介していきたいと思います。
初代:1961−1966年
最初に産声を上げたスバル・サンバーです。ボディタイプは2ドアキャブオーバー型トラックと3ドアキャブオーバー型ワンボックスです。外観の特徴としては大きく傾斜のついたスラントノーズに窪んだ丸目のヘッドライト、触覚の様に飛び出たラウンドタイプのミラー、ほっぺたの様なウインカーなど、可愛いキャラクターの様な愛嬌のあるフロントフェイスです。
エンジン
- 型式:EK31型
- 種類:直列2気筒2ストローク
- 冷却方式:空冷
- 排気量:360cc
- 最高出力/回転数:18ps/4700rpm
- 最大トルク/回転数:3.2kgf•m/3200rpm
- トランスミッション:3速MT
- 駆動方式:RR
寸法
- 全長:2990mm
- 全幅:1300mm
- 全高:1520mm
- ホイールベース:1670mm
2代目:1966−1973年
モデルチェンジを果たし、ニュースバルとして登場。大きく傾斜したスラントノーズは緩やかになりフラットな印象へと様変わりしました。大きな丸目ヘッドライトはそのまま採用されましたが、ウインカーはスリムなスクエアタイプへと変更されています。フロントバンパーを装着し、より逞しい見た目となりました。1970年にはマイナーチェンジしまるでメガネの様なダミーグリルをフロントに装着。通称『ババーンサンバー』と呼ばれ、1972年にはダミーグリルは大型化し『ストロングサンバー』と愛称が付けられていました。
エンジン
- 型式:EK31型
- 種類:直列2気筒2ストローク
- 冷却方式:空冷
- 排気量:360cc
- 最高出力/回転数:25ps/5500rpm
- 最大トルク/回転数:3.5kgf•m/4500rpm
- トランスミッション:3速MT/4速MT(3速+オーバートップ)
- 駆動方式:RR
寸法
- 全長:2995mm
- 全幅:1295mm
- 全高:1535mm
- ホイールベース:1750mm
3代目(1973−1982年)
3代目にしてそれまで搭載されていたEK31型空冷エンジンは見直され、EK34型水冷エンジンが採用されました。フロントデザインも大きく刷新され、帯状のブラックグリルが印象的です。愛称は『剛力サンバー』といかにも逞しそうなニックネームが付けられていました。
1976年には更にエンジンがブラッシュアップされ、360cc2ストロークエンジンから4ストロークエンジンが採用されました。排気量はそれぞれ360cc(EK21型)・490cc(EK22型)・550cc(EK23型)設定されました。
エンジン
- 型式:EK34型(EK21−23型)
- 種類:直列2気筒2ストローク(直列2気筒4ストロークOHC)
- 冷却方式:水冷
- 排気量:360cc(360cc•490cc•550cc)
- トランスミッション:4速MT
- 駆動方式:RR/パートタイム4WD
寸法
- 全長:3195mm
- 全幅:1395mm
- 全高:1850mm
- ホイールベース:1805mm
4代目:1982−1990年
4代目はよりシンプルで軽トラらしい外観へと変更されました。帯状のブラックグリルは廃止され、ヘッドライト周りのみブラック塗装の樹脂パーツが装着されました。エンジンは2バルブと3バルブタイプの二種類が設定されています。
エンジン
- 型式:EK23型
- 種類:直列2気筒4ストロークOHC
- 冷却方式:水冷
- 排気量:544cc
- トランスミッション:4速MT/5速MT/EL+4速MT
- 最高出力/回転数(2バルブ):28ps/5500rpm
- 最高出力/回転数(3バルブ):34ps/6000rpm
- 最大トルク/回転数(2バルブ):4.3kgf•m/5500rpm
- 最大トルク/回転数(3バルブ):4.4kgf•m/4500rpm
- 駆動方式:RR/パートタイム4WD/フルタイム4WD
寸法
- 全長:3195mm
- 全幅:1395mm
- 全高:1615mm
- ホイールベース:1805mm
5代目:1990−1999年
外観については大きな変更はありませんが、排気量は新しい軽自動車規格の660ccへと変更されました。エンジンはEN07型直列4気筒8バルブOHCを採用し、スーパーチャージャーモデルのEN07Y型は最高出力55psを誇りました。
エンジン
- 型式:EN07C型/EN07F型/EN07Y型
- 種類:直列4気筒4ストロークOHC
- 冷却方式:水冷
- 排気量:658cc
- トランスミッション:5速MT/EL+5速MT/ECVT/3AT
- C型最高出力/回転数:40ps/6500rpm
- F型最高出力/回転数:46ps/6400rpm
- Y型最高出力/回転数:55ps/6200rpm
- C型最大トルク/回転数:5.5kgf•m/3500rpm
- F型最大トルク/回転数:5.6kgf•m/4600rpm
- Y型最大トルク/回転数:7.1kgf•m/3800rpm
- 駆動方式:RR/パートタイム4WD/フルタイム4WD
寸法
- 全長:3295mm
- 全幅:1395mm
- 全高:1760mm
- ホイールベース:1885mm
6代目1999−2012年
いわゆるスバル自社製造の最終型です。外観もより洗練され、ヘッドライトは丸目からスクエア型のソリッドなイメージのデザインへと変更されました。1999年のモデルチェンジと同時に販売されていたのが姉妹車のディアスワゴンです。乗用車モデルとして登場し、ナンバーも5ナンバーとなっていました。
エンジン
- 型式:EN07F型/EN07Y型
- 種類:直列4気筒4ストロークOHC
- 冷却方式:水冷
- 排気量:658cc
- トランスミッション:EL+5速MT/5速MT/3速AT
- F型最高出力/回転数:48ps/6400rpm
- Y型最高出力/回転数:58ps/6000rpm
- F型最大トルク/回転数:5.9kgf•m/3200rpm
- Y型最大トルク/回転数:7.5kgf•m/4400rpm
- 駆動方式:フルタイム4WD
寸法
- 全長:3395mm
- 全幅:1475mm
- 全高:1815mm
- ホイールベース:1885mm
働く車サンバーも綺麗に維持したい
以上、スバル・サンバーのご紹介でした。軽トラ界のトップアスリートとしてその存在感は現代でも語り継がれているほどで、名車と言っても過言ではないでしょう。
その尖った仕様を見て分かる通り、まさに『農道のポルシェ』の異名に恥じないパワフルで機敏な走りを見せてくれます。
働くクルマと言っても、年式によってはメッキパーツを採用しているモデルも存在します。もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
メッキ加工も承ります
スバルサンバー コーナーメッキ加工
メッキ加工前
メッキ加工後
愛車はどのKING?
トラックメッキクリナー前後の手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング&サビトリキング愛用者の声
サビトリキングとメッキングで今日も新品同様な輝きに
これがあれば、年末の大掃除も楽しみですね
今回は舟形バンパーのナマズさんをピカピカにしました
これから大掃除をお考えの皆様
今年の汚れ今年のうちにですね
http://ygcikasetsu.hamazo.tv/d2012-12-12.html
静岡県 K様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
1.
2.
3.
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキコーティングならMEKKING
メッキのサビ取りならSABITORIKKING
メッキ磨きならミガキング
メッキング&サビトリキング&ミガキングを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
Q.寝台パネルの黒ずみがとれませんサビトリキングでとれますか? 仕事がら雪道をよく走ります。影響ありますか?
A.画像確認しましたが、雪道をよく走るという事ですので、塩化カルシウムの影響でクロムメッキが変色したものだと思われます。クロムメッキは空気中では変色しにくいのですが塩酸に弱いのです。一度変色してしまうと元には戻らないです。新品綺麗な状態のときにメッキングを強くお勧めいたします。メッキングは塩化カルシウムからクロムメッキを守ってくれます。
詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。