画像参照元…ホンダ公式ページ
【王道スタイルのシャドウ クラシック400】
みなさんこんにちは!今回ご紹介するのはホンダが放つ王道スタイルのアメリカンバイク『シャドウ クラシック400』です!
ホンダのシャドウシリーズは1997年に登場したアメリカンバイクです。筋肉質で無骨なスタイリングと、400ccらしからぬ大きな車体が特徴的で、発売から多くのファンを魅了しました。それまではスティードやマグナと言ったスマートチョッパースタイルのアメリカンが主流だっただけにその存在感は相当なものです。
発売からシャドウシリーズは様々な世代から支持され人気を博していた為、初登場の1997年から2016年もの間製造販売され続けたロングセラーモデルです。
今回ご紹介するシャドウクラシックは2008年に登場。その名の通りシャドウをよりクラシカルな外装に施した仕様で、更に重厚感のあるスタイリングとなりました。同時にシャドウカスタムというモデルも登場しており、こちらは21インチホイールを採用したチョッパースタイルが特徴的でした。
このシャドウクラシックが登場した頃は第二次アメリカンブーム(私が勝手にそう呼んでいる)でヤマハのドラッグスターやカワサキのバルカンなど新旧問わずアメリカンバイクが人気を誇っていました。その中でも400ccとは思えない大きな車体を持つクラシックモデルはどのメーカーも設定しており、凌ぎを削り合っていた時代でも有ります。
そんな激戦の時代に颯爽と現れたシャドウクラシックは特に本場アメリカンバイクらしいメリハリのあるデザインが特徴的でした。「硬派なホンダがアメリカンバイクを本気で作るとこうなる」と言わんばかりの完成度の高さは他を圧倒するものが有りました。
しかし当時としてはシャドウクラシックの新車価格はツートーンカラー仕様で84万2400円、ソリッドカラー仕様で81万000円(いずれも当時の税込み価格)でした。ライバル車種であるドラッグスタークラシックやバルカンクラシックは既に販売から数年経過していた為、中古市場の球数も多く比較的価格も入手しやすかったのに対し後出し的に発売されたシャドウクラシックはやはり高価な印象が有りました。
よって若者よりも特に中年層に人気が高く、シャドウクラシック自体も渋い大人なアメリカンバイクのイメージが強くなりました。
搭載されているのはボアストローク64×62mm、最高出力31ps/7000rpm、33N•m/3500rpmの398cc水冷4ストロークVツインOHCエンジン。トルクフルな走りながらもマイルドなフィーリングと紳士的なサウンドがまたバイクとしての懐の深さを感じさせられます。
また駆動方式はシャフトドライブを採用、燃料供給方式をキャブレターからフューエルインジェクションに変更されるなどして、先代のシャドウからメンテナンス部分も大きく改良され、整備性が向上しています。
アメリカンバイクらしい嗜好性はそのままに、ユーザーのニーズにもしっかり応えたシャドウクラシックはまさにシリーズの最高傑作に相応しい仕様と言えるでしょう。
目次
シャドウクラシック400の主要諸元(2009年式)
車体型式
- 型式:EBL−NC44
エンジン
- 型式:NC44E
- 種類:V型2気筒4ストロークOHC
- バルブ数/気筒:3バルブ
- 冷却方式:水冷
- 総排気量:398cc
- 燃料供給方式:フューエルインジェクション
- 内径(シリンダーボア):64mm
- 行程(ピストンストローク):62mm
- 圧縮比:10.3
- 最高出力/回転数:23kW(31ps)/7000rpm
- 最大トルク/回転数:33N•m(3.4kgf•m)/3500rpm
- 使用燃料:レギュラーガソリン
- 始動方式:セルフスターター式
- 点火方式:フルトランジスタ式
- 潤滑方式:ウェットサンプ式
- エンジンオイル全容量:3.2L
- 変速機:リターン式5段変速
- 操作方式:フットシフト
寸法
- 全長:2510mm
- 全幅:920mm
- 全高:1125mm
- ホイールベース:1640mm
- 最低地上高:130mm
- シート高:660mm
- 車両重量:255kg
- タイヤサイズ(前):120/90−17
- タイヤサイズ(後):160/80−15
- タイヤタイプ:バイアス/チューブ
性能
- 乗車定員:2名
- 最小回転半径:3.3m
- 燃料タンク容量:14L
- 60km/h走行時燃費:40km/L
- 満タン時航続距離:560km
構造
- フレーム型式:ダブルクレードル
- 動力伝達方式:シャフト
- キャスター角:34°00’
- 懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
- 懸架方式(後):スイングアーム式
- リアサスペンション本数:2本
- ブレーキ(前):油圧式ディスク
- ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング
クラシカルな外観
シャドウクラシックはその名の通り、クラシカルな外観が魅力のアメリカンバイクです。ロー&ロングな車体に煌びやかな装飾と言ったポイントは抑えつつも、60年代のハーレーを彷彿とさせる秀逸なデザインで400ccというとっつきやすい排気量も人気の理由です。
スポークホイールにフロント120/90−17、リア160/80−15のファットタイヤもクラシックバイクの雰囲気を更に助長し、拘りのエクステリアに説得力が有ります。フロントフォークにはメッキ加工が施されたフォークカバー、リアサスペンションもフルカバータイプが装着され、ファットな車体をより強調。筋肉質な足回りはライダーに安心感を持たせてくれます。
冒頭でもちょっとだけ触れましたが、駆動型式はシャフトドライブなのでリアのタイヤ回りも非常にスッキリしています。
シートもメインとタンデム部分のセパレートタイプが採用されており、タンデムシートと外せばより『当時もの』の様な雰囲気を醸し出してくれそうです。先代のシャドウシリーズに比べるとカスタムパーツは少ないものの、素材を活かしたライトカスタムでも十分楽しめそうです。
水冷エンジンが搭載されている為、フレーム前方には大きなラジエーターが装着されています。ラジエーターの存在は好き好きが有り、特にクラシックを謳ったバイクには邪魔に感じる方も多いと思いますが、ラジエーターが目立たない様にフレームと同色に塗装するなどの配慮もされています。また水冷にすることでもちろん冷却効率も上がるので、エンジンのパフォーマンスも向上が見込まれるなど、バイクとしての性能的にはメリットが有ります。
アメリカンバイクとしての嗜好性、乗り物としての性能のバランスが上手く取れた渾身の一台であることがよく分かります。
クラシックカラーも魅力的
シャドウクラシックのカラーリングは以下の4色が設定されています。
- ボニーブルー×シャスタホワイト
- パールサンビームホワイト×デジタルシルバーメタリック
- グラファイトブラック×ヘビーグレーメタリック
- デジタルシルバーメタリック
大人っぽい落ち着いたカラーリングで、時代に流されないまさにクラシックに相応しいカラーラインナップとなっています。特に魅力的なのは淡いブルーとホワイトが印象的なボニーブルー×シャスタホワイトです。
渋いデザインのフューエルタンク
大型フューエルタンクはティアドロップ型の渋いデザインとなっています。タンク上部にはスピードメーターが装着されており、やはりこのメーターもメッキパーツで飾られています。タンクのサイド部分には『Shadow』と描かれたオリジナルエンブレム。主張の弱いさりげないデザインもシャドウクラシックのキャラクターにマッチしています。
ガソリン容量は14Lでカタログ燃費は40km/L。満タン時航続距離は540kmとロングツーリングでもテンポを崩さないクルーザーとしてのポテンシャルもしっかり持っています。
重厚感のあるディープフェンダー
前後フェンダーはタイヤの半分を覆うほどのディープフェンダーが採用されています。たかがフェンダーとは思うかも知れませんが侮ることなかれ、シャドウクラシックの全体の雰囲気を上手く取り持っているのがこのディープフェンダーです。特に側面部分の面積が大きく確保され、ソリッドなデザインが特徴的です。
ツートンカラーの場合はこのフェンダー部分も上手く配色されている為、メリハリのある外観に見えます。先ほど触れました足回りの重厚感も相まって『鉄馬』のオーラを醸し出してくれます。
肉厚なVツインエンジン
シャドウクラシックに搭載された水冷V型4ストローク3バルブエンジンはその造形にも定評が有ります。フレームにぎっしり詰められたエンジンの存在感はオーナーの所有感を満たしてくれる要素のひとつです。デザインも非常にシンプルで、クラシカルな演出に一切の妥協は感じられません。
装着されたエアクリーナーボックスはタンク形状とリンクしたティアドロップ型で、マフラーは右側二本出しのシガレットサイレンサーが採用されるなど付随パーツのデザインも秀逸です。
シャドウクラシックのお手入れの注意点は!?
以上、ホンダの本格派クラシックアメリカンバイク『シャドウクラシック400』のご紹介でした。アメリカンバイクの王道とも言えるズッシリした重厚感と、存在感は生産が終了した現在でも目立つ一台では無いでしょうか。
この様な絶版車、しかもメッキパーツが多用されているアメリカンバイクで気を付けたいのはやはり外装のコンディションでしょう。
もちろん塗装面のコーティングなどのメンテナンスも重要ですが、それと同じくらいメッキパーツへも愛情を注いでいきましょう。メッキパーツも経年と共にくすみや錆が発生するので、放っておけば錆腐食が侵食して取り返しのつかない事に・・・
またメッキはそれこそ人の肌の様に繊細なので、使用するケミカルもきちんとしたモノを使わないと更に傷やくすみの原因にもなり兼ねません。愛車の価値を損なわない、また美しく乗り続けていく為にしっかりとしたショップとケミカルを選び、美しく維持していきましょう。
愛車はどのKING?
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。