サビトリキング・ミガキング・メッキングでジャンクパーツのメッキを蘇らせろ!(前編)

皆さんこんにちは!皆さんの愛車には、少なからずメッキパーツが装着されていると思います。車やトラック、バイクなどのマシンに煌びやかな印象を与えるメッキパーツ。実はかなり繊細なパーツということをご存知でしょうか。

クロームメッキの皮膜は鏡面度が高い上に硬い金属なので小傷が目立ちやすいという特徴があります。よって研磨剤が含まれるワックスは磨けば磨くほどクロームメッキは削れてしまう程です。

車やバイクなんかは基本的に屋外保管される方が多いと思いますが、そんな繊細なクロームメッキは常に傷とのリスクと隣合わせということです。

そこで、メッキ専用コンパウンドを使用し汚れを落とすことで、繊細なクロームメッキの表面を傷付けずに磨く事ができる『ミガキング』

クロームメッキを剥がさずに効率的にサビだけを落としてメッキパーツに輝きを取り戻す『サビトリキング』(今回使用するのは大容量280gデカキング)

そしてミガキングやサビトリキングで輝きを取り戻したクロームメッキを保護し、輝きに持続性を持たせてくれる『メッキング』

今回はこの3つを使って入手したジャンクパーツを蘇らせたいと思います!クロームメッキ専門店の『NAKARAI』がミガキング・サビトリキング ・メッキングそれぞれの磨き性能について詳しく解説・実証していきます!

ジャンクパーツのメッキを蘇らせる!
入手したジャンクパーツはこれだ!!

今回もほぼ直感でいい感じにヤレたジャンクパーツを物色し、見つけました!

車種不明・メーカー不明のメッキパーツ2点です!左はフェンダーで右はサイドカバーでしょうか。大きさ的にモンキーかゴリラの汎用パーツかと思います。

それぞれの状態を見てミガキングもしくはサビトリキングで磨いた後にメッキングで仕上げていきたいと思います。

今回施工するのはサイドカバー

前編である今回はサイドカバーを施工していきます。全体的にくすんでおり、薄らサビと点サビが目立っていますね。点サビだからといって侮ってはいけません。こう見えてもメッキの下地にまで腐食していると手遅れになるケースがあります。そうなれば最早、再メッキしか救う道が無いので気付いた時点で早急に対処が必要です!

表面がサビでザラザラしているのが分かりますね。よくよく見るとなかなか酷い状態なのが分かります。それではこのジャンクパーツをどれだけ綺麗に蘇らせる事が出来るのか実践していきます!

サビが酷いサイドカバーにはサビトリキング

サイドカバー表面の薄らサビや点サビが目立つので『サビトリキング』で施工していきます。今回使用するのは大容量280gタイプのミガキングである『デカキング』です。煌びやかなゴールドのパッケージが目印です!

サビトリキングの大容量280gの『デカキング』で施工した後にメッキングで仕上げていきます!

ビフォーアフターが分かりやすい様にセンターからマスキングテープで仕切ります。

①サビトリキングは専用クロスで!

サビトリキングには専用のクロスが付属しています。クロス単体で購入出来ますのでご安心ください!

②専用クロスにサビトリキングをたっぷり出す

専用クロスにサビトリキングをたっぷりと出します。少し粘り気のある液体で色はベージュです。一回でたっぷり使うからこそ大容量280gが安心です!

③優しく撫でる様に塗る

どこの馬の骨とも分からぬこのメッキパーツですが、優しく愛でる様に撫でて磨いていきます。これが愛車であれば自然と優しくなるとは思います。しつこいようですが『優しく塗る』が基本です!

点サビが薄くなってだんだん滑らかになってきています。所々サビの腐食が深い部分があり、凹凸になっていますがサビ汚れは根こそぎ落ちていっています。それこそお肌と一緒で、このサビはニキビだと思ってください。放っておけば大変なお肌のトラブルになり兼ねません。

途中経過です。左半分が施工前で右半分が施工後になります。思いの外、点サビが酷くかなり深いところまで腐食していたので凹凸こそ残っていますが、サビはしっかり落ちています。

マスキングテープを剥がせば一目瞭然ですね。右側が何となくスッキリした様に見えるのが分かると思います。

サビトリキングだけでもここまで蘇らせる事が出来ると分かったところで、左側も施工していきます!

サビトリキングはクロームメッキを守りながらサビにのみ反応するので、効率的にお手入れが出来ます。専用クロスは除去したサビを巻き込み、表面に拭き傷を付けにくい構造となっているので、サビトリキングは必ず専用クロスをご使用ください!

サビトリキングの後はメッキングでコーティング!

サビトリキングである程度のサビが落ちたので、メッキングで最後の仕上げをしていきます。クロームメッキには構造上、表面に目には見えないミクロン単位の無数の穴が空いています。その穴を埋める事が出来るのがこの専用コーティング剤であるメッキングです!

①メッキングは専用クロスで!

もちろんメッキングにも専用の『史上最鏡クロス』が付属します!キメの細かいシルクの様な光沢の上品なクロスとなっており、こちらも別売で追加購入が可能です。

②専用クロスにメッキングを適量垂らす

専用クロスにメッキングを数滴垂らします。適量としていますが伸びがいいので大体1〜2的をクロスに染み込ませて、足りなければ途中でまた数滴垂らすといった感じです。色は無色透明のサラサラした液体です。

③優しく撫でる様に薄く塗る

メッキングもサビトリキング同様に優しく塗っていきます。コツは薄く薄く塗る事です。塗りムラが発生してもクロスの乾いた面で伸ばしてあげると馴染むので、慌てずリカバリーしましょう。

弊社のケミカルは強くゴシゴシと磨くのではなく『優しく塗る』が基本です。もちろんそこには必ず『愛情を持って』も含まれます!

次第にクロスが汚れてくるので、その時は折り曲げて綺麗な面で再度塗っていきましょう。

サイドカバー施工完了!!

はい!メッキングで仕上げが終わったら施工完了です!

表面の薄いサビは綺麗に消えています。点サビはかなり落ちていますが、深いところまで腐食が進んでいた事もあり、ところどころに凹凸があります。しかし施工前と比べて表面が滑らかになったのが分かると思います。これは盛り上がっていたサビが落ちた事で表面のザラツキが無くなったからです。

反射確認です。しっかりパッケージの文字も読めるほど鏡の様に反射しています!これこそ『最鏡』の仕上がりです!

やはりポイントはサビを落とす事と、しっかりコーティングで仕上げる事です!せっかくサビを落としてもその穴の中にまた汚れや水分が入りこんでしまうと、またサビ発生の原因になりますので、最後にはしっかりメッキングでコーティングをすることをオススメします!

クロームメッキのサビ落としはサビトリキングとメッキング!

愛車の美しいクロームメッキを守ってくれるサビトリキングとメッキング。簡単施工で自宅でプロ並みのサビ落としとコーティングが出来ます!ジャンクパーツも見事に輝きを取り戻しました!

次回の後編ではミガキングとメッキングで汚れとくすみで輝きを失ったジャンクフェンダーを蘇らせたいと思います!乞うご期待!!
後編はこちら。