モトモトにメッキング&サビトリキングが特集された時に使用されたヤマハYB125SP
【ちょうど良いYB125】
現代における大きなトレンドと言えば『ミニマル』アイテム。電子マネー化で財布は薄く小さくなり、車はコンパクトカーが主流に。ましてや生活する住まいも狭小アパートなんかが人気で『ソフトミニマリスト』が増えてきている様に感じます。私も自称ミニマリストですが、やはり無駄を省いたと言うか『ちょっと足りないけどスマート』なアイテムに心を動かされる事が多いです。
現代における『ミニマル』とは単に小さいということだけでは無く『必要最低限』『究極の簡素化』『持たざる美学』など、生活の質を変える意味合いの方が強い気がします。
バイク業界においても250cc以下の『ミニマルバイク』と言うのが人気を博していますが、今回ご紹介する『ヤマハYB125SP』は特にちょうど良いバイクと言えます。
もともとYBシリーズは50ccと90ccモデルが日本国内で1973年から販売されていたバイクで、125シリーズが製造され始めたのは2004年でした。125という絶妙な排気量は日本において必要十分で、通勤などの用途にマッチした所謂『ビジネスバイク』としても人気です。
もちろんツーリングでも下道で法定速度巡航であれば400ccに十分ついていけるぐらいのパワーもあり、その軽い車体は山道のワインディングもヒラヒラとこなしてくれます。
普段は大型バイクでサブに125ccバイクに乗っている方も多いので『心の隙間を埋める』じゃ無いですが、『あったら嬉しい』を見事に叶えてくれる便利な排気量でもあります。
YB125SPは2014年にYB125をモデルチェンジしたもので、国内のみならず海外向けモデルとしても製造販売がされていました。主に中国市場への向けたものですが、東南アジア全域に渡って流通している人気のあるバイクです。
ちなみに東南アジア諸国はバイク大国が多く、以前シンガポールに行った時は125ccのバイクは良く見かけました。125ccと言うバイクはニッチな市場では無く、きちんと大きなニーズに応えていると言うことが分かります。
125ccは小型自動二輪車免許で乗れる最も大きい排気量です。私がバイクの中型免許を取りに行った時も2,3人いたので、一定数需要のある免許なのだと思います。
目次
【YBの名前の由来】
実はすでに車名である『YB』の由来には触れています。そう『ヤマハ・ビジネスモデル』のイニシャルを取ったものです。ネーミングからもわかる通り生粋の『便利バイク』ということが分かりますね。
そんな庶民の生活に寄り添ったYB125SPとはどんなバイクなのか。じっくり見ていきましょう。
【主な仕様】
YB125SPの主な仕様はこの様になっています。
・空冷単気筒OHC 4ストロークエンジン
・排気量124cc
・燃料供給方式キャブレター
・全長1970mm
・全幅760mm
・全高1080mm
・ホイールベース1290mm
・シート高760mm
・車両重量115kg
・最高出力7.1kw(9.7ps) /7800rpm
・最大トルク9.9N•m(1.0kgf /6000rpm)
・ボアストローク 54×54mm
・タンク容量10L
日頃から最高出力120psとかに見慣れているので、この小手先でどうにかできそうな9.7psという馬力が可愛く感じますね。トルクも9.9N•mと非力に感じますが、意外にモリモリ走るくれるそうです。
小型でありながら公道でも流れに乗って走行ができるのはやはり125ccの良いところでしょう。
【クラシカルな外観】
YB125SPはヤマハの名車SR400の外観を踏襲したかの様な外観をしていますが、どこか真新しい感じのするネオクラシックスタイルのバイクです。
最初に目に付くのはタンクで、それこそSR400の特徴でもあるスリムなティアドロップタンクをそのままギュッと小さくした様なタンクを装着しています。タンクのデザインもヤマハの音叉マークと、タンクのカーブに沿う様にストライプが描かれています。
続いてシートは、シンプルなダブルシートが装着されていますが、メインシート側は僅かに一段下がった様な形をしているのでより足つき性能が向上し、元から良い取り回しを更に良くしてくれます。そしてリア側に向かってすぼんでいるので、横から見ると少しスポーティーな感じにも見えます。
ヘッドライトはこれまたクラシカルな丸目の一眼ヘッドライト。その上にタコメーターとスピードメーターがマウントしてあるので、フロントだけ見ればかなり『SR感』がありますね。
ハンドルは少し高めのアップハンドルなので、小さい車体でも窮屈なライディングポジションになりにくい様に工夫がしてありますね。
軽快な走りを見せてくれる足回りですが、前後輪とも5本スポークのキャストホイールです。何だかこのキャストホイールって125ccっぽい感じがするのは私だけでしょう。
しかも単純に放射状に広がったスポークでは無く、前進方向に向かって若干角度のついた『ちょっと強そうな手裏剣』みたいな形をしています。また程よい厚みのあるスポークなので、足回りが貧弱に見えることもなく、安心して荷重を掛けられる様なキャストホイールです。
しかし意外にもタイヤはチューブタイヤらしいです。
その堅牢な足輪まりをしっかり飾ってくれるのがメッキフェンダー。私の大好きなサイクルフェンダーではありませんが、こちらも重厚感のあるフェンダーなので、キャストホイールとの相性は抜群です。
小さいながらもパワフルなエンジンから伸びるのはブラック塗装されたマフラー。サイレンサー部分にはちゃんとヒートガードも装着されており、こちらもしっかりメッキ加工が施されています。この造形のこだわりには「さすがデザインのヤマハ」と思わず言ってしまいます。
この様に全体的にクラシカルで『ミニSR』と言うべき外観ですが、各パーツや細かい作り込みに関しては何だか『イマドキ』っぽい洒落た感じもします。
ビジネスバイクと言えどちょっとプレミアムな感じもするのはやはり『SP』という名が付く所以でしょう。私は『SP』とか『特別仕様』とかの文言に滅法弱いので、YB125SPに関しては物欲を掻き立てられます。
【カスタムベースにも良さそうなスタイル】
YB125SPはすでにカスタムライクな見た目をしていますが、カスタムベースにもぴったりな印象も受けます。何せSR400に似ていますから。
さすがにカスタムパーツはSR400のそれとは大違いですが、ノーマルのクラシカルなスタイルを生かしたライトカスタムでも十分カッコよくなりそうですね。
例えばハンドルだけセパハンに変えてカフェレーサースタイルにしてみたり、マフラーやサスペンションを変えてよりスポーティーに変えてみたりするのも良いかも知れません。はたまたパニアケースや風防をつけて、ミニツアラーにもしてみたいですね。ソロのキャンプツーリングならこなせそうですね。個人的にはカフェレーサーが好きですが。
ビキニカウルを付けたカフェレーサーモデルなんか出したら売れそうな気もします。
【豊富なバリエーション】
実は意外にもバリエーションが豊富なYB125SP。先程はキャストホイール仕様について紹介致しましたが、よりクラシカルなスポークホイールモデルも有ります。
他にはブレーキシステムがディスクとドラムが存在し、フェンダーもメッキフェンダーとプレーンな塗装フェンダーとがあります。
キャストのドラムはかなり見た目がスッキリしているので、個人的に1番好きな組み合わせです。
【ビジネスバイクとしてのポテンシャル】
YB=ヤマハ・ビジネスバイクと名がついているので、ビジネスバイクとしてのポテンシャルもなかなか高く作られています。
まずは最低限の60km/h巡航が余裕で出来るほどのパワーを持った125ccと言う排気量。
エンジンもボディも小型化することができるので、取り回しも良く会社の駐輪場などでもあまり場所は取らないと思われます。
燃費についても大体40km/Lは走るようです。タンクも10Lと比較的大型なので、上手くいけば満タンで400kmは走れます。
通勤通学には燃費の良さはかなり重要で、煩わしい給油の回数が少ないのはかなり助かります。
またシフトチェンジにおいてもシーソーペダルを採用しており、踵で踏み込むことでシフトアップが出来ます。
メリットはシフトアップ時にあまり力が要らないのと、シューズのつま先が摩耗しません。
シーソーペダルだとバイク乗るにあたってシューズをわざわざバイク用を準備しなくても良いので、かなり気軽に乗り出す事ができます。ある程度ソールがしっかりしたのものが良いですが。
【車体価格は?】
デザイン性や機能性はかなり良いですが、肝心の車体価格はいくらでしょうか。ここが割高だったらユーザーの顔も曇りそうですね。
YB125SPの気になる新車価格は24万8000円。まぁかなり妥当だと言える価格設定ですね。諸経費もろもろ込みで28万ぐらいでしょうか。125ccクラスは維持費も安いので、お財布に優しいのは嬉しいですね。
【最高のセカンドバイクにYB125SPという選択】
セカンドバイクというのはバイク乗りにとってある意味、夢ではないでしょうか。私も以前は400ccと250ccの2台持ちをしていましたが、やはり所有感や満足感で心が満たされていました。
特にメインで大型ツアラーやスポーツバイクに乗っていたら、維持費も安く燃費の良い経済的なYB125SPの手軽さはかなり魅力的に思えるはずです。
またクラシカルでスタイリッシュな外観なのでファーストバイクやメインでも良さそうですね。「ミニマル」な生活スタイルの方にもマッチすると思います。
もしセカンドバイクに迷っている方がいたらYB125SPも選択肢に入れてみては如何でしょうか。以上『ヤマハYB125SP』のご紹介でした。
レストアに欠かせない再メッキできます
バイクマフラーの再メッキ実験的に受付開始
お問い合わせが多かった、バイクマフラーの再メッキですが、
ただいま、実験的にマフラー再メッキの加工の受付を開始しました。
消音機が入っているものでも対応可能。
~マフラーの再メッキをされたお客様の声~
お世話になります。先日依頼した再メッキした純正マフラーの取り付けが完了しました。30年前の純正マフラーの再メッキをして頂ける業者がいない中再メッキして頂き有難うございました。出来あがりも申し分ない仕上がりでとても満足しています。
又機会がありましたらお願いします。 山口県 M様
CB400F
再メッキ後(車種・・・CB400F)
再メッキ前(車種・・・CB400F)
※マフラー&液パイにつきましては再メッキ後(再生品の為) ピンホールが原因(ガスが発生)で熱が加わった時点(エンジンをかけた)で膨れる可能性があります。
この場合は過去に何度も再再メッキしたことがありますが、同じ箇所が膨れました。よってメッキ不良ではなく、再メッキ品のためピンホールが原因だといことがわかっております。
ですので、御社にお渡しする時はもちろんメッキ膨れがない状態でお渡しいたしますが、その後膨れは一切ノークレームになります。
ウルフ125t
ウルフ125tマフラーを再メッキいたしました
再メッキ後
再メッキ前
カワサキ750RS(Z2)
再メッキ前 | 再メッキ後 |
板金前の凹み | 板金後→再メッキ |
ヤマハYB125SPのメッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いヤマハYB125SPの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ保護剤「メッキング」
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詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。