メッキとワックスの性質は、相性が悪く、メッキ専門店「NAKARAI」ではおすすめしておりません。
特に、コンパウンドの入ったメッキ用ワックスは、表面が傷付いたりくすんでしまったりと、失敗する可能性が高いためNGです。
この記事では、メッキ磨き用にワックスを探している方や、「メッキをピカピカに輝かせたい!」方に向けて、メッキとワックスの相性の悪さや、メッキ磨きにおすすめの商品「メッキング」についてなど、ご紹介していきます。
目次
1、メッキにワックスがけをおすすめしない理由
メッキにワックスがけをおすすめしない理由は、メッキの構造とワックスの相性が悪いためです。
まずは、メッキの構造や特徴を知ることで、より一層、納得感を増していただけるかと思います。
これからメッキ磨きをしようとお考えの方は、磨く前にぜひ一読してください。
1-1.メッキの構造や特徴
そもそもメッキとは、素材に金属をいくつも被覆させたものです。
メッキの中でも人気であり有名なクロームメッキは、素材をバフ研磨したのち、下地として銅メッキやニッケルメッキを施工し、最終表面にクローム(Cr)を使用したメッキです。
最終表面のクロームメッキは、クローム(Cr)の性質から
・大気中で酸化しにくく、塩酸以外の酸やアルカリに腐食されにくい高い耐食性
・外観が美しくクローム独特の青光りした金属光沢
といった、2つの強みがあります。
しかし一方で、クロームメッキには「目に見えない無数の穴がある」「非常に薄い膜である」といった2つの弱点もあります。
この2つの弱点が、メッキとワックスの相性が悪い理由です。
クロームメッキ自体は高い耐食性を持つものの、表面に目に見えない無数の穴があり、その穴から水やホコリが侵入することで、下地のニッケルメッキを錆びさせてしまいます。
腐食が進行すると、穴から盛り上がるようにニッケルメッキの錆が出てきて、最終的にはクロームメッキを剥がしてしまうのです。
また、クロームメッキは非常に薄い膜であり、わずか0.02~0.5μ前後の厚みしかありません。 ※1μ(ミクロン)=1/1000㎜
1-2.メッキ用ワックスをおすすめしない理由
メッキ用ワックスをおすすめしない理由は、しっかり塗布したはずなのに、錆びる可能性があるためです。
そもそもワックスとは、ワックスの主成分である油がメッキより先に酸化することで、メッキの酸化や錆を防止するという原理です。
しかし、先に錆びてくれたワックス(油)の腐食汚れ・錆がメッキに付着し、結局メッキを錆びさせる原因になります。
よって、メッキ用ワックスを使用する場合、こまめに塗り直さなければ簡単に錆びてしまう弱みがあります。
例えるなら、女性の化粧やファンデーションのようなものです。
化粧やファンデーションを行う目的の1つに、素肌を守ることがありますが、毎日落とし新たに化粧しないと肌荒れをおこします。
同様に油成分のものは、常に新しく塗布しておかないと、逆に腐食してしまう危険があるのです。
1-3.コンパウンドの入ったメッキ用ワックスはNG!
メッキ用ワックスの中でも、コンパウンドや研磨剤の入った商品は特にNGです。
なぜなら、研磨成分でメッキ表面を傷つけたり、剥がしたりしてしまうためです。
そもそも「コンパウンド」とは、傷を消すための研磨粒子が配合された液状(ペースト状)の磨き剤で、金属用のコンパウンドは「メタルコンパウンド」とも呼ばれています。
コンパウンドや研磨剤は、汚れや錆などを取るため、あるいは傷つき凹面となった部分を平坦にするため、金属を研磨粒子で削って綺麗にする原理です。
この原理から、ステンレスなど単一金属には非常に効果的です。
しかし、クロームメッキの「非常に薄い膜」であり「層状」である性質とは、相性が悪いのです。
コンパウンドや研磨剤で削ると、クロームメッキが剥がれ下地のニッケルメッキが露出して、クローム独特の金属光沢を失い、黒くくすませてしまいます。
そのため、デリケートな性質を持つクロームメッキに、コンパウンドや研磨剤入りメッキ用ワックスの使用はおすすめできません。
2、メッキにはワックスではなく「ケミカル保護被膜剤」がおすすめ
デリケートな性質を持つクロームメッキには、メッキ用ワックスではなく、「メッキ用ケミカル保護被膜剤」がおすすめです。
メッキ用ケミカル保護被膜剤とは、液体状のものをメッキ表面に塗布して硬化させ、水やホコリと金属が触れることを阻止する、保護被膜を作るものです。
イメージとしては、代わりに腐食するメッキ用ワックスの原理とは違い、硬いガラスコートまたはポリマー成分で壁を作るものになります。
「ガラスコート」はガラスに近い成分で、「ポリマー」は樹脂製のプラスチックのような成分で、壁を作ります。
このメッキ用ケミカル保護被膜剤は、メッキ用ワックスのように腐食しないため、メッキを腐食させることなく輝きを持続させられるのです。
また、研磨や削ることがないため、メッキ表面を傷つけたり、剥がしてしまう危険性もありません。
まさに、クロームメッキと相性抜群の商品です。
そんなメッキ用ケミカル保護被膜剤の中でも、メッキ専門店「NAKARAI」が5年の歳月をかけ、独自に研究開発した「メッキング」が一押しです。
2-1.メッキ磨きに「メッキング」がおすすめの理由
「メッキング」は、クロームメッキの特徴や弱みを考慮し、クロームメッキのためだけに研究&開発したメッキ用ケミカル保護被膜剤です。
・無数の穴を確実に塞ぎ、耐食性が飛躍的に向上!
・クローム独特の青光りをより一層輝かせる!
といった、クロームメッキの弱点を克服するだけでなく、強みもより一層伸ばす効果があります。
一般的なクロームメッキより、「メッキング」を塗布したクロームメッキの方が、意匠性も耐食性も高いということです。
また、「メッキング」の効果は、2つの悪条件下におけるテストでも証明しています。
なお、クロームメッキに点錆ができている場合には、”メッキに優しく、錆に厳しい“メッキ用錆取り剤「サビトリキング」でサビを除去してから、「メッキング」でコーティングすることをおすすめしています。
一般的なメッキ用錆取り剤は、錆だけでなくメッキにも作用するため、単一金属なら相性が良いですが、非常に薄い膜であるクロームメッキを剥がしてしまいます。
その点「サビトリキング」は、メッキに作用せず錆にのみ作用する、特殊な研磨剤を配合したメッキ用錆取り剤のため安心です。
効力も高く、しっかりとメッキの錆を除去できます。
おかげさまで「メッキング」&「サビトリキング」は、口コミ・ランキングでも高評価をいただいております。
・『バイクブロス』でランキング1位
・『みんカラ』4.67点(5点満点)
また、複数の雑誌・メディアでも取り上げていただき、バイク好き俳優・タレントの「岩城滉一」さんにも、「サビトリキング」後に「メッキング」を塗布することで「メッキに深みが出る」と、お褒めの言葉をいただきました。
クロームメッキをピカピカにしたい方は、ぜひ「メッキング」&「サビトリキング」をお試しください。
詳しくはこちら:「メッキング」&「サビトリキング」
3、まとめ
クロームメッキのデリケートな性質と、メッキ用ワックスの相性は悪いです。
メッキ用ワックスは、しっかり塗布したはずなのに錆びる可能性があるため、おすすめしておりません。
特に、コンパウンドや研磨剤入りのメッキ用ワックスは、クロームメッキ表面を傷つけたり剥がしてしまう危険性があるためNGです。
クロームメッキを磨くには、「メッキ用ケミカル保護被膜剤」でメッキを保護する方法が一押しです。
中でも、メッキ専門店「NAKARAI」が5年の歳月をかけ、独自に研究開発した「メッキング」をおすすめします。
また、クロームメッキの錆を取りたい方は、”メッキに優しく、錆に厳しい“メッキ用錆取り剤「サビトリキング」がおすすめです。
なお、「サビトリキング」でも錆が取れない場合は、メッキの錆が進行しすぎて既に手遅れとなっているため、再メッキが必要になります。
「NAKARAI」はメッキ専門店のため、再メッキ加工のご相談も受け付けております。
ぜひお気軽にご相談ください。
※クロムメッキの事についてもっと知りたくなった方は
詳しくは・・▶クロムメッキの全てが解る