画像参照元…SUPERCARS.net
最速4ドアセダンのフォード ファルコン GT-HO PHASEⅢをご存知でしょうか?
フォードですのでアメ車となりますが、厳密に言うとオーストラリアンAcarなのです。
現在ではプレミアも付いていてレアコレクタブルカーとして大変人気のあるアメ車となっています。
目次
フォードファルコンとは?
今回ご紹介する1971年フォード ファルコンGT-HO PHASEⅢはオーストラリアンフォードのファルコンになります。
USフォードのファルコンとは少し違いオーストラリア独自の進化を遂げたオーストラリアンマッスルカーとなっています。
オーストラリアンフォード(ファルコン)が生産されはじめたのは1960年となります。
1960年にオーストラリアの自動車会社GEEWEEのブランドをUSフォードが買収をして大規模改革後に同年にオーストラリアンフォードとして新型ファルコンが生産されたのがはじまりです。
USフォードのファルコンと基本的には同じ4ドアオンリーのボディー形状で生産販売され、大きな違いと言えばUS仕様(USフォード社製)のファルコンは走行車線の関係で左ハンドルに対してオーストラリア仕様のオーストラリアンファルコンは私達が良く知る日本車と同じ右ハンドル仕様で生産販売されました。
1962年まではUSフォードのファルコンとはほとんど同じ類似した仕様でハンドルの位置の違いが大きな違いとなっていましたが1963年からオーストラリア独自の進化を遂げていきます。
オーストラリアンフォード独自の進化
1963年を境にオーストラリアンファルコンはUSフォードのファルコンとは大きく異なる進化をしていきます。
大きな違いとしてフェイスリフトが施されUSフォードには無いオーストラリア仕様独自のトリムやグリルにクォーターパネルを身に着けたオーストラリアンファルコンとして生産開始されました。
この独自の進化によって人気が出て見た目の魅力が増す事に対してエンジンなどの基本スペック向上を求める声も高まり更に独自の進化を遂げることになります。
V8エンジンを載せたオーストラリアンフォード
見た目の魅力が増す事によって人気車となったオーストラリアンフォードのファルコンですが人気が出る事によってエンジンなどのスペック向上を望む声が多くなりファクトリーとタイアップする事でV8エンジンを搭載したV8ファルコンプロジェクトが1965年に行われました。
このV8ファルコンプロジェクトはBILL WARNERという人が手掛けオーストラリアのシドニーを中心として大人気となり1966年にはファクトリーエンジンとしてV8エンジンを搭載したファルコンが販売されました。
1965年ではBILL WARNERによる新車のファルコンのエンジンをコンバージョンしてV8エンジンに換装するファクトリープロジェクトでしたが大人気の影響で一般からのファクトリーV8エンジン搭載車要望も多くあり1966年には正式なファクトリーV8エンジンとしてマッスル化になる為の影響力のある進化を遂げることになりました。
オーストラリアンフォードのマッスル化
ファクトリーV8プロジェクトの成功と一般からの要望の多さから1966年にV8エンジン搭載車を販売開始したところ販売台数の大幅アップが実現されこの事をきっかけとしてオーストラリアンフォードが独自の進化を遂げマッスル化路線に変わることとなりました。
北米(アメリカ)のハイパフォーマンスカーへと向かうこの時期にマッスル化として進化していったのは当然の進化とも言えますが、北米のマッスル化とオーストラリアンフォードのマッスル化では大きな違いがあるのです!
独自のマッスル化路線
オーストラリアンフォードのハイパフォーマンス化によるマッスル化と北米のハイパフォーマンス化とでは大きな違いがあります。
北米(アメリカ)の場合ハイパフォーマンス化されたマッスルカーと言えば主にクーペスタイルでのハイパフォーマンス化で所謂スポーツカーのハイパフォーマンス化になります。
しかしオーストラリアンフォードのファルコンは2ドアのクーペスタイルは存在しません。
生産当初からのボディー形状4ドアセダンのままでハイパフォーマンス化された独自のマッスル化になるのです。
ハイパフォーマンス化されたハイスペックな車には乗りたいが4ドアセダンの便利さは失いたくないという一般からの要望やオーストラリア独自の使用方法から4ドアセダンのハイパフォーマンスセダンという独自の進化を遂げることになりました。
北米のマッスルカーでも4ドアはありますがその多くはセダンでは無く4ドアハードトップクーペとなりセダンでは無いのでこの辺りでも独自の進化を遂げていることが分かりますね。
ハイパフォーマンスセダンとして製造開始
1967年には289cuiのV8エンジンを搭載したハイパフォーマンスセダンとしてファルコンGTが製造されました。
しかし、このハイパフォーマンスセダンのファルコンGTは598台のみのプロダクションとなっていました。
ハイパフォーマンスセダンとしてのファーストイヤーモデルとなる1967年のファルコンGTには特別仕様としてバケットシートに4MTが搭載されていました。
1969年には351cuiのV8エンジンがリリースされオーストラリアのマッスルカーの頂点としての地位を確固たるものとしました。
1969年にはBATHURST500というツーリングカー選手権の最高峰と言っても良いカーレースが全盛期を迎えた年でもありフォードファルコンで参加したプライベーターも多くこの事もあり1970年にはGTが翌年の1971年にはGT-HO PHASEⅢへと繋がり4ドア最速の究極マッスルセダンが誕生することになったのです。
時代と需要がマッチして誕生したのです。
歴代ファルコンの中で究極を誇るマッスルカー
フォードファルコンの中で歴代最強の究極マッスルカーこそが今回ピックアップした1971年のフォード ファルコン GT-HO PHASEⅢなのです!
究極のマッスルカーとしての希少価値もあるのですがこの1971年製のフォードファルコンGT-HO PHASEⅢは生産台数の少なさもレアコレクタブルカーとなっている所以でもあります。
ファルコンのGTシリーズでは1970年フォード ファルコンGTが757台1971年では800台が製造されましたが、GT-HO PHASEⅢは300台のみの製造となっています。
GTだけで比べてもその希少性は分かりますね!
GT-HO PHASEⅢのエンジンは351cuiのV8エンジンで排気量は前年のエンジンと変わらないのですが、レブリミットはウインザーを上回る65000rpmで1000rpmも上昇しています。
ヘッド設計など全体的にモダンなHi-PoスモールブロックのV8エンジンとなっているのです。
他にもインターナルのバランシング、ラージハーモニックバランサーにホーリー製780cfmやツインポイントのオートライトディストリビューター等によってDINでは390馬力(@5400rpm)をたたきだし更にトルクの方はDINで380lbft(@3400rpm)をたたきだしています。
このエンジンに組み合わせられるミッションは4MTとなります。
ファルコンのアメ車にしては少し小ぶりで軽快なボディー形状に機関系、足回り等全てのコンビネーションが折り重なり1971年にオーストラリアで販売されている車全ての中で4ドアセダン最速の座を得ることになりました。
前車種ですので当然輸入車のダスター340やあのマスタング351C等全ての車の中で最速なのです。
フォードファルコンは1971年に最速の座を得る事が出来きました。
その後現在に至るまで4ドアセダン最速の座は奪われる事は無く今現在でも4ドアセダン最速の座についているアメ車になります。
この背景にはアメ車や車事情に詳しい人ならばお分かりかと思いますが、様々な状況や環境の変化に伴うパワーダウンやダウンサイジング化等がはじまったことも要因となっています。
このパワーダウンを強いられることが無ければ更なる性能の車が誕生していたかもしれませんが…その場合でも4ドアセダン最速の座はファルコンが現在と同様に担っていたのではないでしょうか。
1971年フォードファルコン GT-HO フェーズⅢ スペック
販売台数 | 300台(1971年9月) |
トータルプロダクション 11万8666台(XYシリーズ全て含む) | |
ボディー形状 | 4ドアセダン |
XYシリーズ ワゴン ユーティリティパネルバン ピックアップ(4×4含む) | |
販売価格 | 5,250豪ドル |
GT 4,250豪ドル XYシリーズ ファルコンセダン2,435豪ドル フューチュラセダン3,016豪ドル フェアモントセダン3,473豪ドル フェアモントワゴン3,707豪ドル | |
VINコード | 共通=JG-33 年式 1971年=L 1972年=M エンジン 351V8=T 351HO V8=H ミッション 4MT=L 3AT=B(PHASEⅢは無) |
フロントサスペンション | インディペンデント・アングル・ボーズド・ボルジョイント マクファーソンストラット コイルスプリング アンチロールバー |
リアサスペンション | ホッチキスタイプ・セミ・エリプティック・リーフスプリング テレスコピックショック リブアクスル アンチロールバー |
ステアリング | パワーアシスト付きリサーキュレーティングボール式ギアボックス(16:1) |
ブレーキシステム | サーボアシスト付き バキュームリバースタンク フロント ベンチレーテッドディスク(11.25インチ) ノーダストシールド リア ドラム(10インチ) プロポーショニングバルブ 冷却フィン(PHASEⅢのみ) |
ホイール | 6.00×14スチールホイール 5スロット クロムドレスリム ハブキャップ |
変速機 | 4MT(オールシンクロメッシュ) 1速2.78、2速1.93、3速1.36、4速1.00、リバース2.78 |
GT-HOエンジン | ボア×ストローク4.00×3.50 最高出力370~390hp@5400rpm |
まとめ
オーストラリアンAcarとして最速セダンの座を手に入れたフォードファルコンフェーズⅢは見た目と乗って分かる走りの軽快さとパワー!
更にはセダン特有の利便性があり所有した際の満足感はとても大きいアメ車になります。
人を乗せる事や荷物など様々な使い勝手ではクーペボディーよりもセダンボディーの方が利便性は高くオーストラリアでは人気ボディースタイルであったことが分かりますね。
現在ではセダンは高級車でラインナップがありますが一般的な日本の車販売数ではあまり見かけなくなりセダンの利便性の代わりに更に利便性の良くなったミニバンやSUVが主流となっていますよね。
ただ…ミニバンやSUVは荷物や人を乗せる利便性はとても高いのですが、走りとなると軽快とは言えませんね。
やはり走りと利便性を兼ね備えるセダンの魅力は現代でも十分な魅力があるかと思います。
また、アメ車といってもファルコンは他のアメ車に比べますと少しサイズが小さいですので大きなアメ車は苦手という人にもおすすめのアメ車です!
愛車はどのKING?
クロムメッキの弱点克服でメッキの輝き持続力UP↑
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
1.
2.
3.
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
- 見た目重視の場合は薄く
- 見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキコーティングならメッキング
メッキ磨きならミガキング
メッキサビ取りならサビトリキング
メッキング&ミガキング&サビトリキングを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
- メッキが剥がれた
- メッキのくみすがとれない
詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。