鬼瓦の価格は、「鬼瓦を新しく購入したい」「買い替えたい」という方にとって非常に気になるポイントですよね。
そこで以下では、鬼瓦の基本情報を解説した後に鬼瓦の価格を詳しく紹介します。
鬼瓦の表札や置物の価格も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
鬼瓦の基本情報
そもそも鬼瓦とはどんなもので、どのような役割があるかご存じですか?
以下では、鬼瓦の概要と2つの役割について解説します。
鬼瓦とは
鬼瓦とは、日本式建築物の端の棟(屋根の頂上部分)に設置される瓦です。
鬼瓦という名前ではありますが、デザインは鬼の顔をしたものだけではなく、火災防止の意味が込められた波や雲、縁起物の七福神など、さまざまなデザインのものが展開されています。
鬼瓦の起源は、ギリシア神話に登場する怪物「メドゥーサ」を魔よけとして、シリアのパルミラ遺跡の入り口に設置していた文化という説が濃厚です。
そのシリアの文化が日本に伝来し、日本では鬼がメドゥーサの代わりとなりました。
なお、時代の流れとともに瓦葺きの家屋が大幅に減少し、現代では鬼瓦の付いた家屋を建築する人も少なくなりました。
そのような時代の変化とともに鬼瓦も変化し、現代では表札や置物など、インテリアとして飾れる商品も展開されています。
鬼瓦の役割
鬼瓦にはどのような役割があるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
1.魔よけ
鬼瓦には魔よけや厄除けの役割があり、鬼のデザインには鬼を味方につけて厄を払ってもらうという意味が込められています。
先述した波や雲、七福神のデザインの鬼瓦にも、家内安全や無病息災、災害回避などの願いが込められていることがほとんどです。
2.雨仕舞い(あまじまい)
鬼瓦には魔よけとしての役割だけではなく、雨仕舞いとしての役割もあります。
雨仕舞とは、屋根の中に雨水が侵入しないようにする構造のことです。棟の両端に鬼瓦を設置すると雨水が排水され、雨漏りや建物の腐食などを防げます。
鬼瓦の種類
鬼瓦には多くの種類がありますが、今回は一般住宅によく使用されている鬼瓦を紹介します。
1.古代鬼面型鬼瓦(こだいきめんがたおにがわら)
平面的な鬼の顔が特徴的な鬼瓦です。
奈良時代よりも前に製造されたと言われており、一般住宅によく使用されています。
2.覆輪鬼瓦(ふくりんおにがわら)
雲が表現された鬼瓦で、鬼の顔は付いていません。
火除けの願いが込められています。
3.蔓若葉鬼瓦(つるわかばおにがわら)
つるの模様が表現された鬼瓦です。覆輪鬼瓦と同様、鬼の顔は付いていません。
上品なデザインであるため、シンプルな屋根によく合います。
4.いざり鬼瓦
棟違い屋根の頂上部分にあるつなぎ目に使用される鬼瓦です。
片方の足が屋根の勾配に合わせて切られています。
5.鬢付鬼瓦(びんつきおにがわら)
雪国や海岸沿いなどにある家屋でよく使用されている鬼瓦です。
上部の両端が張り出している形が特徴的です。
鬼瓦の価格
屋根用と置物、表札用の鬼瓦の価格を詳しく見ていきましょう。
屋根に設置する鬼瓦の価格
屋根用の鬼瓦の価格は、形や大きさ、オーダーメイドか既製品かによって異なります。
ちなみに、既製品の鬼瓦の価格は、覆輪頭足付(7寸)で36,000円前後、延慶若葉足付(7寸)で40,000円前後です。
1万円前後のものから10万円以上のものまで価格が幅広いため、購入前に業者に見積もりを依頼しましょう。
鬼瓦の置物の価格
鬼瓦は時代の流れとともに形が変化し、現代では家の中に置ける鬼瓦が多数展開されています。
家の中に飾れる鬼瓦の価格は、数千〜数万円と幅広く、目的や予算に合ったものの購入が可能です。
鬼瓦の置物は主に、壁掛けタイプと据え置きタイプがあり、新築祝いや開店祝いなどの贈答用としても需要があります。
鬼瓦の表札の価格
鬼瓦の表札の価格は、20,000〜45,000円前後です。
表札に入れる名前は、注文後に伝統工芸士によって1文字ずつ手彫りで仕上げられるのが一般的で、価格は名前を入力する世帯数によっても異なります。
鬼瓦を購入できる場所4選
鬼瓦を購入できる主な場所は、鬼瓦の販売業者と通販サイト、中古品を扱うリサイクルショップ、鬼瓦の製造体験ができる工房です。以下で詳しく見ていきましょう。
1.鬼瓦の販売業者
鬼瓦は鬼瓦専門の販売業者で購入するのが一般的です。
注文時に希望のデザインや大きさを伝えることで、要望通りの鬼瓦を入手できます。
なお、鬼瓦を販売業者で購入する際の流れは以下の通りです。
<注文の流れ>
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2.通販サイト
鬼瓦は「Amazon」や「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などの通販サイトでも購入可能です。
インテリアとして使用できる鬼瓦が数多く展開されていますが、屋根用の鬼瓦の購入もできます。
口コミを見ることができるため、安心して購入できるでしょう。
3.リサイクルショップ
中古品の鬼瓦をリサイクルショップで購入することもできます。
定価よりも格安で購入できるのが大きなメリットです。
リサイクルショップに希望のサイズや形状の鬼瓦が置いていない場合は、メルカリやジモティなどのアプリを活用すると、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
4.鬼瓦の製作体験ができる工房
鬼瓦の製作体験ができる工房に足を運び、自作をするという方法もあります。
鬼瓦の製作体験を行っている主な工房は、兵庫県姫路市にある「鬼瓦工房清泉」や山梨県南アルプス市にある「若草瓦会館」、奈良県奈良市にある瓦屋「瓦道」などです。
プロに教わりながら、お気に入りの鬼瓦を1〜3時間で製作することができます。
鬼瓦を購入する際の注意点
鬼瓦を購入する際は以下2点に注意しましょう。
1.鬼瓦の取り付け工事は別で依頼する必要がある
鬼瓦の取り付け工事は、工務店や屋根工事店に別途依頼する必要があります。
ちなみに、鬼瓦の修復・交換工事にかかる費用は、足場を使わない場合で1~5万円程度、足場が必要な場合で20万円程度です。
そのため、鬼瓦本体の価格だけではなく、工賃も考慮した予算を立てましょう。
2.別途送料が必要になる場合も
別途送料が必要になるケースが多いため、送料の確認を必ず行うようにしましょう。
鬼瓦を業者で購入する場合は、見積もりの中に送料も含まれているかをチェックすることが大切です。
鬼瓦の購入後はNAKARAIで金メッキ!
NAKARAIでは、金属製鬼瓦に金メッキ(サイズ制限あり)をすることができます。
金メッキとは素材に本物の金を塗布することです。
鬼瓦を金メッキすると、以下のようなきらびやかな印象になります。
<金メッキ前の鬼瓦>
<金メッキ後の鬼瓦>
金メッキのメリットは、きらびやかな見た目になるだけではありません。金メッキには、素材を腐食や変色から防ぐ効果もあります。
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