【バイクのメッキが錆びる原因!なぜ水分が錆を発生させるのか!?】

スズキGT380フェンダー再メッキ前

【バイクのメッキが錆びる原因!なぜ水分が錆を発生させるのか!?】

日本には四季というものが存在し、移りゆく季節の中で様々な風情を風を切って走り全身で感じる事ができるバイク乗りにとってとても非常に恵まれた環境です。その一方で日本は世界でも有数の『湿気大国』で有り、特に梅雨時期はもちろん夏場や台風の時期は雨風が酷くなり、バイク乗りにとっては憂鬱な季節があるのも確かです。

 

そんな季節はバイクに乗れないのもそうですが、バイクのメッキに対してもかなり過酷な時期なのです。バイクのメッキの錆の原因はズバリ『水分』です。

 

もうすでに皆さんは『水+金属=錆』という方程式が脳にインプットされていると思います。錆というのは金属が酸化したもので有り、それを引き起こすのは水分なのです。

 

メッキの表面に水滴などが付着すれば空気中の酸素が吸収されて金属のイオンが溶け出します。その金属イオンが酸素・水に結合すると錆が発生し、放っておけば深くメッキに侵食していくのです。

 

バイクのメッキに施されているのは『クロームメッキ加工』と呼ばれる金属皮膜で、輝きを放ち肌触りも滑らかで非常に見栄えの良いメッキ加工技術なのです。

 

ピカピカ史上"最鏡"バイク クロームメッキ仕様

愛車を煌びやかに装飾するクロームメッキ。それが錆て劣化していてはとても悲しいですよね。今回は手遅れになる前に愛するバイクのメッキをいつまでも美しく保つ方法をご紹介します。

 

 

【クロームメッキの特性と弱点】

クロームメッキとは読んで字の如く金属の一種である『クロム(Cr)』を使用したメッキの事です。クロームメッキの特性としては高硬度・耐変色性・耐蝕性・防錆性に優れたメッキの中でもかなり高品質な分類に入ります。そう、本来クロームメッキというのは錆に強いメッキ加工なのです。

 

また表面も非常に滑らかで、ツルンとした触り心地で金属らしからぬ優しい質感も特徴です。このような特性から野外保管や走行の多い車やバイクのパーツに適しており、ほとんどのメッキ加工がこのクロームメッキ加工が施されているのです。

最終表面のクロームメッキには、目に見えない無数の穴があいている。

しかしクロームメッキの表面は非常に滑らかでは有りますが、手で触れても分からないレベルの無数の穴が空いているのです。もちろん肉眼ではその穴を見ることは出来ません。

 

無数に空いた穴に水分が蓄積していきます。その水分が侵入した先にあるのはクロームメッキ加工の下地となるニッケルメッキです。このニッケルメッキはもちろんクロームメッキよりも防錆性に乏しく、水分や汚れによって錆てしまいます。それが点錆として表面に現れているのです。まさにこの無数の穴こそクロームメッキの唯一の弱点とも言えるのです。

 

一見完璧に見えるクロームのこの弱点は非常に悩ましく、メッキの天敵である『錆問題』を引き起こしてしまうのです。

 

 

【バイクの保管場所は錆の温床!?】

冒頭でもちょっと書きましたが、日本というのは湿気大国。美しい四季がある代わりに非常にこの鬱陶しい湿気が与えられたという事ですね。もはや上手く付き合っていくしか有りません。本当に仕方ない事なのですが、これがバイクのメッキにとってかなり深刻な錆問題を引き起こし、私自身もこの問題を解決したいと日々悩んでいました。

 

基本的にバイクはよっぽどのコレクターでは無い限り野外で乗るものなので、季節によってはもちろん走行中はその湿気にさらされている事になります。

 

走行中の湿気は仕方ないとしましょう。では保管はどうでしょうか?保管場所も殆どの方は野外保管かと思います。カバーをかけている方もいるかと思いますが汚れや傷からは守ってくれても、さすがに湿気からは守ってくれません。

 

シャッター付きのガレージや簡易的なテント型のガレージで保管している場合は単純な屋外保管よりも湿気からは守られますが、こちらも完璧にシャットダウンとまではいきません。雨の次の日にガレージのシャッターを開けた時のムワンとした湿気の感じを覚えた方も多いと思います。

 

そして錆の原因に関して、水分がメッキに錆を発生させると書きましたがシンプルに水滴が付着するのはもちろん、非常に高い湿気を帯びた空気に触れてもやはり錆は発生しやすくなります。

 

まさにバイクは常に錆の魔の手にさらされている事になります。日常の保管場所が実は錆の温床だった・・・信じ難いですがこの事実をしっかり認識して対処が必要です!

 

 

【バイクにはメッキパーツがいっぱい!】

車種にもよりますがバイクには大なり小なりクロームメッキ加工が施されています。例えば旧車バイクであればメッキパーツを多用したモデルは非常に多く、ヘッドライト・ウインカー・フロント/リヤフェンダー・ミラーなど外装のメインのパーツにはもちろんのこと、エンジンのクランクケース・マフラー・サスペンションといったバイクの性能を司どる部分にも採用されています。

 

もちろん新型バイクにもメッキパーツは外観を引き締める為の装飾としても取り入れられており、バイクとメッキは切っても切れない関係です。

 

新車・旧車問わず、ご自身の愛車にどこのメッキ加工が施されているのか愛でる様に良く観察し、お手入れのポイントして抑えておきましょう。

 

 

【バイクには早めの『メッキング』でコーティングを】

まさにバイクの保管場所というのは錆の温床、湿気の格好の餌食になり得る場所でも有ります。

メッキ磨き最強&おすすめ商品!メッキ専門店が開発した「メッキング」

そんな悩みを解決してくれるのがNAKARAIの『メッキング』です!

メッキング画像

メッキングは研磨剤を含まないメッキ専用の保護剤(コーティング)です。メッキの表面にダメージを与えず効果的に保護皮膜を作る事が出来ます。

 

しかもメッキングによって出来た保護皮膜はクロームメッキの表面にある無数の穴を埋める事ができ、クロームメッキの弱点を補う事が出来るのです。使い方としては専用のクロスでとにかく薄く薄く!が基本です。

 

メッキング塗布後は、酸素・水・油・埃などの腐食の原因を寄せ付けない保護膜を形成する事です。その効果については梅雨時期に野外放置しても保護効果を発揮します。クロームメッキの天敵である水分から守り錆を発生しにくくしてくれるのです。屋外保管が多い車やバイクであればかなり重要な性能です。

 

100%食い止める事は難しいですが、定期的に重ね塗りをしてあげれば永続的に錆から守ってくれるので継続的なメッキングによるお手入れが重要になってきます。

 

 

【既に錆びていたらどうする!?】

メッキに対して保護皮膜を形成してくれるメッキングは非常に有効的ですが、既にサビてしまっている・・・そんな時には錆を落とす事が優先になります。そして

愛車のメッキ錆を綺麗に落とす方法&予防策【プロ解説】

錆を効率良く落としてくれるケミカルこそがNAKARAIの『サビトリキング 』です!

サビトリキング画像

そもそもクロームメッキは非常に薄く、およそ0.02〜0.05μ前後しかありません。とても繊細かつ薄い表面に研磨剤を使用してしまえば、錆は確かに落ちますがそれと一緒にクロームメッキも剥がしてしまいます。綺麗にする為に良かれと思ってやった事が裏目に出てしまっては本末転倒です。

 

そこで表面の錆だけを効率良く取り除くのが『サビトリキング』なのです。サビトリキングはまさに錆だけに反応する特殊なケミカルで、繊細なクロームメッキにほとんどダメージを与えず錆を落としてくれます。

 

もちろん、使用するのはウエスでは無く付属の特殊な専用クロスです。キメの細かい柔らかなクロスにたっぷり着けてクロームメッキの表面を優しく磨いていきましょう。メッキングとは違い、錆を落とす為に成分に研磨剤を含有しているので、強く擦ったりしない様に気を付けましょう。そもそも表面的な錆であれば強く擦らなくても錆は落ちますので『優しく!』が基本です。

 

このサビトリキングと特殊クロスのおかげでバイクのクロームメッキの表面はほぼ傷が付かずに錆のみを効率良く落とす事が出来ます。 経年劣化による錆の酷いものは腐食が素材にまで侵食している可能性が高いので、その場合は再メッキによる復元しか道は有りません。そうなる前にサビトリキングで錆を落としましょう!

 

 

 

【サビトリキング→ミガキングの順番で!】

メッキングとサビトリキングの紹介の順番はちょっと前後しましたが、錆があるバイクのメッキパーツに対しては

 

1、『サビトリキング 』で錆を落とす

2、『メッキング』でメッキを保護する

 

の順番で施工していきましょう。バイクの憎たらしい錆を落として美しく保つ為のコーティングを施せばバイクのメッキの寿命は確実に伸びます!

 

 

【愛するバイクをいつまでも美しく保つには・・・】

新車・旧車問わず愛するバイクはいつまでも美しく保っていきたいものですね。特に湿気の多い時期だとただ保管しているだけで気付いたら錆ていた・・・なんて絶望的なトラブルになり兼ねません。

 

発生してしまった表面の錆はサビトリキングで早めに除去して、メッキングでコーティングを施しましょう!錆ひとつないバイクのメッキパーツでも油断は大敵です。錆が発生する前に綺麗な時こそ先手でメッキングによるコーティングで錆を未然に防ぐ事が大切です。

 

定期的なメンテナンスでバイクのメッキパーツの輝きを失わない様にしていきましょう!