旧車のレストアの主な修理ポイントと価格で知っておくべき事

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レストアという言葉は建物・美術品などを修復する修理復元する、元の状態に戻すという意味合いもあります。
今ではレストアという言葉は一部の自動車愛好家だけではなく、広く一般の車好きの間でも使われ自動車関連の用語として定着しています。

レストアって?

一般にレストアとは旧車を修理して、本来の乗れる状態まで戻すことを指します。
それ以前はファインチューニングという言葉が一般的でした。
また似たような用語にオーバーホールという言葉も存在します。
ファインチューニングとオーバーホール、そして結局レストアとは何かについてご説明します。

ファインチューニングとは

一般にチューニングと聞くとエンジンをパワーアップするとイメージされる方が多いと思います。
間違いではないのですが、チューニングの範囲は広くパワーアップだけでなくそれに伴うブレーキ、吸排気等様々な範囲にまで及びます。
チューニングはファインチューニング、ライトチューニング、フルチューニングと大きく三つに分けることが出来ます。
この中でファインチューニングは排気量などの変更をせず、劣化により落ちているパワーを出荷時に近づけるというイメージです。
ライトチューニングはこれに純正以外の高機能パーツに交換するイメージです。
フルチューニングとなるともう何でもありとなります。

オーバーホールとは

機械製品を部品単位まで分解し清掃・再組み立てを行い、新品時の性能状態に戻す作業の事です。
意味はレストアと同じなのですが、自動車関連で言えばエンジンやミッションを指すことが多く、レストアとは分けて使われています。

結局何が違う?

レストアとは『車を修理して、本来の乗れる状態まで戻すこと』と説明させて頂きました。
そしてその多くが車両全体を新品同然にすることを指しています。
すなわちレストアとはファインチューニングもオーバーホールも含み、車両全体を基の状態に戻すことと言えます。

旧車をレストアする

「旧車をレストアする」という場合の旧車の定義はあるのでしょうか?昨今の旧車ブームもあり、その範囲は曖昧です。
クラシックカーやヒストリックカーも同じ意味で使われることがありますが、広義の呼称を好まれない方もいらっしゃいますので留意が必要です。

きちんとしたレストア計画

レストアを行う際には、ベース車両の状態の把握とどこまでやるかという明確な着地点が必要です。
新車状態にまで復元するのが本来の方向ですが、多くの人には費用や時間の制限があります。
例えばDIYで日常の使用には問題ない程度にして使える状態にすることも十分にレストアと言えます。
どういうレストアが自らのカーライフに合っているのかきちんとした計画をもってレストアに臨みましょう。

DIYでレストア

インターネットでは様々な情報があり、詳細にレストアの工程を紹介しているものもあります。
またパーツ情報もあり、比較的簡単に入手できるようになりました。
そのような中、DIYでレストアすることも可能ですが、工具や整備が出来るガレージ(作業スペース)などが必須であり、加えて時間が必要となります。
基本的には専門店に依頼することになるでしょう。

レストアの修理ポイントと価格そして期間

車のレストアは、部品の交換や調整などには費用がかかります。
どのくらいの費用が必要になるのかは気になるところです。
ここできちんとしたレストア計画が必要になってきます。
これが無いと本当に天井知らずの費用となり、費用はベース車両の状態や純正パーツの使用の有無等によって大きく変わってきます。

ベース車両の状態が良ければ、最小限のレストア費用で済むことは言うまでもありません。
しかし見た目が奇麗でも塗装の下は多くのパテで形成されていたり、酷いものには新聞紙を詰め込んでパテ埋めしているような車両も現実に存在します。
こうなるとエクステリアだけでかなりの費用がかかることもあります。
また固いオイルを入れてオイル漏れやタペット音をごまかしている車両ではエンジンのオーバーホールが必要になることもあり、これも決して安くはありません。

反対に内燃機関や駆動系などの部品の換装の必要がなく、ボディのサビ落としや塗装だけというような場合には、ある程度に抑えられるでしょう。
ではレストア本来の方向である完全復元をした場合、いわゆるフルレストアとなるような場合はどのくらいの費用が掛かるのでしょうか?
この場合も細かいところまでいえば天井知らずと言えます。
例えばネジ一つとっても純正品番でないとレストアとは言えないとこだわる方もいらっしゃいます。
この場合パーツが絶番だと部品取り車両を何台か用意して純正品番パーツを準備することもあるようです。
因みにポルシェなど同じ部品でも、年式で品番が違うものがあったり、アルファロメオなどは10年もすれば純正パーツが出ない場合もあります。
このような特殊な事例は別にしても高額となるような場合もありますので、しっかり価格調査をすることをお勧めします。
これらの事を踏まえるとベース車両の見極めが大きなポイントと言えるでしょう。

レストア期間

旧車の場合、部品の入手が困難です。
また日本車であっても海外から輸入したり、ワンオフで作成する場合もあります。
これもレストアの程度にもよりますが、半年以上場合によっては3年から5年、フルレストアの場合それ以上の期間をかけてレストアする場合も稀ではありません。

レストア済車両を購入する

費用と期間を考えて、レストア済みの車両を購入するという選択肢もあります。
思い入れのある車両がすでに手元にある場合は別ですが、長い期間と費用をかけてレストアするよりも、レストア済みの車を購入したほうが安く上がる場合があります。

・旧車のレストア修理ポイント=メンテナンスポイント

せっかくレストアした車を手に入れても、しっかりとしたメンテナンスをしなければ現代の車と違い劣化の早い旧車を維持することはできません。
基本的なメンテナンスはしっかりと行っていきましょう。
また旧車ならではの機能や装備など、今のクルマにはない要整備箇所がある車両もあるので注意して下さい。

油脂類

エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイル、比較的新しい旧車であればパワステオイルなど適宜の点検が必要です。
またエンジンオイルでは最近の化学合成100%のオイルであるとシール類を攻撃してオイル漏れの原因になることもあるので注意しましょう。
さらに1970年ぐらいまでのクルマではステアリングやサスペンションまわりのグリスアップも必要となります。

ブレーキ

パッドやローターだけでなくマスターシリンダーやキャリパー、シリンダーの固着など、ブレーキシステム全体の定期メンテナンスが必要です。

ワイヤー類

あまり意識しない部分だけに正常な動きをしていないことがあります。
アクセルやサイドブレーキに加え、クラッチやメーターケーブル等があり、製造中止になりやすいパーツでもあるので、レストア後も定期的に内部洗浄や給油が必要となります。

電気系

電気系は経年劣化しやすいパーツと言えます。
サビや腐食による導通不良、コードの皮膜の硬化等、全てを点検するのは困難ですが、ヒューズボックスやリレーボックス等、適宜メンテナンスが必要となります。
また古いポルシェやフェラーリなどはブレードヒューズを現代のものに変えるキットもあるので、交換するとメンテナンス性が向上します。

洗車

旧車の大きな敵が錆です。
年代や使用方法にもよりますが、レストアされた車を所有されている多くの方の洗車と言えば拭くだけです。
しかし全く洗車をしないというわけにはいかないでしょう。
この場合、洗車後ブロアなどで細かいところ(ウェザーストリップや水抜き穴の埃等)までしっかりと水気をとることが重要です。
ブロアなどの設備がない場合20分程度走行するとある程度水気を飛ばすことが出来ます。
それでもフェンダーやドアの袋状になっているところの泥や埃は水気を帯びたままとなっていますので、出来れば外して水気を取る等のメンテナンスが望ましいと言えます。
旧車は濡らさず、濡れたらしっかりと水気を取り、湿度管理された状態での保管が最大のメンテナンスとなります。

旧車に乗るということ

旧車は現代の車とちがい、スタートボタンを押してすぐスタートという訳にはいきません。
傍目で見る以上に手間がかかるものです。
しかしこの手間が、愛車を一層の楽しめるものにしているのです。
マメにメンテナンスやパーツ修理しながら所有していきたいですね。

NAKARAIメッキで加工した旧車パーツ参考事例を掲載させていただきます。

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ケンメリバンパー再メッキ前
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ダットサン フェアレディ(SR311型)リヤバンパー

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再メッキ後バンパー全体画像
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旧車パーツのメッキ手入れ

クロムメッキパーツの多い旧車パーツの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。

クロムメッキには最大の弱点が!?

 

クロームメッキにあいている目にみえない無数の穴

クロームメッキが錆びる原因【構造

点サビ画像

クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。

ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。

錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。

穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。

クロームメッキが錆びる原因【構造

メッキングの効果

クロムメッキ保護剤「メッキング

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クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング

サビトリキングはメッキに優しく、サビには厳しい錆取り剤

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