ホンダ・HONDA『CBX650カスタム』
画像参照元・・ホンダ公式ページ
【ちょっと贅沢な『CBX650カスタム』】
皆さんこんにちは。クリスマスにお正月、師走から年明けにかけてはイベントごとが目白押しでプレゼントや御馳走、お年玉の準備なんかで出費が嵩む時期ですね。この時期は気付いたら結構お金使ってたって事があるあるだと思います。しかしせっかくのイベントですからやっぱり普段とは違う贅沢だってしたくなるのも人間の性というものです。
プレゼントや御馳走などをワンランク上げるだけでも結構幸福度って上がるもので、程よい贅沢って必要だなって私はよく思いますが、皆さんは『自分へのご褒美』や『ちょうど良い贅沢』ってしていますか?ほんのちょっとでもするとやっぱり日頃の生活にハリが出るし(私の場合は贅沢しちゃったから頑張らなきゃっていう気持ち・・・)楽しみが増えますよね。
バイクにもそれって言える事で、元々がバイク自体が嗜好品って感じなんですがより贅沢というかラグジュアリーなバイクに乗る事でより所有感とか満足度って上がると思うんです。もちろんそうで無くても自分が気に入ったバイクは唯一無二の存在ですから、幸せ度は変わらないとは思いますが。
という事で今回ご紹介するのはちょっと贅沢なバイク『CBX650カスタム』です。CBX650カスタムは1982年12月にホンダより製造販売をしていたネイキッドバイクです。その名の通りCBXシリーズのひとつで、アメリカンスタイルには『カスタム』と称されていた事もあり、このバイクもまたアメリカンカスタムした様な外観が特徴でもあります。
アメリカンスタイルと言う事もあり、CBX650カスタムは少々派手目な印象。後ほど外観については詳しく解説致しますが、メッキパーツをさりげなく使用してあります。さりげなくと言うのがミソで『やりすぎないお洒落』の表現がしっくりくる分かる人には分かるプチ贅沢が見え隠れする外観です。
搭載されたエンジンも650cc空冷直列4気筒DOHCエンジンと後に訪れるアメリカンバイクブームに人気を博したトルクフルなVツインエンジンと言うより、加速性能に優れた高回転型のエンジンです。
見た目だけでは無く、バイクとしても優れたCBX650カスタム。その魅力についてじっくりご紹介していきます。
目次
【CBXの系譜】
「そもそもCBXって何?」って言う世代が増えてきた頃でしょうか。現在では国内モデルに関しては使われる事の無くなった『X』は究極系を意味し、かつてCBの究極系として『CBX』の名が冠されていました。その代表モデルとなるのが1981年発売のCBX400Fです。
CBXは125〜750ccまで幅広く排気量設定がされおり、1980年代ホンダの一時代を築いてきました。こちらも有名ですが『走る屏風』と称された直列6気筒のCBX1000は正しくはCB-Xとなっている為、純粋なCBXの系譜では無いようです。
CBXは主にネイキッドスタイルのスポーツバイクで、大型バイククラスではCBX550FインテグラやCBX750Fと言った硬派なスタイリングのモデルが有名どころです。
今回ご紹介するCBX650カスタムはそんなCBXシリーズの中でも少し斜め上をいくデザインで、一際異彩を放ったバイクでもあります。そのCBXの異端児ともとれる個性的なスタイリングは唯一無二の存在として一部のコアなファンからは支持され続け、隠れた名車として評価されていました。
【CBX650カスタムの主要諸元】
CBX650カスタムの主要諸元はこの様になっています。
〈車両型式〉
・型式:RC13
〈エンジン〉
・型式:RC13E
・気筒数:直列4気筒
・気筒あたりのバルブ数:4バルブ
・原動機種類:4ストローク
・カム•バルブ駆動方式:DOHC
・冷却方式:空冷
・燃料供給方式:キャブレター
・総排気量:655cc
・内径(シリンダーボア):60mm
・行程(ピストンストローク):58mm
・最高出力/回転数:70ps/9500rpm
・最大トルク/回転数:5.8kgf•m/7500rpm
・使用燃料:レギュラーガソリン
・エンジン始動方式:セルフスターター式
・変速機:リターン式6段変速
・潤滑方式:ウェットサンプ式
〈寸法〉
・全長:2160mm
・全幅:805mm
・全長:1145mm
・ホイールベース:1460mm
・最低地上高:150mm
・シート高:780mm
・乾燥重量:197kg
・車両重量:210kg
・燃料タンク容量:13L
・乗車定員:2名
・最小回転半径:2.7m
・タイヤサイズ(前):100/90-19
・タイヤサイズ(後):130/90-16
・タイヤタイプ:チューブレス
〈燃料消費率〉
・60km/h走行時:39.0km/L
・満タン時航続距離(概算):507km
〈構造〉
・フレーム型式:ダブルクレードル
・キャスター角:28°30’
・動力伝達方式:シャフト
・懸架方式(前):テレスコピックフォーク(正立)
・懸架方式(後):スイングアーム式
・ショックアブソーバー本数:2本
・ブレーキ(前):油圧式ダブルディスク
・ブレーキ(後):機械式リーディングトレーリング
【重厚感のあるアメリカンスタイル】
究極系のCBとされるCBX。更に外装に一手間を加えたCBX650カスタムはその名の通りカスタムライクなアメリカンスタイルで、全体的に重厚感のあるが最大の魅力です。
タンク容量は13Lとやや控えめではありますが、シートに向かってシェイプされたその形状は、車体の肉厚さでよりコンパクトが強調され、まるでチョッパースタイルの様な見た目になります。流麗な形状のタンクには当時のホンダオールドウイングのデカール。旧車好きな私はこの柔らかなデザインのホンダウイングが堪らなくツボです。
タンク後方部分から繋がる様なデザインのサイドカバーとシートカウルもまたこの年代を思わせる独特な形状。一大ブームを築き上げてきた80年代レーサーレプリカもこのタンクとサイドカバーの一体化デザインが多く取り入れられ、CBX650カスタムもまた例外では無かったと言う事ですね。こう言った年代によって変わる独特な外装デザインの傾向もまた旧車の醍醐味と言えます。
シャープなシートカウルに鎮座したシートは緩やかな段のついたダブルシートが採用。アメリカンバイクらしい幅と厚みのあるシートは快適なライディングを実現させてくれます。
CBX650カスタムは顔付きにも独特の個性を持ち合わせています。ヘッドライトはスクエア型のものが採用。なぜこの様なデザインになったのかは分かりませんが、B級チョッパーの様な野暮ったさも感じるので個人的には好きです。60’sビンテージチョッパーとかが好きな方には結構ハマると思います。ヘッドライトの下に装着されているのはデュアルホーン。敢えてメッキ加工を施して目立つ部分にセットする事でフロントビューのアクセントとなっています。
メーターもかなり個性的です。スノーゴーグルを逆さまにした様なメーターケースにマス目のデザインが施されたパネルにアナログのスピードメーターとタコメーターが並んでいます。タコメーターのレッドゾーンは10000rpm以上です。メーターの下には各種インジケーターランプが並んでいますが、その中にある『速度警告燈』の文字が何ともノスタルジックで時代を感じます。ちなみにハンドルはアメリカンスタイルらしいアップハンドルが採用されています。
国産アメリカンのVツインエンジンに見慣れているとCBX650カスタムの直4エンジンには面食らう人もいるのでは無いでしょうか。フレームに所狭しと詰め込まれたこのエンジンの存在感は相当です。エンジンから伸びた4本のエキゾーストパイプは左右2本出しマフラーに分岐。ショートタイプのスラッシュエンドマフラーもまたカスタムしたかの様な秀逸なデザインとなっています。
足回りに関してはフロント19インチ、リア16インチとアメリカンバイクらしい仕様となっています。またホイールはソリッドなデザインのキャストホイールが採用され、迫力と重厚感のあるものとなっていました。
CBX400カスタムに比べるとゴリゴリのアメリカンスタイルでは有りませんが、スポーツネイキッドとアメリカンの丁度中間的な存在の様な外観は、CBX650カスタムにしかない個性とも言えます。
【当時としては高性能な走行性能】
CBX650カスタムに搭載されたのは新設計された655cc直列4気筒4ストロークDOHCエンジン。タペットクリアランスの調整を油圧式オートアジャスター機構によって行うなど整備性が良化していました。また動力伝達方式もシャフトドライブ採用で、ユーザーのメンテナンスも軽減するなどの工夫もされています。
最高出力は70ps/9500rpmを誇り、DOHCらしい伸びの良い加速を見せ、その加速度はCBX750にも勝るとも劣らなかったそうです。
【希少&不人気車!】
悲しくもCBX650カスタムは不人気車で有り、短命に終わったバイクでも有ります。しかしその短い販売期間と不人気車が故に現代では希少車として価値が上がり、中古でも50万〜70万円以上の価格が付くほどです。元々の絶対数が少ないのと絶望的流通の少なさから今後の価格の高騰も予想されますね。
この独特なスタイリングに惚れた方からすれば喉から手が出るほどの価値があると思います。重厚感と存在感抜群な上に誰も見たことの無い希少車であるこのバイクなら、街を軽く流すだけでも注目の的でしょう。
【ジャパニーズアメリカンの魅力】
ジャパニーズアメリカンと聞くと「どっちやねん」とツッコミたくなると思いますが、日本車独特の進化を遂げたアメリカンバイク(クルーザー)であるCBX650カスタムは他に類を見ない独特のオーラを纏っています。
存在感に溢れたこのバイクは今後も唯一無二の存在として語り継がれるでしょう。以上ホンダ『CBX650カスタム』のご紹介でした。
ホンダ・HONDA『CBX650カスタム』ヘッドカバーに金メッキしました
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メッキ前 | ニッケルメッキ後 | 24金メッキ後 |
愛車はどのKING?
レストアに欠かせない再メッキできます
バイクマフラーの再メッキ実験的に受付開始
お問い合わせが多かった、バイクマフラーの再メッキですが、
ただいま、実験的にマフラー再メッキの加工の受付を開始しました。
消音機が入っているものでも対応可能。
~マフラーの再メッキをされたお客様の声~


お世話になります。先日依頼した再メッキした純正マフラーの取り付けが完了しました。30年前の純正マフラーの再メッキをして頂ける業者がいない中再メッキして頂き有難うございました。出来あがりも申し分ない仕上がりでとても満足しています。
又機会がありましたらお願いします。 山口県 M様
CB400F

再メッキ後(車種・・・CB400F)

再メッキ前(車種・・・CB400F)
※マフラー&液パイにつきましては再メッキ後(再生品の為) ピンホールが原因(ガスが発生)で熱が加わった時点(エンジンをかけた)で膨れる可能性があります。
この場合は過去に何度も再再メッキしたことがありますが、同じ箇所が膨れました。よってメッキ不良ではなく、再メッキ品のためピンホールが原因だといことがわかっております。
ですので、御社にお渡しする時はもちろんメッキ膨れがない状態でお渡しいたしますが、その後膨れは一切ノークレームになります。
ウルフ125t
ウルフ125tマフラーを再メッキいたしました
再メッキ後
再メッキ前
カワサキ750RS(Z2)
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再メッキ前 | 再メッキ後 |
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板金前の凹み | 板金後→再メッキ |
メッキ手入れ
クロムメッキパーツの多いバイクメッキの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ磨き剤「ミガキング」
クロムメッキ保護剤「メッキング」
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキ加工の事ならNAKARAI
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クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。