CVO FXSBSE ブレイクアウト
画像参照元・・ハーレーダビッドソンジャパン
目次
【ツーリングでも注目の的】
私が以前、通っていたバイク屋さんがよくツーリングイベントを開催していたのですが、顔が広い店長だったので「ツーリングやるよー!」の一声で様々な分野のライダーが集いました。私もよく参加させてもらっていましたが、ネイキッド・オフロード・SS・ツアラー・スクーターなど本当に様々な車種で、更には外車・旧車・国産車とメーカーも製造国も分け隔てないとても楽しいツーリングでした。
ほぼ毎回の様に新参車がいるのですが、その度にバイクの知識とライダー同士の輪が広がり今でも私にとって財産の様なツーリングチームでした。現在はコロナ禍でなかなかこの様な大所帯でツーリングをする機会は減りましたが。
そんな多国籍多ジャンルなツーリングチームの中でも、特に目立っていたのはある方(以下Tさん)が乗っていたハーレーの『ブレイクアウト』でした。Tさんのものは2014年式『CVO FXSBSE ブレイクアウト』と呼ばれるモデルで、メタリックオレンジとクロームメッキパーツが眩しいかなりド派手な見た目の為、常にツーリングメンバー皆んなの注目の的でした。
ブレイクアウトは元々2013年にソフテイルファミリーから生まれ出たストリートチョッパースタイルバイクです。ロー&ロングなボディと、刃物の様にエッヂの効いたホイールが特徴のバイクです。最終的にはソフテイルスタンダードとしてラインナップに名を連ねる様になりました。
この記事では主に『CVO FXSBSE ブレイクアウト』について書いていきます。
【CVOとは】
CVOとはCustom Vehicle Operation(カスタム・ビークル・オペレーション)の略称です。その名の通り『カスタムハーレーを製造し販売する』と言った感じのコンセプトで、ハーレーが設けた特別なシリーズです。外観、性能共にエンジニアが持ち得る技術を詰め込んだ贅沢な仕様で、付加価値の高いカスタムコンセプト仕様のバイクです。まさに『ファクトリーカスタム』の最高峰と言えます。
発足してから最初にCVOとして誕生したのが1999年FXR2スーパーグライドで、現代に至るまで様々なファミリーとモデルに採用され続けました。ブレイクアウトはそのCVOで作り込まれたモデルで、他のバイクとは一線を画すデザインは見るものを魅了します。
自分でカスタムするのもバイクの醍醐味ですが、メーカーカスタムと聞くとなんだか他では手に入れられない様な『プレミア感』を感じますね。私も特別仕様車なんて聞くと思わず欲しくなる衝動にかられますが、皆さんは如何でしょうか。
【主な仕様】
CVO FXSBSE ブレイクアウトの主な仕様です。まず長いモデル名を紐解いてみます。
①『FX』とはフロント21インチホイールを装着したモデルを指します。 FXの『X』はスポーツユースも意識しXL系(スポーツスター)から付けられたとも言われています。
②『S』はソフテイルの事を指します。言わずもがな『ソフトテイル=ソフテイル』リアショックが採用されたソフトなフレームを意味します。
③『B』はブラックやバッドボーイ、ボブなどを指す事が多いですがおそらくこのモデルに関してはブレイクアウトでは無いでしょうか。
④『SE』は通説通りならスペシャルエディションでしょうか。ここにきていきなり普通のネーミングの様に感じますが、『CVO=特別仕様車』として、通常のFXSBブレイクアウトと差別化と考えるなら頷けますね。あくまで私の予想ですが。因みに2013年モデルは『SE』で、2014年モデルは『SE2』と細分化されている様です。
長くなりましたがここからブレイクアウトの主な仕様をご紹介します。
・全長2445mm
・全幅985mm
・全高1080mm
・ホイールベース1710mm
・シート高655mm
・車両重量330kg
・排気量1801cc
・燃料供給方式フューエルインジェクション
・最大トルク126Nm/3498rpm
・タンク容量17.5L
・エンジン型式 Twin Cam110B
・ボア×ストローク 101.6×111.1mm
Tさんの乗っていたブレイクアウトはインジェクションのTwin Cam110Bでしたが、マフラー交換とFIチューニングもされていたので、腹に響く様な重低音と鼓動感でした。Tさんのブレイクアウトの後ろを走っている私がそのサウンドに酔いしれる・・・なんてこともありましたね。
しかしTさんが手を加えたカスタムがそのチューニングとマフラー交換ぐらいで(あとはETCぐらい)ブレイクアウトの外装は新車購入後、一切加えていられていませんでした。さすがはCVOモデル。そのカスタムライクな見た目に、このバイクを初見で見る人のほぼ全員が「めちゃめちゃイジってますねー」と声を掛けてくる程でした。その度にTさんが「このハーレー実は純正なんです」と返している姿を何度も目にしました。
これはきっとオーナーにとって『嬉しい悩み』のひとつでしょう。ブレイクアウトあるある的な感じで。
【チョッパーライクなスタイル】
1710mmのロングホイールベースに低めローハンドル。チョップした様なショートフェンダーと、少し攻撃的なドラッガースタイルです。また巨大なTCエンジンやマフラーをはじめとした各部パーツはほぼ全てクロームメッキ加工が施され、細部に至るまで輝きを放っています。これはブレイクアウトに限った事ではありませんが、車体左側に大きく突き出たプライマリーカバーがたまらなくカッコいいですね。ショベルやパンリジッドに多いオープンプライマリーも荒々しくて好きですが、巨大なプライマリーカバーもス存在感があって魅力的です。
リアのタイヤも標準で240mmのワイドタイヤを履いている為、後方からの迫力があり言うなれば、ハイテック系のニュースクールチョッパーカスタムの様な少しヤンチャな仕様です。そこにCVOの『格上のカスタム』をふんだんに織り込まれる、まさにプレミアムなチョッパー。ではその格上のデザインの詳細を熱く語っていきます。
【贅沢すぎるカラーリング】
ハーレーのバイク自体が通常でもかなり贅沢な仕様ですが、CVOモデルのブレイクアウトの贅沢さは更にその上をいきます。
まずはそのカラーリングです。スタンダードなカラーでも十分格好いいですが、登場したカラーパターンは全部で6種。(SEで3種、SE2で3種)ツーリングでご一緒していたTさんのブレイクアウトはSE2の『ハードキャンディーセドナサンド&ブレイズオレンジwithアビスブラックグラフィックス』というスターバックスの流行のフラペチーノよりも長いカラー名でした。具体的に言うと複数カラーを合わせているので、結果的に長くなっただけですが。
カラーの特徴的にキャンディー、ラメ、グラフィック、メタリック(鏡面)の塗装技術を施した強烈なカラーでした。また美しく描写されたフレイムパターンのデザインにするなどして、最早ワンオフ塗装にしか見えない贅沢なカラーリングがタンク、フェンダーに惜しみなく施されていました。
見た目のインパクトも大きいですが、まじまじと見ると精巧な塗装技術に感心させられます。まさに職人技。こんなに美しいペイントなら洗車もメンテナンスもより楽しくなりそうです。
【ワニ革のシート】
牛革、馬革などバイカーとレザーは切っても切れない関係です。このブレイクアウトに使用されたシートはなんとワニ革。どこ産のワニなのか分かりませんが、見た瞬間に「あ、ワニだ」とわかるぐらいワニです。まごう事なきワニ。このワニ革独特の凹凸のある表面は逞しさと獰猛さを感じます。まさに玉座に相応しいシートですね。高級ソファーでもなかなかありません。
デザインもですが、おそらくワニ革は他の革製品に比べて耐水性に優れているので採用したのでしょう。私の予想ですが。
もちろんこのシートもとてもじゃありませんが、ワンオフで作ろうとするとかなりの金額になると思うので価値のあるシートだと思います。
【エッヂの効いたキャストホイール】
フロント21インチの大径ホイールにはトータル21本スポークの、非常に精巧に作られたキャストホイールが使用されています。当たり前ですが1本1本丁寧に磨き込まれたスポーク部分はかなりエッヂが効いており、まるで猛獣の歯の様なデザインです。スイカとか投げたらそのままホイールの形にズバッ!と切れそうですね。もちろんリアの18インチホイールも同様のデザインです。
【ハイフローエアクリーナー】
抜け目ないカスタムが連発のブレイクアウトですが、エアクリーナーにも嬉しい配慮が。ハイフローエアクリーナーを採用されているので、好みのデザインのエアクリーナーに交換する事ができ、まさに『最後のパズルをオーナー自らがはめ込む』様な粋な計らいが。
もちろんそのままでも十分カッコいいですが、どのエアクリにしようかカスタムに悩むのもまた楽しい時間ですね。
ファクトリーカスタムとは言っても、ガチガチにメーカーの意向だけで完成させず『幾分かのカスタム要素を残してくていれる』と感じるハーレーダビッドソンのバイク作りは惚れますね。もちろん私の勝手な憶測ですが。
【思わず走り出したくなる本気のファクトリーカスタム】
今となってはこんな時代ですが、バイクは密を避けて1人で楽しめる趣味です。その1人の瞬間に、洗練されたデザインに近代的なチョッパースタイルのブレイクアウトが傍にいたらどれだけ華やかなものになるでしょうか。
毎度ハーレーダビッドソンというバイクメーカーはユーザーを置いてけぼりにしそうなぐらい、本気のカスタムバイクを世に送り出しています。ハーレーの『カスタム職人』たちの熱い思いを受けたブレイクアウトは、今後も多くのバイカーたちを魅了し続けるでしょう。
以上『CVO FXSBSE ブレイクアウト』のご紹介でした。
ハーレーCVO FXSBSE ブレイクアウトのメッキ手入れ
クロムメッキパーツの多い、ハーレーCVO FXSBSE ブレイクアウトの手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれてしまいます。
初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの耐食性が飛躍的に上がます。
クロムメッキ保護剤「メッキング」
メッキング愛用者の声
「10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです」
10年前にハーレーを中古ですか購入し、ホイールを購入した際にこのメッキングを知り、タイヤ装着前にメッキングを2度塗りしました。
その後、ツーリング後には汚れ等は拭き取りしてましたが10年経った今でも新品に間違われるほどピカピカです!
自分の住んてるところは海岸線沿いの間違われるほどで潮の影響を受けやすいところにも関わらずピカピカを保っていられるのはメッキングで処理したからだと思ってます。
北海道ということもあり11月にはシーズンオフになり、オフの間は最初の2年ほどメッキングの重ね塗りをしてました。
その後はツーリング後に汚れを取る程度の手入れと2ヶ月1度程の磨きのみでこの状態です。
メッキング効果だと思います! メッキングに感謝しております! ありがとうございます!
北海道 O様より
クロムメッキ錆落とし剤「サビトリキング」
メッキング&サビトリキングを購入する
ハーレーパーツへのメッキ加工ならNAKARAI
ハーレーパーツへのクロムメッキ参考画像
ハーレーダビッドソン VRSCA
ラジエターカバー
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クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
ハーレーダビッドソン FXR
フロントホイール
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クロムメッキ前 | クロムメッキ後 |
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。