(旧車アメ車イメージ写真です)
【アメ車】フォード クラウンビクトリアは最も有名なアメ車の一つです
フォードのクラウンビクトリアというアメ車をご存知でしょうか?
名前は聞いたことのない人でも一度は目にした事がある最も有名なアメ車の一つです。
アメリカに行った事のある人はもちろんですが、アメリカを訪れた事のない人でも一度は見た事のあるアメ車!それがフォード クラウンビクトリアです!
目次
フォード クラウンビクトリアとは?
フォード社製のアメ車の一つであるクラウンビクトリアはもともと1955年のフェアレーンのグレード名として登場したベンチシート2列6人乗りの2ドアクーペモデルとなります。
ビンテージカーや古いアメ車が好きな人にはこの1950年代に販売されていたフェアレーンのグレード名のクラウンビクトリアのイメージが強いかもしれませんね。
この時は車種としての名前はフェアレーンでその数あるグレード名の中の一つでしたが、1992年に車種の一つとしてクラウンビクトリアが登場しました。
正確には1991年の時点で1992年モデルとして登場しましたので販売したのは1991年となりますが1992年モデルとして登場していますので初代クラウンビクトリアの年式としては1992年となります。
しかし登録年は1991年となっている1992年モデルもありますので、コレはこれで貴重な1992年モデルなのかもしれませんね。
車種名として登場したクラウンビクトリアはフォードのLTDという車種から独立したアメ車になります。
この1991年頃の時期ではフォードではトーラスやセーブルが人気を集め販売台数を伸ばしていた為クラウンビクトリアはLTDとはイメージを大きく変えたデザインとして独立を果たしました。
丸みを帯びたデザインでFRフルサイズセダンの堂々たるダイナミックさと可憐さを備えたデザインとなっています。
クラウンビクトリアは販売終了までの間(1992~2012年)で2世代に分けられています。
クラウンビクトリア各年代別スペック
初代(1992~1997年)クラウンビクトリア | |
販売期間 | 1992~1997年 |
ボディー形状 | 4ドアフルサイズセダン |
乗車定員 | 5人 |
駆動方式 | FR |
変速機 | 4AT |
エンジンスペック | V型8気筒 4.6L |
全長 | 5,395mm(1992~1994年) |
全高 | 1,440mm(1992~1994年) |
全幅 | 1,975mm |
ホイールベース | 2,905mm |
姉妹車 | リンカーン タウンカー |
グリルレスの丸みを帯びた新しいデザインで登場したクラウンビクトリアでしたが、このグリルレスはあまり評判が良くなく1993年の中盤モデルからはグリルが追加されました。
車としての型のイメージとしてグリルがある事が当然と考えている為斬新なデザインでしたが違和感があったのかもしれませんね。
1995年の後期モデルからは新しいグリルと共にリアのコンビネーションランプ(テールランプとターンシグナル)が追加されました。
さらにライセンスプレート(ナンバープレート)の位置もリアの中央部へと変更となりました。
顧客の要望に合わせたマイナーチェンジが多く行われたのが分かりますね。
初代でもマイナーチェンジによってボディーサイズやその他違いがありますのでどの年式のクラウンビクトリアが一番しっくりくるのか見極めて購入すると良いですね。
構造としてはとても丈夫で力強い車となっています!
2代目(1998~2012年)クラウンビクトリア | |
販売期間 | 1998~2012年 |
ボディー形状 | 4ドアフルサイズセダン |
乗車定員 | 5人 |
駆動方式 | FR |
変速機 | 4AT |
エンジンスペック | V型8気筒 SOHC 4.6L |
全長 | 5,385mm |
全高 | 1,445mm |
全幅 | 1,965mm |
ホイールベース | 2,915mm |
姉妹車 | リンカーン タウンカー |
1998年にフルモデルチェンジをしたクラウンビクトリアは競合車のシボレー カプリスの様なエアロデザインから大きく変化しました。
初代と比べてバンパーやグリルなど全く異なるデザインとなりヘッドライトも大きくなりました。
これによってフロントフェイスが一新され見た目のデザインが大きく変わっています。
このデザインの根底にはボディーを姉妹車であるマーキュリー グランドマーキス(グランドマーキー)と共有したことが大きな理由の一つです。
ボディーを共有したことにより姉妹車との違いが初代と比べてとても少なくなり一見すると同じ車種にも見間違えてしまうほどその差は少なくなりました。
アメリカのFRフルサイズセダンとして長く親しまれていたクラウンビクトリアですが、20011年9月15日にクラウンビクトリア最後の1台がカナダのセント トーマス工場から出荷されこれを最後にクラウンビクトリアの生産は終了となりました。
クラウンビクトリア最後の出荷先はアメリカ国内ではなく、サウジアラビアへの出荷となりました。
アメリカで長く親しまれてきたクラウンビクトリアの最後の一台がアメリカ国内へでは無くサウジアラビアというのもとても印象付けていますね。
名前は知らなくても一度は見たことある車!
フォード社のクラウンビクトリアはその名前は聞いたことがない、知らないという人でもこの車だよ!と言えばあっ!見たことある!となるアメ車なのです。
アメリカに行かなくても多くの人はクラウンビクトリアを見る機会がとても多く実は最も知られているアメ車の一つになるのです。
では、何処で見た事があると思いますか?
それは…映画の中で登場している車として最も多いアメ車なのです。
イエローキャブというのはご存知でしょうか?
イエローキャブと言えば芸能事務所…ではなくアメリカのタクシーの総称ですね。
NYなどで黄色のタクシーを見た事はありませんか?
あの黄色のタクシーの約7割はフォード社のクラウンビクトリアなのです。
アメリカのタクシー=クラウンビクトリアといっても過言ではありません。
但しクラウンビクトリアの生産が終了してからはエコカー、ハイブリットカーやミニバン等々バラエティー豊かなタクシー事情となってきてはいますので現在では一概にタクシー=クラウンビクトリアとは言えなくはなってきています。
しかし、映画の中ではタクシーと言えば黄色のクラウンビクトリアを使用する事が多くそのほとんどはクラウンビクトリアになりますのでアメリカ映画を見た事のある人はクラウンビクトリアを見た事があるのです。
また、クラウンビクトリアはタクシーだけではなくフリートセールスに多く使用されていますので他の場面でも多く見かける機会があります。
フリートセールスとは?
フリートセールスとはタクシーやポリスカー(パトカー)、レンタカー等向けの車両販売の事です。
例えばポリスカー(パトカー)などは専用のポリスパッケージが用意されていて通常のクラウンビクトリアよりもエンジンスペックを強化して高出力仕様など用途に合わせて専用グレードが作られていました。
それだけフリートセールスの需要が高かったことが分かりますね。
アメリカのタクシー事情
イエローキャブ(ニューヨーク市のタクシー)としてクラウンビクトリアはその殆どのシェアを手に入れていましたが、2000年代以降は排出ガス規制や低燃費指向が高まりこれまでのフルサイズセダンのタクシーではなく小型のフォードエスケープやアメリカ車以外のハイブリットカーの需要が多くなっています。
特に日本車のハイブリットカー、プリウスやアメリカでも人気の車種トヨタ カムリのハイブリットカー等が人気の車種となっています。
また、小型車が増えた一方で他人数を一度に乗せることや広い室内のあるタクシーの需要も増えている事からこれまでのセダンタイプのタクシーだけではなくミニバンタイプのタクシーも増えてきています。
このミニバンタイプのタクシーには日本車の日産NVワゴン等アメリカのタクシー業界に日本車が多く採用されるようになっています。
タクシーの小型化やハイブリット車、ミニバンタイプ等が増えた要因の一つとしてフォード クラウンビクトリアの生産終了が理由の一つにもなっています。
低燃費指向が高まる前ではタクシーと言えばフルサイズセダンが定番となっていて、シボレーのカプリスやフォードのクラウンビクトリアがそのシェアの大半を占めていました。
他にもフルサイズセダンは各社生産していましたのでカプリスやクラウンビクトリア以外のフルサイズセダン(ダッヂ モナコ等)を採用している人も当然いましたがその数は圧倒的に少ないです。
クラウンビクトリアやカプリス以外のタクシーに出会えたら逆に珍しくラッキーなのかもしれませんね。
1996年にシボレーのカプリスが生産終了となった後ではフォードのクラウンビクトリアが役7割のシェアを占める状態でアメリカのタクシー=クラウンビクトリアという構図をつくっていました。
コレは映画のTAXI(タクシー)でもクラウンビクトリアがその名前と共に主人公として登場している事からも伺えますね。
車が出ているだけではなくクラウンビクトリアという車種名も何度も出てきていますのでアメリカのタクシー=クラウンビクトリアと思っても良いぐらいですね。
また、クラウンビクトリアはFRフルサイズセダンとして古き良き事態の構造を持ったアメ車となりますので一部の人からは絶大な人気を誇っているアメ車でもあります。
この為、クラウンビクトリアの生産が終了した後でもタクシーとしてクラウンビクトリアを使用している人も多いです。
例えば生産が終了しているので新車購入してタクシー登録する事は出来ませんのでアメリカの車事情ならではの方法でクラウンビクトリアを手に入れてタクシー登録をしている人もいます。
日本ではできない方法なのですが、フォードには役割を終えたポリスカーを回収して再利用するフォード独自のリサイクルシステムがあります。
このシステムによってポリスカーからタクシーへと再利用する事で生産終了後も数年クラウンビクトリアはタクシー業界で活躍をしていました。
また、2012年~2014年ぐらいの時期では在庫販売によって販売されていたクラウンビクトリアを購入する事で細かい規定のあるニューヨークのタクシー使用基準を充たして営業することが出来ていました。
ポリスカーにも多いクラウンビクトリア
クラウンビクトリアはFRフルサイズセダンの特徴から拓氏だけでなくポリスカー(パトカー)にも需要が多くありました。
クラウンビクトリアには専用のポリスパッケージがありポリスインターセプターとして約7割のシェアを持っていました。
ポリスパッケージにも最終減速比が3.27と3.55の2種類が用意されていてこの事からもポリスパッケージの需要の高さが分かりますね。
専用装備として各種補器類やサスペンションの強化がされています。
過酷な状況下での使用やカーチェイスの際にも安全に追跡できる仕様とする為ですね。
他には銃撃戦に備えてのオプション注文装備となりますが防弾パネルの設定もありました。
防弾性能は12ゲージの散弾銃や7.62㎜ NATO弾を止めることの出来る性能となっています。
オプション価格として運転席ドアが1,200ドル運転席と助手席の左右ドアで2,400ドルとなっていました。
また、この年代のクラウンビクトリアには各区な使用状況下で稀に燃料タンクが発火する恐れがあったため燃料タンクを保護する防護材を無料でオプション設定とされていました。
メーカーオプションとして自動消火装置も設定されて安全対策にも即座に対応していたことが分かりますね。
タクシーやポリスカーに使用する車ですのでこの辺りには細心の注意を払っていたのかと思います。
クラウンビクトリアの生産が終了した後も3代目ポリスインターセプターの生産販売をしていますのでフォード車の需要はまだまだ高いと思います。
アメリカではポリスカーは耐用年数が期限に達した時点で民間へ払い下げ出来るシステムになっています。
一般的には耐用年数は2年となっていますので早ければ2年後にポリスカーが民間へと払い下げになる仕組みです。
民間の市場へ販売されるときには警光灯や通信端末、無線機などは外され警察のマークのデカールもはがされて再塗装しての販売が一般的ですが、一部の愛好家の中にはデカールなどそのままで購入して乗る人もいます。
しかしこの場合にはアメリカ国内での使用は出来ず購入の際にアメリカ国内には購入後には持ち込まないという誓約書を交わしてはじめて購入することができます。
日本でも当時のポリスカーの見た目そのままで乗っている愛好家も少ないですがいますね。
また、アメリカ国内でも他の警察機関が購入して再利用する場合も多くあります。
まとめ
フォードのクラウンビクトリアは通常販売されて普通に乗っている車というよりもフリートセールスとしてタクシーやレンタカーさらには専用のポリスパッケージとしてポリスカーとして活躍している働く車ですね。
クラウンビクトリアの名前は知らなくてもイエローキャブ(アメリカの黄色いタクシー)はしている人も多いはず!
アメリカの青と赤の警告灯をピヨピヨ鳴らしているあの白と青などのポリスカーを見た事はあるはず!
その殆どはクラウンビクトリアだったんですよ。
知らないようで知っているアメ車!それがクラウンビクトリアなのです。
愛車はどのKING?
アメ車のメッキ手入れ
クロムメッキパーツのアメ車の手入れにおすすめケミカル「メッキング&サビトリキング」についてご紹介させて頂きます。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキ保護ならメッキング
メッキ磨きなら「ミガキング」
メッキのサビ取りならサビトリキング
3つのKINGを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
■メッキが剥がれた
■メッキのくみすがとれない
詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。