クロームメッキにガラスコーティングを施す場合、どういう手順で作業すれば良いのでしょうか?
正しい手順を把握しておかないと、ガラスコーティングの効果が十分に発揮されないこともあります。
そこでクロームメッキをガラスコーティングする際の手順を見ていきましょう。
ガラスコーティングをはじめコーティング作業には保護剤が必要になりますが、良い保護剤の特徴も紹介します。
良い保護剤を使うことで愛車をより綺麗に、そして長持ちさせられます。
ガラスコーティングは晴れの日に早い時間帯から
それでは早速ガラスコーティングの手順を見ていくのですが、まずは当日の天候、時間帯についてです。
クロームメッキにガラスコーティングを施すのであればよく晴れた日を選びましょう。
事前準備の洗車によって濡れますし、保護剤を塗布した後も乾燥させる必要があります。
そのためよく晴れた日の方が乾きやすく向いています。
曇っていると乾きにくいですし、雨の日は作業中もどんどんメッキパーツが雨水で濡れてしまうので良くありません。
また、時間帯はなるべく早めの方が良いでしょう。
途中で作業を中断し残りは翌日に、というわけにはいきませんので、1日で完全に作業を終わらせないといけません。
時間に十分な余裕を持っておきましょう。
特にガラスコーティングが初めてという人の場合、時間がかかってしまう可能性が高いので午前中から作業を始められると安心です。
洗車でメッキパーツの汚れを落とす
ガラスコーティングを行う前に洗車でメッキパーツの汚れを落としましょう。
メッキパーツには目に見える汚れから目に見えない汚れまでたくさんの汚れが付いているものです。
こうした汚れをそのままにしておくと保護剤を塗布した時に密着性が悪く、効果が落ちてしまいます。
また、砂など硬い汚れの場合は保護剤を塗布する時などに摩擦でメッキパーツを傷つけてしまうおそれもあります。
こうしたトラブルを避けるため、しっかりと洗車をしておきましょう。
洗車後は乾燥させ、水気がなくなってからガラスコーティングの施工に入ります。
だからこそ晴れた日であることが重要なのです。
メッキパーツの洗い方は?
メッキパーツの洗い方は特に変わったことはなく、一般的な方法で問題ありません。
たとえばカーシャンプーをスポンジに含ませ、よく泡立てたら優しくメッキパーツを洗っていきます。
これで表面に付着した汚れは十分に落とせるはずです。
力を入れる必要はありません。
あまり力を入れてこするとメッキパーツにダメージを与えてしまう可能性があるので、優しく磨くことを心がけましょう。
よく洗ったら水で洗剤を洗い流します。
洗剤が残っていると良くないので、たっぷりとすすいで完全に洗剤を落とすことがポイントです。
洗剤で落ちないくすみや水垢はどうする?
カーシャンプーなどの洗剤では落ちない汚れもあります。
メッキパーツがくすんでしまっていたり、水垢が付着することがありますが、こうした汚れは洗剤だけでは落とせないことも珍しくありません。
そこでメッキパーツ専用のクリーナーがあると便利です。
メッキクリーナーは研磨剤が入っているなどして、くすみや水垢といった厄介な汚れもしっかりと落とせます。
汚れを削り落とすイメージです。
余裕があればこうしたメッキクリーナーも使ってさらに汚れを落としていきましょう。
ただし、研磨剤が入っているということはメッキパーツそのものを削ってしまうことも考えられます。
洗車の時と同じように、力を入れてこすったり磨きすぎないように気を付けましょう。
いよいよ保護剤の塗布へ
洗車で十分に汚れを落とし、乾燥も終わったらいよいよ保護剤を塗布しガラスコーティングを行っていきます。
といっても手順としては非常にシンプルで簡単です。
クロスに保護剤を適量取り、メッキパーツに塗っていきます。
基本的にはこの作業の繰り返しです。
保護剤はたくさん塗る必要はありません。
少量を薄く伸ばすようなイメージで塗り込んでいきましょう。
また、広い範囲を一気に塗ろうとするとどうしてもムラができてしまいます。
狭い範囲に絞って、少しずつ慎重にムラが出ないように意識しながら塗るのがコツです。
保護剤ということでたっぷりと塗り、できるだけ厚い被膜を作り出したいと考える人も多いかと思います。
たしかに塗れば塗るほど保護効果を持った被膜は厚くなりますが、同時にメッキパーツのツヤは出にくくなります。
ガラスコーティングは高い透明度を持っているものの、それでもやはり被膜が厚くなればなるほど透明度が下がり、結果的にメッキパーツのツヤが感じられなくなります。
メッキパーツは見た目も重要ですので、バランスを考慮しましょう。
保護剤が塗布できたら24時間以上乾燥させる
保護剤が塗り終わったら、そのまま水で濡れたりしないように気をつけて乾燥させましょう。
晴れた日であれば雨が降る心配もなく、十分に乾燥させられます。
保護剤は24時間ほど経過するとある程度硬化してくれます。
完全硬化までは1週間程度かかりますが、とりあえずは24時間ほど経過し初期硬化が終われば大丈夫です。
少なくともこの間は水に濡れないようにしてください。
濡れると保護剤が落ちてしまい、保護効果も半減してしまいます。
良い保護剤の特徴について
今回、ガラスコーティングの手順を見てきましたが、コーティングに使われる保護剤にはさまざまな種類が存在します。
その中から1つを選ばないといけないわけですが、良い保護剤はどんな特徴を持っているのでしょうか?
理想的な保護剤を選ぶためにも、それぞれの特徴を知ることは大切です。
まず抑えておきたいのは保護剤の種類についてです。
メッキパーツに使える保護剤の種類としては、以下の3つが挙げられます。
★ワックスタイプ
★ポリマータイプ
★ガラスタイプ
今回テーマとなっているガラスタイプの他、ワックスタイプやポリマータイプがあるわけです。
特徴の違いを見ていきましょう。
ワックスタイプの特徴
ワックスタイプは油が主成分になっていて、油ならではの綺麗なツヤ、そして値段の安さが特徴です。
リーズナブルでありながらしっかりとツヤを出せるということで、メッキパーツの見た目にこだわりたい人に向いているでしょう。
ただし、ワックスタイプの多くには研磨剤が使われています。
気を付けないとメッキパーツを傷つけてしまうことがありますので、施工中は細心の注意を払いましょう。
ポリマータイプの特徴
ポリマータイプはワックスタイプとガラスタイプの中間に位置するようなタイプです。
値段的にも中間くらいで、性能的にも中間くらいと言え、バランスの良さが特徴となります。
中途半端とも考えられますが、ワックスタイプとガラスタイプの良さをそれぞれ持っているとも考えられます。
ワックスタイプは心配だがガラスタイプは高くて予算的に厳しい、そんな時に活躍してくれます。
ガラスタイプの特徴
ガラスタイプはもっとも耐久性に優れています。
ガラスによく似た非常に硬い被膜を作り出すことが可能で、保護能力という点ではベストな選択です。
また、透明度も高いためツヤもしっかり出せるため、機能面と見た目、両方を維持することが可能でしょう。
性能的にはまったく問題ありませんが、値段が高くなってしまうこと、施工が難しいことが欠点です。
ワックスタイプやポリマータイプのように気軽に施工することは難しく、今回紹介したように洗車など、下準備も必須です。
値段の問題に関してですが、ガラスコーティングは1度施工してしまえば1年から2年は効果が持続すると言われています。
ワックスタイプやポリマータイプと比較して圧倒的に長持ちしますので、コーティング作業の頻度は少なくなり、長期的に見ればコストも抑えられます。
そう考えると値段が高いというのはあまり気にならないかもしれません。
良い保護剤は耐久性が高く長持ちすること
コーティングはメッキパーツを保護するために行うものです。
となるとやはり耐久性が高く、長持ちしてくれる保護剤が理想的です。
この条件を満たしているガラスタイプの保護剤を選ぶのがおすすめと言えるでしょう。
中でも研磨剤を使わず、メッキパーツに優しいタイプは使いやすく便利です。
また、車やバイクのボディ用に作られた保護剤ではなく、メッキパーツ専用に作られた保護剤ならより安心して使うことができます。
メッキパーツを保護することは大切です。
日常の走行によって傷ついたり、汚れたりしますのでガラスコーティングでしっかりと保護してあげましょう。
良い保護剤を選ぶことがポイントになりますが、良い保護剤とはメッキパーツ専用に作られていて、耐久性が高く長持ちするものです。
多くのガラスコーティングはこの条件を満たしていますので、コーティングの手順を把握し、適切にメッキパーツを保護できるようになりましょう。
クロムメッキには最大の弱点が!?
クロムメッキには目にみえない無数のミクロン単位の穴があいており、そこから水や埃がはいり、クロムメッキが錆びるよりも前に、下地のメッキが錆びてきてしまいます。
ウオータースポットの発生→点錆び→メッキがめくれるくらいの錆びになってしまいます。
錆びてきていない初期の段階で、この穴を埋める事を強くお勧めいたします。
穴を埋める事で、クロムメッキの穴を埋める事で耐食性が上がます。
メッキング愛用者の声
「ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?」と言われました。
メッキング施工後ディーラーに用事があり乗って行くと ディーラーの人にメッキがなんか違う気がするんですけど?と言われました。それはメッキングをしたからです!と言いました!
新車から施工しましたがやっぱり見た目から違うんだなと感動しました!
メッキの一番のケミカル用品は間違いなくナカライさんの商品だと思います。
拭き取りクロス類も別発注して大事に使っています! ケミカル用品はワコーズとシュアラスターしか使わないと決めていましたがナカライさんも使わせて頂きますね!!
使用車種ヴェルファイアG's N様
車用のコーティング剤とメッキングの違い
車のガラスコーティング剤の多くは、ボディーを意識して作られておりますので、短期間で広い面積をコーティングしやすい組成になっているものが多く、イメージセロハンテープ状にコーティングされるが、メッキング被膜は、クロムメッキにあいている穴を埋める事を目的として作っておりますので、粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするというイメージになります。
(車のコーティング剤の全てがそのような組成ではないです。あくまで一例です)
車用のガラスコーティングイメージ図
セロハンテープ状に被膜が形成されるものが多い。塗装の被膜に近く塗装被膜がめくれる時をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
メッキング被膜イメージ図
メッキング被膜は粒子の細かい被膜が手と手をとりあって穴を埋めながらコーティングするイメージで、はがれる時は、人間の垢みたいに、部分にボロボロとめくれる感じになります。
メッキング被膜の効果
※メッキングは1コートで半年もちますので、最初2~3回は1か月に一度くらいを目安に重ね塗布し。その後は半年に1度に塗布することをおすすめいたます。
メッキングが重ね塗布が有効な理由
メッキング被膜は薄い被膜を重ね塗布、重ね塗布することでメッキ面の鏡面度が改善されていきます。クロムメッキ用の光沢剤も配合していますで、薄く被膜を重ね塗布、重ね塗布することで光沢がUPしていきます
厚付けは不可、厚く塗布することで耐食性はあがりますが、鏡面度が改善できなくなるうえにムラムラになってしまいます。鏡面メッキでなく、見た目よりも耐食性をあげたいパーツは厚くたっぷり塗布していただいても問題ありません。
■見た目重視の場合は薄く
■見た目よりも耐食性重視の場合は厚く
メッキングが塗装NGの理由
メッキングは構造上、短期間に広い面積のコーティングを必要とする塗装面だと、メッキング被膜がよけいムラになりやすく、ムラを見逃した場合、とるのが大変なため、塗装面はメッキングNGとさせていただいております。
自分の車のボディー塗装面にメッキング被膜を大量塗布したところ、ムラムラ被膜が5年くらい残ってしまいました。
メッキ加工の事ならNAKARAI
メッキコーティングならMEKKING
メッキのサビ取りならSABITORIKKING
メッキング&サビトリキングを購入する
メッキパーツの悩み相談なら
■メッキが剥がれた
■メッキのくみすがとれない
詳しくは:メッキパーツ相談室まで
クロムメッキの事についてもっと知りたい方は、
詳しくはこちら:クロムメッキの全てが解る。