塩水噴霧試験結果

塩水噴霧試験装置
塩水噴霧試験 は材料の耐食性を評価する試験であり、
一般的に240時間(約10日間)が約1年間の屋外暴露に相当すると言われています。
これは、金属材料の防錆性能や塗装の耐食性を評価する際に用いられます。
メッキ
亜鉛メッキ
試験前

312時間経過

未塗布薄塗り2回厚塗り3回
亜鉛引鉄板 (錆が発生しにくい亜鉛メッキを施した鉄)
- 素材:鉄
- 膜厚:9μm
無電解ニッケル
試験前

192時間経過

未塗布薄塗り2回厚塗り3回
- 素材:鉄
- 膜厚:5μm
蛍光X線式膜厚計 測定結果
測定値 | NiP μm | Ni % | P % |
---|---|---|---|
1 | 5.73 | 92.00 | 8.00 |
2 | 5.71 | 92.00 | 8.00 |
Analysis: NiP8%-Fe FD19mm.appx
装飾用クロムメッキ
試験前

-時間経過

- 素材:鉄
- 膜厚:ニッケルメッキ 17μm/クロムメッキ 0.48μm
蛍光X線式膜厚計 測定結果
測定値 | Cr μm | Ni μm |
---|---|---|
1 | 0.48 | 17.09 |
Analysis: Cr-Ni-Fe FD38mm.appx
パーツ別
バイクパーツ
試験前

-時間経過

- 商品名:スプロケット
- 材質:アルミ (A7075-T6・超々ジュラルミン)
- 表面処理:金色アルマイト
車パーツ
試験前

-時間経過

- 商品名:ベンツモール
- 材質:アルミ
- 表面処理:白アルマイト
比較
ワックスとメッキング被膜
試験前

-時間経過

※試験予定
クリアー塗装とメッキング被膜
試験前

-時間経過

※試験予定
面粗度試験結果

レザーにより表面粗さを測定/Sa 算術平均高さ
メッキングの特徴

- 研磨剤は入っておりません。
- 研磨剤で磨くのではなく、重ね塗布して面粗度を改善します。
- なぜ?メッキには磨きではなく、メッキング被膜の重ね塗布がいいのか?
→メッキ被膜は金属と違い、素地の上に薄い金属皮膜を被覆しているので、研磨剤で磨くとメッキが剥がれしまうため、磨くのではなく保護する方が賢明である。 - なぜメッキング被膜をするとメッキの光沢が上がるのか?
→メッキング被膜を重ね塗布する事で、面粗度を改善する事により、光沢(鏡面度)が上がります。

亜鉛引鉄板

未塗布重ね塗布2回
- 素地差:Sa -0.0906改善
真鍮板

未塗布重ね塗布2回
- 素地差:Sa -0.0065改善
耐薬品性試験結果
5%塩酸
基材 | メッキング処理 | 未処理 |
---|---|---|
銅 | 変化なし | 全面変色 |
アルミニウム | 変化なし | 全面エッチング |
鉄 | 変化なし | 全面変色 |
ステンレス | 変化なし | 全面変色 |
試験前

3分後(初期反応)

試験後

- 材質:亜鉛引鉄板(亜鉛メッキ)
5%硫酸
基材 | メッキング処理 | 未処理 |
---|---|---|
銅 | 変化なし | 全面変色 |
アルミニウム | 変化なし | 全面変色 |
鉄 | 変化なし | 全面変色 |
ステンレス | 変化なし | 全面変色 |
5%水酸化ナトリウム
基材 | メッキング処理 | 未処理 |
---|---|---|
銅 | 変化なし | 全面変色 |
アルミニウム | 変化なし | 完全溶解 |
鉄 | 変化なし | 白化 |
ステンレス | 変化なし | 白化 |
- 試験方法:塗板上に、各薬品をたらしラップして24時間後の被膜の変化を調べました。
- 硬化条件:室温で7〜10日放置。
- 銅:JIS H3100に準ずる。
- アルミニウム:JIS H4000に準ずる。
- 鉄:JISG314K軟鋼板)に準ずる。
- ステンレス:SUS 304
耐溶剤性試験結果
溶 剤 | ランピングテスト(回数)室温で 7日硬化 |
---|---|
トルエン | 40〜50 |
スチレン | 20〜30 |
LI.I-トリクロルエタン | 40〜50 |
セロソルブアセテート | 40〜50 |
- 基材:軟鋼板
- ランピングテスト:溶剤を染み込ませたガーゼに700gの荷重をかけてメッキングの被膜をこすり、基材が現われるまでの往復摺動回数を示す。
耐熱性試験結果
項 目 | 加熱条件(200℃×1時間) | 加熱条件(200℃×100 時間) |
---|---|---|
外 観 | 無色透明 | 無色透明 |
密着度(ゴバン目試験) | 100/100 | 100/100 |
鉛筆硬度 | 5H | 7H |
- 基材:ステンレス板
加熱時間が長くなるにつれて被膜は次第に硬くなっていきますが、基材からの剥離や亀裂などの現象はみられません。